【話題のSTEAM教育を体験】影をなぞるだけ!簡単お絵描き遊び
ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。今回は話題のSTEAM教育にも触れられる、シンプルな知育遊びをご紹介します!
STEAM教育に触れる
おうちでできる影遊び
晴れた日には、影を使ったお絵描きで遊びましょう。ちょっと発展させれば話題のSTEAM教育にも触れることができます。
自然光の当たる場所で紙の上に物を置いてください。すると紙に影が落ちますよね。まずはこの輪郭をトレース(縁取り)します。これなら3歳くらいからできると思いますし、絵を描くのは苦手と思っているママやパパでも簡単です。置く物は日用品やぬいぐるみなど色々試してみてください。今回は動物のフィギュアをチョイス。
影をトレースしたら、その内側を塗り絵の要領で色を塗ります。塗りつぶすだけではなく顔や模様など自由に想像して描きます。空想の動物にしても楽しい。
出来上がったらぜひ「これなあに?」とか「作品のタイトルは?」と質問してみましょう。子どもから思わぬ答えが返ってきて楽しいと思います。
3〜5歳くらいの子どもたちは連想ゲームのように見たものから着想を得ることも多く、自分の描いた絵を客観的に見ている部分もあります。動物を描き始めたはずなのに名前を聞いてみると別のものになっていたり、好きなものが詰まっていたりとユニークな結果になるはずです。言葉にすること(言語化)の訓練にもなりますね。
これだけでも楽しいお絵描き遊びですが、ここに少し科学遊びの要素を加えてみます。冒頭で触れたSTEAM(スチーム)教育とは、科学(Science)や数学(Mathmatics)など現代の子どもたちに必要とされる教育ジャンルの頭文字を取ったものです。アメリカで生まれ日本でもプログラミング教育の始まりもあって話題になりました。
科学遊びの醍醐味は「やってみないとわからない」と言う部分です。体験を通じて学習するという意味ですが、そもそも決まった正解を求める必要もありません。親子で会話を楽しみながら遊んでみてください。
<物の向きを変えてみる>
紙の上の物を回転してみると影の形も変わります。元の形からは想像もつかない不思議な形が生まれることもあるでしょう。「どうしてこんな形になるんだろうね?」と推測を楽しみましょう。正解を求める必要はありません。想像することや相手の意見を聞くことを楽しめればOK!
<時間を置いてみる>
影の輪郭をトレースしたら今度はそのまま放置しましょう。30分、1時間と定期的にみてみます。すると影はどうなっているでしょうか?やはりどうしてこうなるのか、親子で会話を楽しみます。
<影から考えてみる>
あらかじめママやパパが影をトレースしたら物を外します。どの向きで置いた時の影の形なのか試しながら置いてみましょう。ピタッとくると気持ち良いです。
複数の積み木を組み合わせて遊ぶと少し難易度が上がります。どう積んだら同じ影の形になるかやってみましょう。空間認識につながります。
どの場合にも考えてからやるのではなくやってみて考えるくらいで良いです。実際に体験することが大切。失敗なんてありませんから子どもの自由な発想のままに遊んでください。
遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide