2021年02月18日 19:00
/ 最終更新日 : 2021年02月18日 19:00
CLASSY.
歯科医師が推薦「大人女子の口内ケア」おすすめアイテム9選
1日中マスクをしていて隠れている「口の中」のケア、今までよりおろそかになっていませんか?口内環境は免疫力やアンチエイジング、 ダイエットにも大きく関係しています。「口の中」をキレイにすることのメリットを、今こそしっかり知っておきましょう。
「口の中」をキレイにする方法を具体的にレクチャーします
食習慣とオーラルケアは毎日のことだからこそ、意識してしっかり継続することが重要です。朝起きてから夜寝るまで、歯科医師のお墨付きツールを味方にしてキレイな口の中をキープするルーティンを身につけましょう。
まずは歯磨きやフロスで口の中をしっかりケアして
\歯間ケアを毎日のルーティンに/
糸ようじやフロスは必ず毎日使いましょう
歯周病菌は空気を嫌う菌なので、「歯と歯茎の間」や「歯と歯の間」など空気の届きにくい部位を好み生息します。だからこそ歯ブラシの毛先が入りにくい歯と歯の間は毎日必ずキレイにしてほしい部分。歯間ブラシは歯茎が後退して、すき間ができているもう少し上の世代向きなので、まだそれほど歯茎が後退していないアラサー世代ならフロスか糸ようじがお勧め。歯科専用フロアフロス<左>45m¥600、<右>250m ¥2,300※ともに参考価格(オーラルケア)歯科用デントイーエックス ウルトラフロスS3<3本入り>¥200(ライオン)
\毛先が曲がってきたらすぐ交換を!/
歯科医師は電動歯ブラシより手磨き派が主流
手磨きのほうが歯と歯茎の間もしっかりキレイに磨けて力の入れ具合の加減もしやすいので、私は手磨き派。歯科医は手磨き派が多いです。力を入れすぎないためにペンを持つように歯ブラシを軽く持ち、45度の角度で毛先を歯茎の中に入れこむように、歯茎のマッサージも意識して動かします。歯並びが悪くて磨きにくい部分や、親知らずなど奥歯をキレイに磨きたい人にはタフトブラシもお勧め。もし電動歯ブラシを使うなら安価なものは避け、ある程度金額をかけてでも高性能なタイプを。電動歯ブラシはゴシゴシ動かすのではなく、歯ブラシの位置をゆっくりとスライドさせるように動かします。三角の毛先が歯と歯の間など、磨き残しがちな部分の汚れをキャッチ。歯科専用タフトブラシ「プラウト」S¥270※参考価格(オーラルケア)
歯ブラシの選び方を見直そう
歯ブラシの毛のかたさは「ふつう」を選びましょう。しっかりと磨きたくて「かため」を選ぶ方がいますが、歯茎を傷つける原因となることも。歯周病が進行している場合では「やわらかめ」を使うよう指導されることもありますが、歯茎の状態が改善したら「ふつう」のかたさに戻しましょう。交換頻度はだいたい1カ月が目安。毛先が少しでも開いてくると新品の歯ブラシの6~8割くらいしか磨けません。ヘッドの大きさも重要で、 磨きたいところに毛先を向けやすいヘッドの小さいものを。クラッシィ世代の女性には毛先が先端に向かうにつれて細くなっていくテーパードカット型の歯周病予防タイプをお勧めします。毛先が細くなったスーパーテーパード毛が歯周ポケットにも届き、歯茎にも優しい磨き心地。歯科用システマハブラシ44M ¥300(ライオン)※デザインは現在、若干変更になっています。
\歯茎に優しいジェルタイプがお勧/
自分に適した歯磨き粉を見つけよう
歯磨き粉は、研磨剤や発泡剤の入っていないジェルタイプをお勧めしています。特に電動歯ブラシの場合は歯や歯茎を傷つけないようジェルタイプを選んで。研磨剤が入っているほうが歯がツルッとして磨いた感じがして好みという場合は、低研磨剤タイプを。また、歯磨き粉には歯周病予防タイプと虫歯予防タイプがあり、クラッシィ世代は歯周病への入り口世代なので、歯周病予防タイプの歯磨き粉がお勧め。虫歯予防タイプにする場合はフッ素の配合量が高濃度のものを。<左>高濃度のフッ素を配合。歯科用チェックアップスタンダード(医薬部外品)135g ¥550(ライオン)<右>電動歯ブラシにも最適な研磨剤無配合のジェルタイプ。コンクール ジェルコートF(医薬部外品)90g ¥1,000(ウエルテック)
保湿ジェルで口の中の乾燥をケアして
女性の方の悩みで意外と多いのが口内の乾燥です。口内が乾燥していると、風邪を引きやすい、味覚を感じにくい、口臭などの原因になります。だ液の量はホルモンバランスに左右され、特に生理中はだ液の量が減るので口 臭に気をつけたいところです。口の中を保湿できるジェルがあれば外出先でも使えて、虫歯、歯周病、口臭予防に効果があります。口の乾燥が気になる時に口に含んで舌で口全体に広げるだけ。歯磨きにも使えます。IKI REIオーラルケアトリートメントジェル<左>ミント味<右>ピーチ&ミント味各¥3,000(日本歯科総合研究所)
\歯周病対策はアラサーでも必須です/
マウスウォッシュはあくまでも歯磨き粉の補助として
口の中をキレイに健康にするためには歯磨きが第一です。うがいではプラークは取れません。うがいは歯磨きの代わりにはならないので、マウスウォッシュもあくまで歯磨きの補助として使ってほしいと思います。選ぶポイントとしては歯周病菌に効果があること。マウスウォッシュと同じく、最近売られている口内環境対策のタブレットなどもあまり当てにしないほうがいいでしょう。低刺激なのに長時間の殺菌効果が続く。水で薄めるタイプの洗口液。コンクールF(医薬部外品)100ml ¥1,000(ウエルテック)
\オーラルケアは舌も忘れずに!/
舌磨きは専用のブラシを使って
実は口の中の細菌は歯や歯茎だけでなく「舌」にも潜んでいるので、舌は専用のブラシでぜひキレイにしてほしい場所です。舌ブラシはヘラタイプとブラシタイプがありますが、舌の汚れをしっかりからめ取ってくれるブラシタイプがお勧めです。手元にない場合は、歯ブラシで代用しても大丈夫ですが、舌を傷つけないように優しくこすりましょう。舌に優しい極細のねじりブラシが舌の汚れをしっかり取り除きます。舌フレッシュ¥791 (ジーシー)
お話を伺った先生
歯科医師・歯学博士森下真紀先生
歯科医師・歯学博士・株式会社日本歯科総合研究所代表取締役社長。東京医科歯科大学歯学部歯学科首席卒業。在学時、英国キングスカレッジ歯学部留学、東京医科歯科大学大学院にて博士号取得。「日本を世界一の歯科先進国へ」をミッションとして掲げ、多数のメディアに出演。著書『世界の一流はなぜ歯に気をつかうのか』(ダイヤモンド社)も話題。Twitter https://twitter.com/shikasouken
イラスト/二階堂ちはる 撮影/五十嵐 洋取材/加藤みれい 取材協力/グラントウキョウスワン歯科・矯正歯科 https://www.grantokyo-swan.com/