中越典子さん(44)泣いて怒って笑って…育児は常に全力投球!「イライラもするけど、今は”命の美しさ”に向き合っていたい」

端正な顔立ちで、明るいオーラと飾らない雰囲気、はつらつとした美しさが魅力の女優・中越典子さん。モデルや情報番組のリポーターを経て、NHKの連続テレビ小説「こころ」のヒロインとして女優人生をスタート。プライベートでは2014年に俳優の永井大さんと結婚。その後2017年に長男、2018年に長女を出産し、年子の兄妹ママとして日々育児にも奮闘中!デビューから25年、女優として、妻として、母として….40代を迎えてますます輝きを増している、等身大の中越さんに迫りました。

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中越典子さんprofile

1979年生まれ、佐賀県出身。2000年にドラマで女優デビューし、同年、TBS系バラエティ「王様のブランチ」に出演して人気に。2003年、NHK連続テレビ小説「こころ」で主演を務めたことをきっかけにブレイクし、以後、数多くの映画やドラマに出演。プライベートでは、201412月、俳優の永井大さんと結婚。7歳の男の子、6歳の女の子の母。最近では、フジテレビ系ドラマ「マウンテンドクター」に出演。20251月には映画「シンペイ〜愛こそすべて〜」が公開予定。

子育て真っ最中の今、マンション中に怒った声を響かせてしまったことも

今は6歳の長男と5歳の長女の子育て真っ最中で、育児メインの生活です。長男は空気を読むしっかり者で、長女は自己主張が強いタイプ(笑)。2人とも個性が違っていて本当に面白いですね。だけど子育てって本当に大変じゃないですか。仕事に育児に夫婦関係に日々タスクに追われて心に余裕がなくなると、イライラしてよく子どもたちを些細なことで怒ってしまうんです。アンガーマネジメントもしていきたいと思っているのですが、常に頑張るモードだから力の抜き方がわからなくて。

私の声、本当によく通るんですよ。子どもたちがもう少し小さかった時、マンション中に玄関先で怒鳴った声が響いて「典ちゃんの声は名物」と言われたこともあるほど(笑)。今日も、「早く食べて!早く歯磨きしてー!」と何回言ったかわかりません。我が家では毎日、ママが怒った、怒らなかったというのが話題になります(笑)。うちは年子ということもあって、朝起きて3分もたたないうちに兄妹喧嘩が始まるわけですよ。最近もちょっとした妹のわがままにプッチーンときて怒ってしまったのですが、さすがに言い過ぎたなと反省。お兄ちゃんに「ママ、怒り過ぎたよね。めっちゃ嫌でしょ」と言ったら、「ぜーんぜん、嫌じゃないよ」とケロッとしていて。怒った背景も全部ちゃんと見ているんですよね。長男はなんとなく悟っているような雰囲気があって、色々なことを相談できる頼れる存在。妹も、保育園の準備物を私が間違えて準備してしまったので謝ったら「ママも疲れてるんでしょ。お風呂に浸かってゆっくり休みなよ」と一丁前に言ってくれたことも(笑)。子どもってたくましいなと思い、親も子どもに育ててもらっているんだと日々感じています。

育児に全力で向き合うことが、役者としての成長につながると信じて

子育てはなかなか強烈で、本当に魂を削りますよね。メトロノームが左右に振れるような、行ったり来たりの感情の揺さぶりは日常茶飯事。でもその分、「命ってこんなに美しいんだ!」と教えてくれる存在でもあります。子育てをするようになってから、怒って泣いて笑って…色々な感情を共有しながら過ごす日常も、その全てがキラキラして見えるようになりました。もっと仕事をしたいという気持ちもありますが、今は目の前の子どもたちに一生懸命向き合いたい。小学校低学年までは本当に大切な時期だと思うし、頼ってくれているうちにいっぱい一緒に遊んで、沢山の経験をしたいんです。それが数年後、役者としての味や深みに昇華していくと信じているので、今は子育てに焦点を合わせて全力で楽しんでいます。

育児のモットーは、子どもが遊びたいという気持ちを最優先させてあげること。だからちょっと面倒臭いなと思っても、基本的には彼らの思いを尊重して、安心して遊べる環境をつくってあげたい。例えば、寝る10分前に「りんごに絵を描きたい」とか言い出すわけですよ。「なんで今よ!?」と思ってつい怒りたくなるけど、「よし、じゃあちょっとだけやろっか!」と気持ちに寄り添う。本当にちょっとしたことですが、日常の中で子どもたちの気持ちを満たすように心がけています。

子どもが生まれてから描くようになった夢は、“絵本を作ること”

自分時間につい観てしまうのが、夫婦や子育てなど家族をテーマにした映像作品。最近は特に、そういうハートフルなストーリーにめっぽう弱いですね。だから女優としては、家族愛を描いたものや、大人の恋愛作品に出演したいというのが当面の目標です。

プライベートでは、絵本を作りたいという夢を持っています。高校で芸術を専攻していたので絵を描くことが好きなのですが、ちょうど子どもが生まれた頃にふと題材が思い浮かんで。それから「絵本を描きたい」という思いが沸々と湧いてきました。育児をしていると、子どもたちにこんなメッセージを伝えたいと思う瞬間が日常的にありますよね。色々な絵本を読んでいると、中にはお説教っぽく感じてしまうものも結構あって…それだと心には響かないから、お説教臭くならず、心にスッと溶け込むような物語にしたい。言葉は少なくても、ちゃんと核となるメッセージがある作品はいつまでも心に残り続けますよね。

今、絵本を通して伝えたい思いは、「1人ひとりの個性を大事にしていこうよ」というもの。たとえ、みんなとは違うことをして周りの賛同を得られなくても、自分の個性を誰かが認めてくれたら、世界はどんどん広がっていくし、沢山の人が自由に羽ばたける。子どもに限らず、誰だってバカにされたり怒られるのが怖くて、なかなか挑戦できなかったり、前に進めないことが多々あると思うんです。その勇気を持つ大切さを届けられる絵本にしたいなと。テーマもストーリーも大方決まっているのに、肝心の絵についてはピンとくるものが描けず煮詰まっています(笑)。自分の中で納得のいく絵やキャラクターが描けたら少しずつ形にして、1年後には…完成させるのが目標ですね(笑)!いつか子どもたちに読んでもらえる日を夢見て、制作に打ち込みます。

ワンピース¥53,900(バーニーズニューヨーク)シューズ¥15,400(ダイアナ)ピアス¥13,200 左手リング¥9,900 ブレスレット¥28,600<すべてワンエーアールバイウノアエレ> 右手リング¥22,000 <ウノアエレシルバーコレクション>(すベてウノアエレ ジャパン)

SHOP LIST
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撮影/中田陽子 ヘア・メーク/陶山恵実(ROI) スタイリスト/小川真央  取材・文/渡部夕子

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