釈由美子さん(46歳)誕生日を過ぎてから「ああ、アラフィフなんだな」と我に返った理由

私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。そんな私らしい美しさを更新し続ける女性にフォーカスする新連載です。

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お話を伺ったのは…女優・釈 由美子さん

《PROFILE》
1978年6月12日生まれ。東京都出身。映画『修羅雪姫』『ゴジラ×メカゴジラ』、ドラマ「スカイハイ」「7人の女弁護士」など主演多数。登山愛好家であり、登山番組「実践!にっぽん百名山」では番組MCをしていた。

息子と誕生日が一緒なんですよ。だからお祝いは息子に全集中してしまって、自分が年齢を一つ重ねたことをつい忘れてしまうんです。今年も誕生日を過ぎてからふと我に返って、「もう46歳!? ああ、アラフィフなんだな」と感慨に耽ってしまいました。感慨なんて言うと随分呑気に聞こえるかもしれませんが、そんな心持ちになれたのはここ数年のことです。

もともと、老いることは恐怖でしかありませんでした。私は子供の頃から自己肯定感が低く、コンプレックスの塊。父は「ザ・昭和の親父」を絵に描いたような人で、口下手だし、褒めてもらえたことなんて記憶にないくらい。どうしたら褒めてもらえるか、そんなことばかり考える子供でした。芸能界に入ってからの20代はコンプレックスの反動なのか承認欲求が抑えられなくて、「もっと必要とされたい。人に認めてほしい」とストイックなダイエットをしたり自分を磨いたりと突っ走っていました。誰かから求められることで空っぽな自分を埋める行為が、当時の私にとっての自愛だったのかもしれません。

30代は20代の無理が祟って身体的にも精神的にもボロボロ。仕事も恋愛も上手くいかなくて、摂食障害を経験しました。そこからやっと「自分で自分を幸せにしよう」と方向転換し、まずは食生活を改善。徐々に体調も安定するようになり、心に余裕が生まれ始めました。

30代後半に父が66歳で他界し、その直後に主人と出会い結婚。すぐに息子を授かり、今年で8歳になります。私にとっての自愛は人生の中で何度か変化しているのですが、無償の愛情を捧げられる息子と出会い、今、子育てが最高に幸せ!私が求めていた自愛はこれだったと実感しています。

《衣装クレジット》
ジレ¥39,600 ラッフルブラウス¥19,800(すべてAMACA/SANYO SHOKAI)

2024年『美ST』11月号掲載
撮影/土山大輔(TRON) ヘア・メイク/田中宏昌 スタイリスト/安永陽子 取材/キッカワ皆樹 再構成/Bravoworks,Inc.

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