モデル稲沢朋子さん、子宮頸がんになって知った大切なこととは

40代はがんの罹患率が上がると言われています。『STORY』では実際に罹患された方にインタビューし、経験したからこそ伝えたいことを取材。正しい知識を知り、自分の体と今一度向き合えるきっかけになるはずです。今回はモデル 稲沢朋子さん・49歳に伺いました。

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検診を受けること、次の世代に繫げることが大切

モデル 稲沢朋子さん・49歳
STORYの読者モデルから、カバーモデルに。卒業してからはモデル、俳優として幅広く活躍中。

偶然見つかった子宮頸がん。検診の大切さを知りました

STORYモデルになる前、29歳の時に突然襲われた腹痛。腹痛の原因を探すために色々検査を受けてみたら「初期の子宮頸がん」と診断されました。思ってもみなかったので青天の霹靂。「子宮頸がんってなに?」「がんって高齢者がなるものではないの?」「私死んじゃうの?」と知識も心がまえもなくパニックでした。

そこから治療法などをリサーチしセカンドオピニオンでたどり着いた切除しないPDTという手術法を選択。1カ月入院し治療しました。子宮頸がんに罹患し闘病して感じたのは「知らないことの怖さ」と「検診の大切さ」です。手術後もいつ再発するかわからない恐怖が常にあるこの病気。あの不安は味わう必要がないものだから「がんは若い人でもなるもの。自分は大丈夫と過信せずに1年に1回は必ず検診に行ってほしい」そう伝え次の世代に繫げていくのが私の役目だと感じています。

もちろん一番身近な娘にも伝え、一緒にワクチンも打ちました。今は検診を卒業し元気ですが、生かされた命だと思って、罹患後は色々挑戦するようになりました。モデル活動もその一つ。今は演技のレッスンを受け、新たなチャレンジに邁進中です。

「退院後、この体験を伝えることが私の役割と思うように」(2015年STORY7月号より)

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撮影/大森忠明 スタイリスト/小川真央 取材/味澤彩子 ※情報は2023年11号掲載時のものです。

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