【福士蒼汰×宮野真守インタビュー】お互いのキュンとするところ、一緒に遊びに行くなら?
劇団☆新感線の舞台『神州無頼街』で念願の共演を果たした福士蒼汰さんと宮野真守さん。後編では〝そうちゃん〟〝マモちゃん〟と呼び合うほど仲の良いお二人に、お互いに対する思いを伺いました。わちゃわちゃしながらもリスペクトしあっている二人の関係性が素敵です。
――お互いの印象を伺います。福士さんから見た宮野真守さんってどんな人ですか?
福士「サービス精神がすごいという印象が一番。それが表面上の“マモちゃん”です。でも深く知ると裏側がありまして…(笑)。仕事の時はもちろんオンモードなので、いつも明るくて元気なのですが、そうではないときもあるはずです(笑)。きっと家に帰った途端に本当の姿になっているのかもしれないと勝手に想像してしまいます。マモちゃんは思いやりのある方なので、いつもみんなの期待に応えようとしてくれますが、それはすごくエネルギーを使うことでもあると思うんです。だからこそマモちゃんの中にも、きっとオンオフの切り替えはあるんだと思います(笑)。僕は求められていることがわかっていても、なかなかすべてに応えることができないので、見習いたいなと思います」
宮野「(撮影中に福士さんのコメントが聞こえて)余計なこと言ってんじゃないよ~(笑)」
――宮野さんから見た福士蒼汰さんは?
宮野「無邪気です。少年のような遊び心と子供のような集中力と……ここ大事ですよ、子供のような集中力!(笑)。やりたいことに向かっていく真っ直ぐさって、若さゆえなのかもしれないけど(笑)、近くで見ててすごいと思います。2年前の舞台『髑髏城の七人』の頃から今日に至るまで、彼自身もいろいろ経験して熟成された部分があるから、お芝居のお話を一緒にしてても楽しいですね」
――2年前にも福士さんのことを「真っ直ぐでピュア」と言っていましたね。
宮野「そこに、無邪気が足されました。なにしろイタズラっ子が過ぎる!(笑)。当時インタビューしていただいた時は稽古も序盤だったと思うので、そこでイタズラっ子だったらヤバい奴でしたね(笑)。たぶん今は心を許してくれたのかな(笑)」
――お互いのカッコいいと思うところを教えてください。
福士「うわー、ないな~(笑)」
宮野「せめて探して!(笑)」
福士「カッコいいと思うところ?…顔かな~」
宮野「嘘つけ!(笑)」
福士「顔以外だと(笑)、誰とでもナチュラルに接することができるところ。マモちゃんは相手のために合わせて行動できるし、どんな場も盛り上げてくれます。だから自然と人も集まってきて。すごくカッコいいなと思います」
――宮野さんは、福士さんのどんなところがカッコいいと思いますか?
福士「顔以外でいいよ(笑)」
宮野「顔以外で?(笑) さっきと重複しちゃうけど、自分が興味のあるものに真っ直ぐ向かっている時の姿はカッコいいなと思います。一度こだわるととことんまでやるから、体も『髑髏城の七人』で会った時よりすごく大きくなっていて。すごく努力したんだと思うんです。何事にもまっすぐ力を注げるってことはカッコいいなと思います」
――お互いのこんなところには、男でもキュンとしてしまうと思うところは?
福士「ないんだよな~(笑)」
宮野「絞り出せ~、頼む!(笑) 影響力があるんだから~(笑)。彼はね、甘えん坊なところです。一見、甘えん坊に見えないでしょ? 想像以上に甘えん坊ですから。そんなそうちゃん、可愛いでしょ?(笑)」
福士「マモちゃんはスタイルのいいところかな。足が細くて真っ直ぐなんですよね」
宮野「はははは(笑)。細かく見てるな~(笑)」
福士「真っ直ぐかどうかが大事なんですよ。私服のパンツも細身のものが多いじゃないですか。いいなあ、キレイだなあってキュンとする」
宮野「(笑)。意外でした」
――二人で休日を過ごすとしたら、どこに行って何をして遊びたいですか?
福士「僕はUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)」
宮野「USJ行きたいね。そうちゃんがずっと行きたいと言っていて、今回、大阪公演から始まるのでいいタイミングで行けたら面白いねって話しています」
――特に体験したいアトラクションはありますか?
福士「僕は実は行ったことがないので、わからないんですよ。何かありますか?」
宮野「お勧めは“ミニオン・ハチャメチャ・ライド”。待機のところで流れてる案内役のひとりの声が僕です」
――お互いは自分にとってどんな存在ですか?
福士「かけがえのない唯一無二のパートナーであり、友達です」
宮野「年齢関係なく過ごせる唯一の人かなあ」
福士「確かに」
宮野「年齢が近いとしゃべれる人ってみんな多いと思うんですけど、年齢差があって素直になれるって珍しくて。でも年齢が違うからこそ、感じてる部分も違うから刺激的。唯一無二の人ですね」
――普段もバディ感あふれるお二人。舞台『神州無頼街』の世界ではどんなバディでありたいですか?
宮野「今作は秋津永流と草臥が生き様を見つけていく話でもあって、二人が影響し合った結果、お互いの生き様を見つけられる――。そういうバディであればいいなと。『こいつがいたから自分の生きる道を見つけられた』みたいなバディになれればいいかな」
福士「僕も同じです!(笑) 。そういうメッセージを届けられるよう、頑張りたいと思います」
福士蒼汰
’93年5月30日生まれ 東京都出身●‘11年俳優デビュー。以降、ドラマや映画に活躍し、’15年映画『好きっていいなよ。』など3作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。最近の主な主演作はドラマ『明治開化 新十郎探偵』『神様のカルテ』、映画『BLEACH 死神代行篇』、舞台『浦島さん』など。主演作・Amazon Originalドラマ『星から来たあなた』が配信中。
宮野真守
‘83年6月8日生まれ 埼玉県出身●幼少より子役として活動し、’01年声優デビュー。俳優、歌手活動など幅広く活躍。最近の主な出演作は声優:アニメ映画『竜とそばかすの姫』、アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』、映画(吹き替え)『ファンタスティック・ビースト』シリーズ、『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1、舞台『カチカチ山』など。
2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演
いのうえ歌舞伎『神州無頼街(しんしゅうぶらいがい)』
幕末を舞台に歌と踊りと立ち回りで彩る伝奇活劇。“幕末”や“任侠”という猥雑かつ激動の時代を舞台にした、いのうえ歌舞伎の最新作。作/中島かずき 演出/いのうえひでのり 出演/福士蒼汰、松雪泰子、髙嶋政宏、粟根まこと、木村了、清水葉月、宮野真守 他【大阪】3月17日(木)~29日(火)オリックス劇場【静岡】4月9日(土)~12日(火)富士市文化会館ロゼシアター 大ホール【東京】4月26日(火)~5月28日(土)東京建物Brillia HALLhttp://www.vi-shinkansen.co.jp/shinshuburaigai/
撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/ 高橋幸一(Nestation)<福士さん> Chica(C+)<宮野さん> スタイリング/小松嘉章(nomadica)<福士さん> 横田勝広(YKP)<宮野さん> 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)
ジャケット¥140,800シャツ¥156,200パンツ¥81,400靴¥74,800(ヨウジ ヤマモト/ヨウジヤマモト プレスルーム03-5463-1500)、その他/スタイリスト私物<福士さん着用分>