【子どもが言葉を楽しく覚える】“しりとり”ですごろく遊び
ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。今回は、井出武尊さんによる簡単な言葉遊び。おなじみの“しりとり”がゲームに変身です。
「しりとりすごろく」で言葉遊び
夏休みは終わっても、子どもたちはまだまだ遊びたいはず!本格的な学びが始まる前に楽しく遊ぶ時間を持つことは、学習という観点でも大切です。遊びは楽しいからこそ、自然と文字も覚えられるのかもしれません。
言葉も数も遊びを通じて楽しく身につくと良いと思いませんか?今回はしりとりをよりゲーム性の高いものにアレンジします。
紙と筆記具を用意します。筆記具は2色あると遊びやすいです。ですが1色でも問題なく遊べます。準備は「超」簡単!30秒でできちゃいます。
紙の両端に四角や丸を書きます。ここでは丸にしました。丸と丸をつなぐように、適当に蛇行しながら線を描いてください。線は並行するように3本描きます。3本の線に交差する線を加えてマス目状にします。1マスの大きさは文字が書きやすい大きさで。これで準備完了です。
ルールも簡単。2人で遊びます。親子で対面に座ります。それぞれに両端の丸からスタートして、相手の丸に先に到着したプレイヤーの勝ち。自分から見て左側が自分の丸です。お互いにしりとりをしながら自分の出した単語の文字数分だけ進めます。「カラス」なら3文字なので3マス。「スイカ」も3マス。「かきごおり」ならば5マス。できるだけ文字数の多い単語を使った方が早くゴールできるということになります。
筆記具が2色あると良いのは、親子で別の色を使うと見やすいという理由からです。
最初の文字は、プレイヤー2人で決めた同じ文字から始めてもいいですし、相手の最初の文字を互いに決めるというやり方も盛り上がります。後者の方が少し難易度がアップしますね、相手に難しそうな文字を出してみたりして。
文字の読み書きはできなくとも、しりとりは楽しめるという頃であれば、文字を書くのはママやパパが手伝ってあげてください。見本をみながら自分で書くというのも楽しいですよ。遊びながら自然と少しづつ読み書きが身についていくと思います。
逆に読み書きが得意という子どもと遊ぶ場合には、制限時間を決めてやるのもいいかもしれません。1単語出すのに20秒まで!とか。盛り上がりそう!
さらに両端の丸をそれぞれ「スタート」と「ゴール」に設定して、何ターンでゴールに辿り着けるか?という協力チャレンジも楽しいですよ。ゴールには星やハートマークなど好きな模様を描きます。通常のしりとりのように交互に言葉を出していって、協力してゴールを目指します。親子の単語力の違いがなくなるので、小さな子どもならばこちらもおすすめ。
子どもの成長や興味によって自由にアレンジしてみてくださいね。大切なのは勝ち負けではなく、楽しさです!
遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide