生活が変化した、大人女子の「睡眠・栄養・運動」の新常識とは?
毎日を健康的で心地よく過ごすためには、毎日の生活が大切なのは分かっているけど、ライフステージの変化やコロナ禍の影響もあって不規則になりがち…。睡眠・栄養・運動の新常識とともに、今改めてウェルビーイングな生活の基礎を整えていきましょう。
【睡眠編】すべての美と健康はここから!
コロナ禍で睡眠の悩みが急増!夏場は特に正しい対策が必要です
チュニックパジャマ[上下セット価格]¥7,700(TERRITOIRE)ミニピローケース¥14,850 メッセージクッションカバー¥15,400 ストライプブランケット¥33,000(すべてカシウエア)
コロナ禍の影響で今まで治療の必要がなかったような働くアラサーの患者さんが増加しました。主な原因はリモートワークによって起床と就寝の時間が不規則になっていることから起きる、睡眠の質の低下です。出勤がある日とない日で朝の起床時間が変則的になると、眠るためのセロトニンの分泌に変化が起きます。すると、なかなか寝付けなくなってしまうんです。起床が1時間ずれると、元に戻すのに2日かかります。だから眠る時間よりも朝起きる時間を一定にすることが大切です。またリモートワークの際、家族やパートナーがいる人はパーソナルスペースを意識してください。1日数十分でいいのでのんびりする時間と場所を確保しましょう。逆にシングルの場合は生活の時間帯が自由になり、ゲームやSNSで自らリズムを崩してしまいがちなので注意しましょう。さらに良質な睡眠を取るためには、快適・安全・安心が必要条件。快適とは「脳にとって快適」を指します。筋肉の疲労回復は脳に比べて簡単!問題は脳をいかに休めて脳の疲れを取るかです。しかし夏は暑さから脳の自律神経がバテやすくなるので、疲労が溜まりやすく、睡眠疲労の持ち越しが夏バテにつながってしまうことも。この季節にしっかり睡眠と向き合って対策をしましょう。毎日の良質な睡眠は最高の健康法。疲労が取れ、疲れにくくなり、若さと美しさを保てます。より充実したウェルビーイングな毎日につながりますよ。
【睡眠編】新常識も!睡眠にまつわる最新トピックス
睡眠は健康な生活の基盤であるにもかかわらず、昔からの噂や眉唾情報が多いのも事実。名医・梶本先生が医学的根拠に基づいた最新の研究から、睡眠の改善方法をご紹介します。
教えてくれたのは…医師・医学博士 梶本修身先生
東京疲労睡眠クリニック院長。大阪大学大学院医学研究科修了。大阪大学医学部助教授、大阪市立大学医学部COE生体情報解析学教授、疲労医学講座特任教授等を歴任。『すべての疲労は脳が原因Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』(集英社)は、シリーズ累計18万部を超えるベストセラー。TVにも多数出演。
【栄養編】食事で体の中から健康に
地球・脳・体のサイクルを一致させるためにも食事は大切!
カーディガン¥12,100Tシャツ[ショートパンツとセット価格]¥4,400(ともにTERRITOIRE)カチューシャ¥1,320(アネモネ/サンポークリエイト)
意識の高い女性に多い食事に関するトラブルが、ファスティング、極端な糖質制限など偏った朝食から起こる体内時差ボケなんです。人間の体内時計は頭と体の2種類あり、さらに地球より少し長いため毎朝3つを合わせる必要があります。しかし、きちんとリセットできず頭と体の間で時差ボケが起きてしまうと、多くの不調が生じるんです。体内時差ボケの一番の原因は、朝ごはんを食べないこと。忙しいアラサー世代は要注意です。またダイエットを頑張っている方に特に伝えたいのは、カロリーだけを重視するのは間違い!大切なのは「栄養+摂る時間」であり、何をいつ食べるか、です。起きたら目で光を浴びて脳を地球時間に合わせ、さらに1時間以内に朝食を食べることで、体の時間をリセットさせることが大切です。さらにアラサー世代にオススメしたいのは「朝ゴマトマト」(すり黒ゴマ+トマトジュース+オリーブオイル)など、抗酸化作用のあるものを食べること。また、コロナ禍でストレスが溜まりやすい今は特に発酵食品を積極的に摂って腸内細菌を増やし、脳内のセロトニン(幸せホルモン)を増やすことも効果的です。全部は無理でもどれかひとつ、朝ごはんを食べる習慣だけでも3ヵ月続けてみてください。体も心もお肌も違ってくるはずです!
【栄養編】新常識も!栄養にまつわる最新トピックス
糖質制限にグルテンフリー…様々な食事やダイエットに挑戦してきた人も多いと思いますが、まず大切なのは栄養バランスと食べる時間という「基本のき」でした。
教えてくれたのは…美容理論研究家/タレント 六車奈々さん
1973年生まれ。1児の母。日本成人病予防協会認定講師・保育士。美容理論を研究する中、時間栄養学に共感。美容に体内時計の視点を加えたメソッド『時間割美容』を考案。
【運動編】辛い、苦しいのはもう古い
鍛えすぎ緩めすぎは×大切なのは正しく動かすこと
Tシャツ¥9,350〈NERGY〉レギンス¥9,900〈ALEXIA STAM×NERGY〉ヨガマット¥9,900〈agnès b.×NERGY〉(すべてNERGY)
CLASSY.世代は仕事の疲れからくる肩こり、目の疲労、股関節の滞りなどから起きるトラブルを抱えています。でもインナーマッスルなどのコアが弱ったまま外側ばかりを刺激してしまう人が多く、肩こりなどのトラブルにつながっています。また、体の土台となる骨格が崩れたまま筋トレをしてしまうと、猫背が直らないまま筋肉質になってしまったり…。たとえ整体やマッサージなどで一時的に歪みを戻したり筋肉を緩めても、すぐに元の位置に戻ってしまうのであまり意味がありません。姿勢が崩れたままでいると神経がうまく機能せず、体が歪んでいたとしても脳では認識できなくなり、正しい姿勢や動きができなくなってしまうことも。正しい骨格ラインで動かし筋肉に刺激を与えることで脳と体をコネクトして、初めて姿勢は整います。さらに言うと土台が整わないまま痩せても関節のズレや歪みからくるたるみを取ることはできません。また勘違いしがちなのが、体の可動域は広げればいいわけではないこと。関節を緩めすぎた過剰な可動域は痛みや怪我につながります。理想はインナーマッスルにより骨格が安定し、アウターマッスルは緩んでいること。関節を本来の位置に戻しつつコルセットのように筋肉で安定させることが美しい姿勢やたるみのないボディラインへの近道です。骨を正しく動かす運動を日常に取り入れて体の動かし方、筋肉の使い方を変化させて整った体を手に入れてください。
【運動編】まずは美姿勢をつくることが最優先
1.肩こりや猫背、巻き肩を改善
「ワイドアームラテラルムーブ」
教えてくれたのは…金子香織先生
骨格から美しく機能的な身体をつくるrfca認定講師。BodyworkSalon Enn代表・骨格コンディショニングトレーナー。
rfca-HP:rfca-rrr.com
Instagram:@re_frame_conditioning_academy
撮影/花村克彦 モデル/川口優菜 ヘアメーク/TOMIE スタイリング/村瀬萌子 取材/佐藤かな子 再構成/Bravoworks.Inc