滝沢眞規子さんが着る「ジル サンダー」個性を語るベーシック4

若い頃からジル サンダーを美しく着こなす女性が憧れだったという方も多いはず。シンプルシックの代名詞でもあるこのブランドは、NAVY世代にとってジャストな「普段着られるモード服」。NAVY世代の〝さりげなく綺麗〟を叶える服がここにあります。

ワードローブの
この先の10年を支える
ニューベーシック
   スタイリスト 長澤実香さん

 何気ないのになんだか綺麗  ジル サンダーを着るとほとんどの女性がそう思うのではないかと思います。ジル サンダーの「シンプル」は、ただのシンプルではなく「計算されたシンプル」。仕立ての良さや上質な素材、色へのこだわりを隠し玉のように服に潜ませているから、似たような服を探そうとしても絶対に見つからないし、着た時に誰もが美しく見えるのです。デザイナーのご夫婦が手掛ける服は、お二人の温かなお人柄が滲み出たようなしなやかさがあり、とても着心地が良く、すごく穏やかな気持ちになれるんです。そして袖を通すと、着る人のスタイルに寄り添って個性を語ってくれる〝懐の深い服〟だから、誰にとっても自分のワードローブにフィットするアイテムが見つかるのだと思います。この先10年、20年と活躍する「ニューベーシック」と呼べる服を、日々のお洒落にさりげなく。それが、いつしか「スタイルの軸」になっていくんだと思います。

絶妙な色出しに惹かれる
優しい「たまご色」を
軽やかに着こなして

ブラウス ¥113,300 パンツ ¥138,600 イヤリングイヤーカフセット ¥66,000(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー/ジルサンダージャパン)
ジル サンダーの特徴のひとつが、絶妙な〝色出し〟。「何色と特定できないような中間色がとにかく素敵で、いつも〝この色は何がインスピレーション源になっているのかな?〟と想像してしまうほど。この服は、〝たまご色〟と呼びたくなるような、まろやかなイエロー。シャリ感のある上質なリネンは、ハリがありつつ柔らかくて、しなやかに体を包み込んでくれます。合わせる靴によって、きちんとにもカジュアルにも装える服です」。

体形を選ばず似合い、
小物次第でどんなシーンにも
ふさわしいドレス

しなやかなジャージー素材で、縦に流れ落ちるシルエットのドレス。「着やすいシャツタイプで、どんな体形の人にも似合うデザイン。スニーカーでカジュアルに着ても、きりっとジャケットを羽織っても、首元にジュエリーをすれば華やかな場にもと、どんなシーンにも着まわせます。このチョコブラウンも、実はどんな色とも相性がいいカラー。持っていると絶対に便利な万能ドレスです」。
ドレス ¥173,800 バッグ ¥103,400 ブーツ ¥205,700(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー/ジルサンダージャパン)

シースルー素材の
色合わせの妙が光る
透け感のレイヤード

シャツ ¥105,600 パンツ ¥179,300 スカート ¥156,200 バッグ ¥99,000 サンダル ¥90,200 イヤリングイヤーカフセット ¥66,000(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー/ジルサンダージャパン)
黒いシャツとパンツ、ネイビーのスカートと、すべてシースルー素材を重ねたレイヤードルック。「黒×ネイビーという、ダークな色同士で奥行きを出す色合わせにインテリジェンスを感じます。透けるアイテムを重ねていく素材合わせも巧みで、さすがジル サンダーだなと感激。黒は素材感によって表情が全く違う色。夏の強い光で映し出される透ける黒は軽やか。更に黒一色では出し切れない瑞々しさをネイビーが表現しているのだと思います」。

ボーイッシュに着たい
ケープタイプのボウ

長澤さんが特にリアルに着たいと思ったルックがこちら。アシンメトリーなボウのように見えるケープを、ノースリーブのトップスとタックパンツの上から羽織るコーディネート。「このケープは、私自身も買おうかと思うくらい、すごく使える! ボウ自体はフェミニンですが、それを甘く着るんじゃなく、全体の印象はボーイッシュなところが私好みです。ノースリーブのトップスは、カットソーではなく上質なコットンシャツのようなきちんと感のある素材なので、VERY世代でもカジュアルになりすぎずに着こなせると思います。これに大きなクラッチを持っていたら可愛いなぁとか、このケープはベージュのワンピースに羽織っても素敵だなとか、イメージが無限に膨らみます」。
ケープ ¥129,800 トップス ¥106,700 パンツ ¥122,100 ネックレス ¥110,000(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー/ジルサンダージャパン)

ブランドの姿勢や丁寧なモノづくりは商品の品質の良さに繋がっている。そして、よいものは買ったその時から物語をつくり始め、次世代に受け継いでいきたくなるようなものになっていく―そんなモードの始まりの在り方を、人気スタイリスト長澤実香さんと考えていきます。

滝沢眞規子さんが着こなす「アレキサンダー・マックイーン」

VERY[ヴェリィ]

滝沢眞規子さんが着る最新フェンディ「自粛生活中に見えた家庭のやさしい光景を服に」

VERY[ヴェリィ]

photos Takanori Okuwaki(UM) styling MIKA NAGASAWA
hair JUN GOTO(OTA OFFICE) make-up Kie Kiyohara(beauty direciton)
model MAKIKO TAKIZAWA edit & text MIWAKO YUZAWA
design YOSHIRO KOBAYASHI composition NORIKO NAGAYOSHI

 

VERY NAVY 6月号『BRAND NEW STYLE styling by MIKA NAGASAWA Vol.9』から
詳しくは2021年5/7発売VERY NAVY 6月号に掲載しています。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。