妊娠を機に、エステティシャンという夢を一時保留にしていたMart読者の川久保さん。４人の子どもたちが育ち、働く環境が整った今、 念願のエステティシャンとしてもう一度自分の人生を歩み始めた、現在の気持ちを伺いました。
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【PROFILE】
川久保春香さん（39歳）埼玉県越谷市在住／POLA THE BEAUTYエステティシャン
1年半前からポーラにてエステティシャンとして勤務。趣味はピアノと美容。毎晩のスキンケアとストレッチが日課。夫と長男（中3）、長女（中1）、次女（小4）、次男（小1）の6人家族。
好きな仕事で忙しいけれど夫も4人の子どもたちも協力的なので毎日充実しています（後編）
（前編から続く）
ちょうどそのころ、ポーラが主催するイベントに参加する機会があった。
「『肌を潤すのではなく、 細胞からきれいになる美容を目指す』 という話に感動しました。私もそんな化粧品が使いたいし、 お客様にもそこまでしてあげられる環境で働きたいと思ったんです」
夢を持って働くことで仕事夫婦関係もうまく回る
そして1年前に、ポーラでエステティシャンとして働くようになってからは非常に充実した毎日を送れている。ポーラで働く今、大きな夢を持つことができるようになったと川久保さん。
「ポーラの店舗では、個人事業主のエステティシャンが独立して活動し、エステティシャンを取りまとめるオーナーが店舗を運営する仕組みです。だから私も将来オーナーとして店舗を持ちたいんです。そう思うと、毎日の仕事にも自然と熱が入りますね」
こうして夢を追いながら働く姿勢は、さらに夫も変えた。
「以前は『忙しいならパートの日数を減らしてみたら？』と言っていた夫ですが今では、私の仕事への思いや姿勢を応援してくれている心強い味方です。最近では、私が苦手な子どものスケジュール管理や、宿題のチェックなどを担ってくれるようになったんです。夫が応援してくれるのもうれしいですし、やってもらえたことに素直に感謝もできるので、以前より夫婦仲もよくなりましたね」
“好き”をエネルギーに、どんどん人生を膨らませていく川久保さん。この先、さらに輝ける舞台が待っているのだろう。
趣味のピアノで頭をリセット
5歳から20歳まで15年間ピアノを習っていた川久保さん。9年前に今の家に引っ越した際、実家にあったピアノを運び、好きなときに弾くように。「ピアノを弾いているときは無心になれるんです。家にいてもつい仕事のことを考えてしまうので、そんな自分の頭をリセットできています。仕事が休みの日や、朝のちょっとした時間に10分弾くだけですっきりします。たまに子どもたちも寄ってきてピアノに合わせて歌ったりしています」
細部にまで時短の工夫を凝らした大家族を支える家事
洗い物を少なくするため食事はできるだけワンプレートに、週末の上履き洗いはコインランドリーを活用する、など家事は常に時短を意識しているのだそう。特に大家族ならではの 工夫が2つの炊飯器。常にどちらかにはご飯が入っているようにし、空いた炊飯器で次のご飯を炊くようにしている。「4人分のお菓子を毎日買うのは大変なのと健康志向から、お やつはおにぎり。そのぶんお米の減りは猛スピードですね（笑）。最近は、中1の長女が次のご飯を炊いておいてくれるようになったので助かっています」
ヘッドマッサージで子どもたちとスキンシップ
「2人目までは必死の子育てでしたが、第3子、第4子の子育ては余裕があって、まるで孫でも育てるかのように大らかに対応できています（笑）」。最近、思春期に入った上の二人は母親からのスキンシップを嫌がるように。「子どもがテレビを見ているときなどに、たまにヘッドマッサージをして、スキンシップを補っています。まだ小1のいちばん下の子には、私が仕事で一緒にいられない時間をカバーするために。みんな『気持ちいいな～』とウトウトしています（笑）」
《仕事の日のSchedule》
6:30 起床
7:00 朝食
7：30 子どもたちを送り出し、家事・身支度
9:00 家を出る
9:30 出勤
17:30 退勤
18:00 学童にお迎え
18:30 買い物
19:00 帰宅、子どもたち入浴
19:30 夕食・家事
21：00 子どもたち就寝、翌日の食事づくり
22:00 入浴
23:00 ストレッチ・美容時間
24:00 就寝
Mart2020年12月号 働くMartミセスより
撮影／穂苅麻衣〈仕事〉、正重智生〈プライベート〉（ともにBOIL） 取材・文／須賀華子 構成／長南真理恵