高垣麗子さんは、3歳の娘さんに高垣家の正月の味を伝える機会に|今年は帰省しないで楽しむ「ゆく年くる年」
早いもので2020年もあと数日。今年の帰省は我慢し、大人数で賑やかに過ごすお正月はお休み、という人も多いよう。でも、ささやかでも腕をふるい新年を清く迎えたいという思いは一緒。STORYモデルたちの年末年始を2021年の抱負と共にお届けします。
3歳になった娘と、高垣家のお正月の味「大村寿司」を作ろうと思います
昨年までのお正月は、叔母の家に親戚一同が集合し、ワイワイと賑やかに迎えていました。母が長崎県大村市出身ということもあり、物心がついた頃からお正月というと、長崎のお祝い料理である大村寿司とハトシが定番。お正月だけでなく、ひな祭り、誕生日などおめでたい席は基本、我が家は大村寿司。なので、私の中のお正月といえば「大村寿司とハトシとお雑煮」。東京の人に話すとみんな知らないのですが(笑)。
高垣家には代々伝わる大村寿司用の木枠があり、もうボロボロなのですが大切に使っています。祖母が生きていた頃は、大村寿司作りは祖母担当。亡き今は叔母が作っていますが、毎年「おばあちゃんの味はどうしても出せないよね」とみんなで祖母を懐かしみます。’21年はコロナもあり大人数では集まれなさそうだけど、3歳になった娘と大村寿司を作ろうと思っています。女の子ママらしく(笑)、お節料理の1つ1つにそれぞれ意味があることも教えてあげたいな。
’20年は本当に不思議な年でした。15歳からモデルを始め、26年。雑誌が休号になるという経験は初めてのこと。スケジュールがどんどん白紙になり、約2カ月間撮影がストップしました。このまま雑誌がなくなったらどうしようと初めは落ちこみましたが、娘のためにも暗くなっている場合じゃないと、前々から興味のあった発酵食品の勉強を始めることに。自粛明け、最初の撮影は表紙。本当に嬉しかった。気の知れたスタッフと再会できて、ディスカッションしながら読者の心に響くいいモノを作っていく。そんな現場がやっぱり大好きだ〜!と叫びたくなりました。まだまだ予断を許せませんが、今後自分の身は自分で守るしかない。世の中とうまく共存しながら健康管理や時間の使い方など賢く前向きに。来年も全力で頑張ります!
撮影/須藤敬一 ヘア・メーク/神戸春美 モデル/高垣麗子 フードスタイリスト/竹中紘子 取材/石川 恵、秋元恵美 ※情報は2021年1月号掲載時のものです。