元テラハメンバーの又来綾が自身のブランド『STELLA VIANA』にかける思い
9月、ラフォーレ原宿とうめだ阪急のポップアップSHOPで、ブランドデビュー1年ながら大人気だった『STELLA VIANA』。お客さん全員、ひとりひとりに声をかけて接客していた彼女がプロデューサーの又来 綾さんでした。現役大学生で、テラハ出演歴があり、今はブランドプロデューサー…ちょっと引いちゃうほどキラキラ? 本人ももちろんキラキラしているけれど、それ以上に‟誰かをキラキラさせること”が大好きみたいです。
人を喜ばせたい、その気持ちはいつも同じ。
― ご実家の焼き肉屋さんのお手伝いもしているという又来さん。ブランドプロデューサーだけじゃなかったのですね
私としては、服を運んでいるか肉を運んでいるか、の違いしかないですね(笑)。人を喜ばせるのが好き、キラキラさせるのが好き。ブランドの名前『STELLA VIANA』も、星という意味のSTELLAと、元気いっぱいという意味のVIANAで付けました。女のコが『STELLA VIANA』の服を着て、キラキラ元気いっぱい輝いてほしい!っていう気持ちで。
― ラフォーレ原宿のポップアップにお邪魔したときも、ひとりひとりに声をかけている姿が印象的でした
もう、できる限り全員と話したくて! 声が枯れるまで話しかけます。ラフォーレもそうですが、うめだ阪急では関西のお客さんがとってもあったかくて嬉しかったなあ。「あやちゃ~~ん! 来たでー!」って手を振りながら来てくれるから、「あれ? 親戚か友達だった?」と思うくらい(笑)。ディレクターとしても又来 綾としても、お客さんやファンの方とは近しい存在でいたいから、写真は求められればどこでも撮るし、「ブーメランで一緒にふざけてください!」って言われれば、もちろんノリノリで対応します(笑)。
― 焼き肉屋さんで慣れているから、接客はバッチリですね!
人と接するのはとっても好きなんですけど、焼肉屋さんとアパレルとではいらっしゃいませ、の言い方が違いますね(笑)。焼肉屋さんでは「いらっしゃいませーー!」って大声で言うけど、アパレルでは「いらっしゃいませえ」ってちょっと鼻声で言うかんじ? あと、わからない単語がいっぱいあって、「NSKです~」とか。
― NSK? どういう意味ですか?
「ナイス接客」です。DAIGOか!?って思ったり(笑)。日々勉強中ですね。
― 業界によって、独特の言い方ってありますよね(笑)。ブランドは今後、どうしていきたいですか?
‟テラハの綾ちゃんがやっているブランド”じゃなくて、‟又来 綾のブランド”に成長させていきたいです。憧れの山中美智子さんのように、ディレクターとしてブランドの認知度を上げたい。そのためにインスタの発信にも力を入れていて、SNS担当者と一緒にきちんとスケジュールを管理して、フィルターも研究しながら、写真のバランスを考えてアップしています。
最近では「綾ちゃんですよね? ステラの洋服、可愛いです!」って言ってくれる人も増えてきたから、ブランドディレクターとしての認知度も広がりつつあるのかなってかんじています。最初はデザインも、万人受けするにはこうしたほうがいいかな…とか考えていたんですけど、それだと自分に似合わないデザインの服も出てきて。特に髪の毛をピンクにしたときは、自分っぽくないデザインの服は似合わないんですよね。だから、まずは自分らしさが大事かなと思って、「私が好きなもの」を基準にしています。そうするようになってから、お客さんの反応もいいんですよ。
自分を偽っても、結果はついてこないから。
― ありのまま、に立ち返ったと
そうです、そうです。幼少期にいじめられていたときから、女子校時代、テラハ出演を経て「ありのまま」が一番だと実感しています。偽っていることは、ないですね。大学の卒論のテーマも、最初はGUCCIにしようと思っていたんですけど、もっと自分らしいほうがいいかなと思って『ギャルの歴史』にしました(笑)。教授もそっちのほうが面白そう、と言ってくれて。
― 将来、又来さんのようにブランドを作りたいという読者もいます
私のDMにもよく、「将来、自分のブランドをやりたいのですが」っていう相談が来ます。そんなときにいつも返すのが、何か今やりたいことがあったら、今の気持ちを大事にして挑戦したほうがいいということ。「好き」っていう気持ちは今しかないかもしれないから、今すぐしたほうがいい。それでダメだったとしてもやり直せるし、それが財産になると思うんです。
― 仕事以外の目標はありますか?
やっぱり家族が大好きなので、母みたいなお母さんになるのが夢ですね。でも肝心の相手は…今はいません(笑)。毎年お盆は焼き肉屋さんが忙しいので、そのあとに家族旅行するんですけど、何年も前から「彼氏連れてくれば」って言われていて。でも毎年その時期、彼がいないので「あれ? 今年も連れてこないの?」っていうのが、ネタみたいになってます(笑)。
撮影/杉本大希(zecca) 取材/坂本結香 編集/小林麻衣子
※この掲載の情報はJJ12月号を再構成したものです。