2025秋は、ハリ作りの大豊作! あなたに必要なハリは、どのハリか?

数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします!
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最近、シワもたるみも毛穴の開きも気になり、顔全体がなんとなくしぼんできて、老けて見えるのが悩みです。どんな化粧品を使ったら良いでしょうか?
なぜ今年、こんなにもハリ作りの傑作が 次から次に誕生したのか?
2025年秋のシーズンは、実力あるメーカーがこぞって”ハリ作り”を発表していて、エイジングケア界がなんだか異様に盛り上がっている。
でもなぜハリ? なぜこれほどハリ作りに集中しているのか? まずなんといっても、化粧品のエイジングケアが1番やりたいこと、ずっとやりたかったこと自体が、ずばり“ハリ作り”だったからなのだ。なぜならハリは、エイジングケアでできることの集大成的テーマ。
逆に言えば、たくさんの美肌要素が揃わないと、そもそもハリって生まれない。つまり”大は小を兼ねる”的に、ハリが生まれれば、きめ細かさも、なめらかさも、引き締まり感も、また明るさやツヤまでもが、全部揃ってしまう。だから、私たちが考えているより、じつはずっと難しいのがハリ作りなのだ。
従って、化粧品が進化するほどに、ハリ作りもリアルに実現に向かうわけで、この数年間に加速度を増す化粧品テクノロジーの進化が、念願のハリを叶えてくれたということ。
特に今シーズン、ハリ作りを掲げているのは、先進性を競う実力派ブランドばかりだということがその証。もともと力のあるブランドが、化粧品テクノロジーの進化を得て、こぞって独自のハリを実現したということなのだ。
しかも、"ハリは1つでは無いこと"を まざまざ見せつけた、 超先進のハリ作り
ハリは1つでは無い? それを改めて教えてくれたのが、今期の先進ハリ作りトレンド。実力派ブランドは、それぞれの方法でそれぞれのハリを実現していて、そうか、ハリって実はこんなにたくさんの意味と役割を持っていたのだと、それ自体に驚かされる。
「ピンとしたハリ」はもちろんのこと、「ふっくらしたハリ」、「引き上がるようなハリ」、「全域ハリ」、「イキイキしたハリ」、かと思えば「顔立ちが変わって見えるほどのハリ」……それも単なる言葉の表現の違いではない、それぞれがそれぞれのサイエンスを積み上げて実現させたハリだけに、各ブランドが独自のハリを主張しているのだ。
実はそれってすごいこと! これまでハリを作るのはもっぱらコラーゲンだったが、今期はありきたりの方法ではなく、研究に研究を重ねた結果、各ブランドがそれぞれのハリ作りを確立させたのだから。同じコラーゲンでも、これまでとは全く次元の違う、最先端の新型コラーゲンが今話題を呼んでいるほど。
つまり、これまでのような”何となくのハリ感”ではなく、それぞれの主張通り、”はっきりと目に見えるハリ”が生まれると考えて欲しい。
じゃあ、あなたにはどんなハリが必要なのか? あなたは今どんなハリが欲しいのか?
そこで始まるのが、悩みに答えるハリ選び。たるみや緩みを改善してくれるのがハリ、というのは当然のことだけれども、それぞれ個別の悩みに対して様々な印象のハリが用意されている。それが今シーズンのハリ作りなのだということ、見逃さないでほしいのだ。
例えば、まずシワや毛穴のたるみが目立つような肌には、「シワの溝を見えなくするような密度の高いハリ」が欲しいし、肌が全体に緩んでいて、くすんだように艶を失っているような肌ならば、やっぱり「ピンとしたハリ」が欲しい。肌がしぼんだような、痩せたような印象をもたらす肌だったら、言うまでもなく「ふっくらしたハリ」が欲しい。
そして、口角が下がって見えるような”下がりだるみ”や、頬の頂点が下がってきて、顔立ち自体の変化を感じるならば、当然のこととして「引き上げるハリ」を目指して欲しいのだ。一方、近頃老け感自体が目立って来たと感じているならば「全域ハリ」や「全方位のハリ」に注目すべき。まずは、今の自分にはどんなハリが必要なの
かを精査することから始めたいのだ。
“ハリ”別おすすめのアイテムはこちら
顔下半分のたるみが目立つ肌に 「ふっくら上向きのハリ」
SK-II スキンパワー リニュークリーム

長年のハリ研究により、“顔の下半分に現れるたるみは、顔の上部から始まっている”との発見から生まれた、”ハリの頂点”に根底からアプローチする究極のハリケア。口周りがもたつくような下向き印象が気になる肌に、ふっくらとした上向きのハリが、まさに上向き印象の若々しさをもたらしてくれる。
決め手となるのはもちろんここ独自の先進ピテラの高配合に、新配合の「クマル酸」、ハリケア整肌成分「シャクヤクエキス」のトリプル配合。
全体に緩みが目立つ老け肌に 「ピンと引き締める全顔・全域ハリ」
ポーラ新生BA ローション7

ハリを作るなら、もう顔印象が変わるほどの全顔・全域ハリじゃなきゃなければ意味がない、それくらいの勢いでハリ作りに挑んでいるのがポーラBA。濃密なコクがありながら、すばやい浸透感で肌に溶け込み、高濃度の美容成分を一気に押し込み、「時間は、存在しない、ただあなたの無限の可能性が存在する」と言い切った。もともと肌一枚のレベルではない、「人」の潜在能力を高めることこそを目標としてきたBAが作るハリはやっぱりちょっと違う。全顔全域をピーンと引き締めるハリ作り、その迫力を見て欲しい。
シワや毛穴だるみが目立つ肌に 「シワの溝が見えなくなるほどの高密度ハリ」
エリクシールの新生 レチノパワー リンクルクリーム ba S

「目もと、口もと、首、額、眉間のシワまで改善!」そう言い切ったのが、シワ改善コスメ売り上げNo. 1のエリクシール のレチノパワーリンクルクリームの進化版! この9月にレビューしたばかりだが、ここに搭載された「コラジェネシス」というコラーゲンの超先進成分が、まさに異次元のハリで、凹凸そのものを見えなくするような究極のハリ密度ををもたらしてくれるのだ。シワ改善化粧品がもたらすハリはまさに特別のもの。目回りのシワや法令線を浅く、目立たなくする働きは、当然のこととして顔全体に強力なハリをもたらすとともに、毛穴自体が楕円形に広がるような毛穴だるみもみえなくするほど。
ちなみにエリクシールでは同じく今期デビューの化粧水と乳液だけでも、シワと大人ケアを見えなくするほどの「コラジェニス製の強力なハリ」をもたらしてくれる。新生エリクシールがもたらすハリは本当にすごい!
毛穴や小ジワ、くすみまでが気になる肌に 「あらゆる肌悩みに届く全方位のハリ」
コスメデコルテ ユースパワーエッセンスローション

にわかに1大トレンドとなった黒米発酵。コスメデコルテも独自のテクノロジーによって、発酵パワーエッセンスを開発。なんとこれを62%配合し、さらに”多重層バイオリポソーム美容水”37%配合。どちらも全方位の悩みに届くのが特徴だからこそ、このコラボレーションはエイジングケアとしても最高峰の効果を生むはず。とんでもなく有難い化粧水が出来上がった。黒米発酵液はビタミン、アミノ酸、ペプチド、有機酸など470種以上の成分を含み、親水性多重層バイオリポソームは1 回の使用量に1 兆個。キメ細かく透明度も高い絶世のハリをもたらしてくれる。
老け感の目立つ顔に 「顔のフォルムを若々しく整えるハリ」
ロート オバジX バイタライズ リフトクリーム

ロート オバジと言えば、今やリフトケアのパイオニア的存在。つまり”引き上げるハリ”を最も得意とする先進性は、 信頼度抜群。今回も改めて潤いハリ構造を一から研究してパワーリフトテクノロジーEXを配合、”新次元の形状維持”を実現したのだ。まさしく内側から湧き上がるようなハリ・弾力に支えられたピンとした上向きの顔を作ってくれる。特にフェイスラインのフォルムキープ設計を採用。濃厚なコクによってその場で持ち上がる感じも、オバジならでは。たるみが気になる人には、まずはやっぱりこの「引き上げるハリ」をおすすめしたい。
疲れた印象の乾燥肌に 「ツヤに満ちた生き生きしたハリ」
KANEBO クリーム イン デイⅡ

押しも押されぬKANEBOを代表するこの名品クリームが、ついに進化。母親の胎内にいる時から外界へ出て行く時まで、赤ちゃんを乾燥や刺激から守っている”胎脂”そのものを肌にまとうようなクリームとして生まれ変わった。それは、人類がずっと戦ってきた乾燥に勝利するように、もう1枚の潤いあふれる皮膚を手に入れる実感があるはず。乾きが止まらない肌、疲れた肌にも、日中ずっとウルウル生き生きしたハリが続く。メイク前に艶肌に整える化粧下地としても使え、日中メイクの上から艶を加えることも可能。また化粧持ちも良くしてくれる。ともかく多彩なツヤハリ作りの決定版。

齋藤薫さん 美容ジャーナリスト/エッセイスト
女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『年齢革命 閉経からが人生だ!』(文藝春秋)
お問い合わせ先
エリクシールお客さま窓口 0120-770-933
カネボウインターナショナルDiv. 0120-518-520
コスメデコルテ 0120-763-325
ポーラお客さま相談室 0120-117-111
ロート製薬(オバジ)0120-234-610
SK-Ⅱお客さま相談室 0120-021325
写真/光文社写真室 イラスト/MAKOTO 取材/沢亜希子
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