川栄李奈さん(30)AKB48を卒業したときに立てた3つの目標【デビュー15周年で写真集発売】

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AKB48卒業後、俳優として着実にキャリアを重ね、幅広い役柄で存在感を示してきた川栄李奈さん。2025年、デビュー15周年と30歳という節目に、自身初となる写真集『youphoria』をリリース。撮影の舞台は、思い出の地・オーストラリア。記念の一冊に込めた想い、20代から30代へ移り変わる心境、30歳の “記念買い”エピソードまで。今の彼女が見つめる「現在地」と、その先に見据える未来に迫ります。

Profile

1995年生まれ、神奈川県出身。2015年にAKB48を卒業後、俳優として本格的に活動を開始。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務めたほか、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』などに出演。2019年に結婚。現在は2児の母として、子育てと仕事を両立中。

初の写真集は、自分らしさとファンへの感謝を込めて

──デビュー15周年と30歳という節目に、1st写真集『youphoria』を出そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

30歳の節目に、何かひとつ“形に残るもの”をつくりたい——そんな気持ちがずっとありました。芸能生活15周年とも重なって、「今しかない」と背中を押されたような感覚で。自然と浮かんできたのが、写真集という選択でした。これまでの歩みと、今の自分を記録する、ちょうどいいタイミングだったんです。

──写真集のテーマやコンセプトとして大切にされたことは?

これまで写真集を出したことがなかったので、まずは「ファンの方に喜んでもらえるものにしたい」という気持ちが一番にありました。今回、写真集の発売にあわせてお渡し会も予定しているのですが、これまで直接ファンの方と触れ合う機会が少なかったので、「これまで応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを届けたい」と強く思っていました。

──撮影はオーストラリアのメルボルンだったそうですね。なぜその地を選ばれたのでしょうか?

ちょうどスケジュールが空いていたのが2月だったので、「夏の雰囲気で撮りたい」と思ったときに、南半球のオーストラリアが候補に挙がりました。実はオーストラリアは、初めての海外旅行で訪れた場所で、個人的にもすごく思い入れがあるんです。その中でもメルボルンは街並みが美しくて、現地の方におすすめされたスポットも多く、「ここで撮りたい」と決めました。

──特に印象に残っている撮影シーンは?

29歳最後の日、ちょうど海辺で夕日をバックに撮影したカットですね。太陽が沈んでいく中で、節目の瞬間をカメラに収めてもらえて。とても感慨深い時間になりました。写真を見るたび、その時の空気感や感情が鮮明に蘇ります。

29歳の終わりと30歳の始まりを刻んだ誕生日の記憶

──まさに映画のワンシーンのようですね。30歳の誕生日を現地で迎えたときの気持ちはいかがでしたか?

ちょうど誕生日当日に撮影があって、スタッフの皆さんがお祝いしてくださったんです。その瞬間が本当に嬉しくて。写真集には、29歳最後の私と、30歳を迎えたばかりの私、両方の姿が収められていて…自分の「今」がぎゅっと詰まった、大切な1冊になりました。

──20代から30代になったことで、何か心境の変化はありましたか?

私の中では「20代」と「30代」がかなり違う印象があって…。28歳、29歳までは「まだ若いな」っていう感覚があったんですけど、30歳って「ちゃんと大人だな」と思いました。だからといって何か劇的に変わったわけではないんですけど、「そろそろ自分を整えていきたいな」という気持ちは芽生えました。でも性格はあまり変わっていないので、実はまだ30歳になった実感はないんですよね(笑)。

──30歳の記念日に、ご自身への“ご褒美”のようなものはありましたか?

実はネックレスを買いました。写真集の撮影中に「30歳になるし、何か記念になるものが欲しいな」とメークさんやスタイリストさんに話していたら、「それなら絶対ジュエリーがいいよ!」って勧められて。「たしかに!」と思って、自分で選んで購入しました。

──素敵ですね!それは普段から身につけているんですか?

……実は、まだ一度もつけてないんです(笑)。「もったいないな」って気持ちが勝っちゃって。でも心の中では、「いや、つけなさいよ!」って自分にツッコんでます(笑)。すごく高価なものじゃないけど、自分で“これだ”と思って選んだので、大事な場面でつけたいなって思ってます。

失敗しても、前を向けば道は続いていく

──以前のインタビューで「自分は運が良くて、人生の決断で失敗したことがない」と話されていたのが印象的でした。振り返ってみて、あの言葉に込めた想いを、今はどう感じていますか?

今でも同じ気持ちです。もちろん、思い通りにいかないことはたくさんあるけれど、それを「失敗」とは思わないんです。うまくいかなかったら、「じゃあ次はどうする?」とすぐに切り替える。私は悔しさをバネにできるタイプなので、その気持ちがいつも自分を前に進めてくれます。

──そうした前向きさが、多くの人の励みになっている気がします。ご自身にとって「ぶれない軸」とは、どんなものですか?

私にとっての軸は、「どうあっても、やりきること」。何が起きても、自分が納得できるまでやってみる。それがあるから、落ち込んでも立て直せるし、どんな現場でも自分らしくいられるんだと思います。

「更新し続ける夢」その先にあるステージへ

──30代を迎えた今、これから挑戦してみたい役柄はありますか?

そうですね。お母さん役や先生役など、“誰かを支える立場”の役に、そろそろチャレンジしてみたい気持ちがあります。これまでは生徒役や若い女性の役が多かったけれど、自分自身が年齢を重ねたことで、表現できることも少しずつ変わってきたと感じていて。人生のステージが変わったぶん、演じられる役の幅も広がっている気がします。

実は、AKBを卒業したときに「朝ドラヒロイン」「大河出演」「映画で賞を取る」という3つの目標を立てたんです。ありがたいことに、2つはすでに叶えることができました。最後に残っている“映画でアカデミー賞を取る”という夢は、20歳の頃からずっと変わらず胸にあるもので。30代のうちに実現できたら…という思いで、これからも一歩ずつ進んでいきたいです。

──もしその夢が叶ったら、次のステージは?

今は配信作品が世界中に広がっていて、どこにいても観てもらえる時代ですよね。だから次は、海外の方にも自分の演技を届けられるような、グローバルな作品にも挑戦してみたいです。その時々の自分にふさわしい夢を、これからも更新し続けられたらいいなって思います。

──『カムカムエヴリバディ』では英語のセリフにも挑戦されていましたね。

英語のセリフ、本当に頑張りました(笑)。でも私、セリフをもらえれば、どんな言語でも全力で取り組むタイプなんです。だからもし今後、英語の作品でチャンスをいただけるなら、喜んで挑戦したいですね。30代は、そんな“未知の挑戦”にも積極的に踏み出していきたいです。

information


川栄李奈 1st写真集『youphoria』
発売日:2024年8月22日
出版社:主婦と生活社
定価:3,300円(税込)
撮影:東 京祐

30歳・芸能生活15周年を迎える節目に放つ、初の写真集『youphoria』。舞台はオーストラリア・メルボルン。透明感あふれる夏の光の中で切り取った、等身大の笑顔と、これまで見せてこなかった大人の表情を一冊に凝縮。水着やランジェリーカットも収録し、飾らない空気感と芯の強さが同居する。本人いわく「最初で最後」の記念碑的作品。
購入はこちら https://www.amazon.co.jp/dp/4391165295

シャツワンピース¥91,300ロングドレス¥102,300(ともにSea New York/S&T)ピアス¥26,400イヤカフ¥12,100リング〈中指〉¥15,400(すべてシンパシー オブ ソウル スタイル/フラッパーズ) リング〈人差し指〉¥29,700(プラウ)ブーツ¥94,600(ネブローニ)

撮影/上村透生 ヘアメーク/KOBA(PUNCH) スタイリング/岡野香里 取材/池田鉄平 編集/越知恭子