スタイリストとして活躍する大草直子さん、竹村はま子さん「キャリアのピークは人それぞれ、50代だってイイ!」

人気スタイリスト・大草直子さん&竹村はま子さんが、復職を考えているSTORY世代へメッセージ!

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キャリアのピークは 人それぞれと捉えて。 50代、60代だってイイ!

<右>大草直子さん、<左>竹村はま子さん

竹村さん(以下 竹) 
「STORY」読者は一度子育てに専念して、子どもの手が離れたタイミングで、もう一度仕事を始める復職組が多いそうなんです。10年以上ものブランクがあって、チャレンジするには勇気がいると思うけど、今の40代って本当にパワフル。学校のママ友を見ていても、気配りができて、礼儀正しく、フットワークも軽くてアイデアも抜群。この人たち、仕事したら絶対凄腕になる! っていう人ばかり。家族を全力でサポートしてきたヒューマンスキルは絶対に社会で重宝されるはず。実際に40代の就職率がいいという話を聞いたことがあります。

大草さん(以下 大)
10年以上、子育てにガッツリ向き合うって凄いことよね。私は、思い返すと子どもたちの思春期の頃、仕事を理由に少し逃げていたところもあったかも……。当時は自分なりにやってるつもりだったけど、最後までケアできてなかったかもと。それが今になって戻ってきていて、反抗期真っ盛りの三女とは日々、しっかり向き合い、粛々とやっています(笑)。

竹 
私も同じ。当時は必死すぎてギリギリだったから、息子たちが野球で肘を壊してしまった時や受験……、あの時、もうちょっと寄り添ってあげていたら良かったのかなって思うことはあるな~。

大 
ここまで剝き出しで本気で生きている親だから、当然子どもとぶつかることは多いけど、いつの日か、お互いキャッチアップできると信じてる。そう思ってないとやってられないよね(笑)。振り返ってみると、仕事と子育てのバランスは30代が一番大変。40代になってもそれが少し続くかな。でもそれは子どもの成長と共に変わっていくからずっと続くわけじゃない。日本は基本的に終身雇用、それって60~65歳で定年、キャリアを終えるということ。となると、だいたい40代にキャリアピークがくるわけだけど、その時期って子どもの受験や更年期、介護などが重なって特に女性は追いつめられる。でもキャリアのピークって人それぞれでいいと思うんです。例えばバリキャリの同級生を横目に自分は10年間子育てに向き合って、それからマイペースに仕事を始めて、75歳まで続けてもいいわけだし。そこは従来の価値観にとらわれず、ロングスパンで見ればいいんじゃないかな。好きな仕事だったら、長く続けられると思うんです。「好き」は何よりも原動力になるから。

竹 
仕事ってもちろん自分を幸せにしてくれるものだけど、私たちが作るファッションのクリエイションで誰かが少しでも幸せになってくれたら嬉しい。今まで、自分は周りの人たちに助けられながら何とかここまでやれてきたから、この先の50代はみんなに恩返しできるような人生でありたい。70、80歳になってもオシャレって生涯、人をときめかせてくれる。本当のファッションの力を伝え続けていきたい。そう思っています。

撮影/鏑木 穣(SIGNO)ヘア・メーク/コン イルミ(ROI)取材/石川 恵 ※情報は2025年4月号掲載時のものです。

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