“くすみ”を取り去るだけで、人は10歳若返る！ 美の巨匠・齋藤薫が注目する最新美肌ケアとは
数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添う連載がスタート！体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします
▼あわせて読みたい
敏感肌が実はいちばんキレイになれる？ 美の巨匠・齋藤薫が注目する最新美肌ケアとは
お悩み：【くすみ】
春になり、久しぶりに明るい色の服を着てみたら、肌が妙にくすんで見えてびっくりしました。肌の調子も最近良くはないのですが、元気なのに「顔色悪いね」と言われたりして、けっこうショックです。
肌がくすむと、必ず老けて見える理由
くすみの定義は、とても曖昧。それも肌をくすませる原因が、紫外線や乾きはもちろん、ターンオーバーの乱れ、古い角質や皮脂や毛穴、汚れや化粧崩れまでと多岐に渡るからに他ならない。従って、自分がなぜくすんでいるのかも判断しにくい。1つだけ確かなのは、“くすんだ肌は、必ず老けて見える”ということ。
例えて言うなら、しばらく拭き掃除をしていない窓ガラスのようなもの。窓が汚れていると、家が丸ごと古びた印象に見えてしまうのを思い出してほしい。くすんだ肌は、すすけた窓ガラスと同様に、その人自身をちょっとくたびれた、老けた印象に見せてしまうのだ。
でも逆に言えばそれは、窓ガラスを拭いておくだけで家が新しく見えるように、肌のくすみを取るだけで、人は若返って見えるということでもある。若く見える人と老けて見える人の差が一気に開く40代なら、肌のくすみを取るだけでおそらく10歳は若返って見えるはず。そもそもが、ターンオーバーが低下しやすく、巡りが悪くなって諸々溜まりがちがちな上に、まだ皮脂分泌も旺盛だったりする40代は、最もくすみやすい年代。だからこそ、くすみケアは何より大切なのである。私たちが考えている以上に。
でも自分のくすみは、鏡に映らない？
ただとても厄介なのは、自分の肌がくすんでいるのに気づかない人が非常に多いこと。それもひとえに、くすみは鏡に映りにくいからなのだ。透明感の有る無しも、鏡には映らないと言われるけれど、くすみと透明感は背中あわせ。肌がすすけて抜けがなく透明感がないことをすなわち「くすみ」と呼ぶわけで、光の入り方にもよるけれど、室内にある鏡ではどうしても肌表面を見てしまうから、肌に抜けがあるかどうかが見えなかったりするのだ。
それこそ、シワやシミのように、クッキリはっきり目に見えるものでは無いからこそ、自分がくすんでいることに気づかずに損している人が少なくないのである。くすみを取るのは、意外なほど簡単なのに。
だからまずは自分の肌がくすんでいないかを、きちんとチェックしてほしい。全然疲れていないのに「今日疲れてる？ 大丈夫？」
なんて聞かれる人は要注意。知らない間に、肌がくすんでいる証だからである。
春から初夏にかけて、最もくすみやすいのは一体なぜ？
くすみの原因は多岐に渡ると言ったけれども、その分お手入れは難しい。特に今の季節は、気温が高くなって皮脂過多になりがちな上に、紫外線も一気に強くなってターンオーバーも乱れがち。知らないうちにうっすら焼けていたりすることも。
でも今逆に、スキンケアの方がどんどんマルチ化していて、たとえ原因が2つ3つ複雑にまたがっていたとしても、トータルにくすみを防いでくれる製品がどんどん増えている。とりわけ今シーズン目立つのはマルチ美白。日焼けによるシミそばかすはもちろん、全く異なる原因によるくすみを同時に防いでくれるものが目立つのだ。ニキビ・皮脂ケア、敏感による赤ぐすみケア、疲労による黄ぐすみケアなどまで、同時に行うユニークなものも。
一方で、日中のUVケアやデイケアにも、様々なくすみを飛ばしてくれるトーンアップ効果に優れたものが目白押し。ともかくくすみケアに特化した製品が続々デビューを遂げているのだ。だから大丈夫。自分のくすみの原因がわからなくても、そうしたマルチ美白やデイケアに肌を預けてみて欲しい。
どちらにせよ、美白によって自分本来の肌の明るさや透明度を取り戻しておくのは、40代にとって必須のお手入れ。どんどん自分の肌色ではなくなっていくのがこの世代だから。肌が明るく澄んでいること、それが美しさ若さの基本なのだから。
おすすめアイテムはこちら
● 黒米発酵液42%配合、それだけでぐるりとくすみケア
FAS ザ ブラック ブライトセラム［医薬部外品］(販売名：FBセラム)30ml 12,100円／シロク
738種類もの美容成分を内包する黒米発酵液を42%も配合、もうそれだけでぐるりとトラブルの全てに働きかけるような効果を持つ上に、アルブチンとビタミンC誘導体のW美白。さらにトラネキサム酸とグリチルリチン酸で色ムラにも肌荒れにも対応するW抗炎症効果で、まさに四方八方からくすみをケアし、透明感の冴えわたる肌に導く話題の発酵美白なのだ。全方位に届く発酵効果は、くすみの原因がわからない人に強くお勧めしたい。
● ニキビや肌荒れまで、くすみの原因にマルチに働きかけるスノー
ディオール スノー エッセンス オブ ライト セラム（薬用美容液）［医薬部外品］ 30ml 20,350円／パルファン・クリスチャン・ディオール
美白をしながら、皮脂によるベタつきやニキビを防ぎ、日焼け後の肌荒れやほてりも防ぐ、など5つもの効能効果を持ったとてもユニークなマルチ美白。確かにニキビや肌荒れが絶えない肌は、色むらが目立つはずで、くすみの原因のひと通りに働きかけるような今度のスノーは、真に均一な肌色を作るための巧みなマルチと言える。おまけにトーンアップ効果もあって、何よりも綺麗な肌色が欲しい人に。93%が自然由来成分で、エーデルワイスエキス配合。
● 肌の濁りの多くは角質層で起きている、とすればこれはくすみ一掃の美白
アルビオン セルフホワイトニング ミッション（美白美容液）［医薬部外品］40ml 8,800円／アルビオン
セルフホワイトニングのネーミングの通り、角質そのものを明るくするような働きかけで、肌の濁りを一掃するトータル美白。くすみの多くは角質そのもので生まれていると考えるとまさに、くすみの元を大掃除するような発想。加えて、睡眠不足などで起きる黄ぐすみの原因、ビリルビンにもアプローチ。ちなみにアザができた時、治っていく過程で肌が黄緑色になるけれど、その原因も同じビリルビン。真に美しい均一肌になるためのあの手この手、肌なじみの良い乳液タイプも嬉しい。
● 大人肌が欲しがるものを全て備えた頭の良い日中UV下地乳液
エリクシール デーケアレボリューション トーンアップ SP+aa SPF50+・PA++++ 35g 3,410円／資生堂
まさしく、肌の日中に必要なものを全てそっくり備えてしまった、この上なくハイスペックな一品ケア。しかも単なるオールインワンではない。乾燥によるシワを目立たなくしたり、大人の肌のくすみや影を瞬時にカバーしたり、肌の内外で欠点を無かったことにしてくれる、優れた大人のトーンアップＵＶ乳液。日中ずっとハリとツヤが続くことでも、大人肌は必携。自然なトーンアップを狙ったベビーピンクも美しい。肌をふんわり包んでくれるような柔らかいテクスチャーも人気だ。
● 生クリームの如き泡でマッサージする快感、肌が透き通る喜び
エスト AC ピュリファイ マッサージウォッシュ 170g 4,950円／花王
丁寧に洗うだけで、くすみが消えるのは当然のことだけれど、これは肌色のみならず顔印象までスッキリさせるような不思議なマッサージ洗顔料。毛穴よりも小さなマイクロ炭酸泡が、洗うだけで漢方にも使用されるブクリョウエキスが水分を調整することでむくみをオフし、毛穴ぐすみや古い角質を取り除きながらくすみも一掃、だからまるで顔まわりの印象までが引き締まって見える。生クリームのような泡に包まれているだけで幸せだけれど、実はマッサージにも最適な優れた泡、いつの間にかマッサージさせられてしまう。しかもそれが炭酸泡ということで血行が高まり、引き締まる。だから透き通るような明るい洗い上がりに。
齋藤薫さん 美容ジャーナリスト／エッセイスト
女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『“一生美人”力 セカンドステージ 63の気づき』 （朝日新聞出版）
お問い合わせ先
アルビオン 0120−114−225
エスト（花王）0120−165-691
エリクシールお客様窓口（資生堂）0120−777−933
シロク お客様サポートセンター 0120−150−508
パルファン・クリスチャン・ディオール 03−3239−0618
取材／沢亜希子 イラスト／MAKOTO
おすすめ記事はこちら
▶敏感肌が実はいちばんキレイになれる？ 美の巨匠・齋藤薫が注目する最新美肌ケアとは