ピンクは女性を美人に見せる色!40代に必要な選び方とは?【プロが解説】

「可愛い」の代名詞であるピンクは、年齢的に手にするのをためらいがち。でも思い切って着ることで、自分だけでなく人の気持ちをも効果的に整えてくれると知ったら? 新生活で気疲れしやすい春は、ココロとカラダに効くピンクを活用して、オシャレにHAPPYに乗り切ろう!

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ピンクの〝色彩感情〟って?

心や体の緊張をほぐしてくれるピンクについて、専門家を交えて対談しました!

<左>カラープロデューサー 今井志保子さん
メーカー宣伝部・アクセサリーブランドのプレスを経て、多方面で活躍するカラープロデューサーに。独自のパーソナルカラー理論“imaism”を開発。

<中>ライター 小仲志帆
顔タイプ・骨格・カラー診断を含むイメージコンサルタントのディプロマを保有する10年目ライター。STORY認定パーソナルスタイリスト講師も務める。

<右>スタイリスト 三好 彩さん
カジュアルからラグジュアリーまで幅広いコーディネート提案を手掛ける理論派スタイリスト。ファッション誌をはじめ、広告、カタログなど多方面で活躍。


◇ ホルモンにも肌にも効果的。ピンクは美人見えの色

小仲
〝オシャレ〟〝可愛い〟などのイメージがあるピンクですが、そもそもどんな効用があるんですか?

今井さん
まずは女性ホルモンのエストロゲンなどの分泌を促す効果があります。もうひとつは、色は光に当たると反射するので、ピンクのトップスを着ることで肌に自然な血色をもたらしてくれるのです。

三好さん
そういう意味では、若い世代よりむしろ肌の変化が気になる40代にこそ着てほしい色ですね。

今井さん
そう、ピンクは女性をキレイに見せてくれる色なんですよね。色には〝色彩感情〟といって、それぞれメンタルに影響を及ぼす働きがあります。ピンクには緊張感を和らげ、心を温める役割があるんです。目的別に活かすと自分も相手もHAPPYに過ごすことができます。

小仲
春は新学期や部署異動など気を張っている時期なので、ピンクを着ていると優しい気持ちになってコミュニケーションも円滑になりそう。

三好さん
自分も周りも幸せになれる色、最高ですね。

今井さん
〝ラヴィアンローズ=バラ色の人生〟という言葉で連想されるのって赤というよりピンクですよね。やはりピンクというのはHAPPYという意味合いがとても強いんです。

◇ ピンクはハンサムさで制すると大人のオシャレに

小仲 
では、いざピンクを着る場合ですが、ジャスフォー(40歳前後)とアネフォー(45歳OVER)では、自分の年齢だけでなく、子どもの年齢や会社での立場の違いなどもあるので、着こなし方は同じではない気がしますが、どうでしょう。

今井さん 
そうですね、ジャスフォーは少し甘さを残すように淡い色、アネフォーはキリリとした濃い色と合わせるのが良いと思います。

三好さん 
ジャスフォーはライトトーンのベージュやグレーで甘さと柔らかさのバランスを。アネフォーはネイビーやブラウンなどダークカラーでコントラストをつけることで、意思を持った自立した印象に。合わせ次第でそれぞれの世代なりに楽しめると思います。

小仲 
なるほど! 素材的にも違いはありますか?

三好さん 
ジャスフォーはリネンやコットン、ローゲージニットなどのフレッシュさ、アネフォーはシルクやツヤや落ち感など少し上質さのある素材だと、よりコーディネートが引き立ちます。どちらにも共通して、ピンクはちょっとしたハンサムさや辛い要素を取り入れると大人らしいスタイリングになるんです。

今井さん 
若作りに見られそうと心配する方もいますが、どこかにかっこよさを取り入れればクリアできますよね。私は今日、全身ピンクですが、黒の眼鏡で辛口要素を入れました。

三好さん 
ピンクは控えめに取り入れるより、潔く面積をたくさん作って振り切る方がオシャレに見えます。自信を持って堂々と着ると、潑刺として見えて好感度も高そうですよね。

◇ 間違いなく気分があがる! 幸福感がクセになりそう

小仲 
気分が落ちているという友人の着ていた服がピンクだったせいか、むしろポジティブな状態に見えたことがあって、ピンク効果ってすごいと思いました。年齢的に着られないと決めつけていた色ですが、友達と遊ぶ日や自分時間には、あがるビビッドなピンクが今、着たい気分なんです。

今井さん
ピンクは色幅が広い分、自分に似合う色を選びやすいですよね。パーソナルカラーがわかればベターですが、ファッションは楽しむものなので、自分が着たいピンクがあるならその気持ちを優先する方がメンタルにも効果的です。

三好さん
自分のために着るピンクって素敵ですね!

小仲 
ピンクの服に埋め尽くされたコーディネートルームに一歩入った時から、すごく幸せな気分になって、すでにピンクの虜です(笑)。

ピンクの持つ「色彩感情」を徹底解説!

色味や明るさによって、異なるピンクの〝感情〟はシーン別に活用できます

ピンクはピュアな色彩感情を持つ「白」と情熱的な「赤」を混ぜた色です。そこに陽気さを表す「黄」、知的さを表す「青」、さらに「白」や「赤」を加える割合により、右の図のように様々な色彩感情が生まれます。

ブラックコーヒーにミルクを足すとマイルドになるように、赤に白を混ぜると、甘くロマンティックなピンクとなるため「可愛い」というイメージが生じるのです。

また、青を足すと「クールさ」が加わります。あるアメリカの刑務所の壁がピンクという話は有名ですが、それには冷静さを取り戻すという目的も。黄色を足すとオレンジに近づいて「温かい家庭」を連想させる色になりますね。そんな、ピンクの持つ様々な感情を活用すると日常が幸福感に包まれます。(今井さん)

撮影/杉本大希〈人物〉、清藤直樹〈静物〉 モデル/明希知美【身長:165㎝】 ヘア・メーク/TOMIE スタイリスト/三好 彩 カラー監修/今井志保子 取材/小仲志帆 ※情報は2024年4月号掲載時のものです。

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