「亡き祖母からの最後の1瓶がきっかけ」40歳シングルマザーがどん底から立ち直るまで
離婚を経験し、シンママに。疲労とストレスで肌がボロボロになったとき、祖母のレシピでスキンケアを開発。自分や子供の肌を救ってくれたコスメが、今は誰かの役に立つように。どん底から今が楽しい!と変われた女性のストーリーを紹介します。
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ボロボロになった自分やアレルギーの息子のために作ったコスメが、今は誰かのためになっています
30代の時、思いもよらない出来事が重なり子供を守りたい、自分の人生を大切にしたいと離婚の道を選択。子供を抱えるシングルになった現実は疲労とストレスで心も肌もボロボロになりました。免疫力も低下したのか蕁麻疹やアレルギーが出て、敏感肌用とあるものもだめで、何を使っても悪化するばかり。息子も生まれた時から敏感肌でアレルギー体質。まるで闇の中を生きているみたいでした。
そんな時、祖母が手作りしていたスキンケアを思い出したんです。亡くなる前にホスピスで最後の1瓶とレシピをもらったんだった、と。何度も試して、懐かしい香りがする、祖母の温かい手で塗ってくれたバームを再現できました。体調も崩していたのでよもぎ蒸しで整えたいと思うも現実的にサロンに通う時間は作れず。農家の友人に沖縄のよもぎを送ってもらい、バスソルトを作り日々の入浴で続けたところ肌や体調がみるみる改善したんです。
ネイリストに復職しましたが、この頃からお客様に「スキンケアは何を使っているの?」と聞かれるように。同じ悩みの女性がたくさんいると気づきました。初めはお手製コスメを分けていましたが、多くの声を頂くようになり世に製品として出すなら妥協なく作りたいと奔走。特にバームは完成まで3年かかりましたが、手に取ってくれた方の声は何よりの励みです。
\以前の私/
ブランド立ち上げで試行錯誤の頃、応援してくれた友人と。離婚後の辛かった時期は1枚も写真がありません。
未来ある子供たちのため沖縄のシングルマザーを支援
時間ができると、息子と美術館巡り。豊かな心を育んでほしい。左は契約している沖縄のよもぎ畑。シングルマザーの方にも作業をしていただき微力ながら雇用創出を後押し。
スキンケアはシンプルに変化。時短で美肌に
周りに驚かれますが毎日のスキンケアはこの5点のみ。洗顔後は私が手掛けるl’aube(ローブ)のミストをたっぷりかけ、バームを手のひらで温めて塗るだけです。
2023年『美ST』8月号掲載 撮影/渡邉明日香 取材/半田典子 編集/矢實佑理