「ヴィーガンネイル」って?メリット、デメリットは?美容トレンドをuka渡邉季穂さんが解説!
サンダルの季節が近づくと、気になるのはペディキュア。仕事や母業で何かと制限の多い手元より、ド派手な色もシックな色も、突き抜けた色も、無限に遊べるペディキュア、今年はどんな色がいいかしら? そこで、今話題、さまざまなメーカーから発売されている、環境にも私にも優しくて、発色もご機嫌な「ヴィーガンネイル」をおすすめします。聞いたことはあるけど、「どんなもの?」なギモンをuka代表・トップネイリストの渡邉季穂さんに教えていただきつつ、大人ネイルにおすすめの厳選カラーもご紹介。
お話を伺ったのは、uka代表・トップネイリスト 渡邉季穂さん
ネイリストとしてサロンに立ちながらも、雑誌やCM、広告、ショーやコレクションをはじめ、トータルビューティサロン「uka」の経営やプロダクト開発、プロネイリストの育成など多岐にわたって活躍。著書に「ukaが教える 大人のハンド&ネイルケア」主婦の友社など。
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Instagram ⇒ @instauka
最近よく耳にする「ヴィーガンネイル」ってどんなもの?
このところ、多くのファッションブランドが「サステナビリティ」、人と地球に配慮した「エシカル(倫理的な)ファッション」を意識し、環境負荷の少ない素材を使うことや、動物実験をしないことなどに積極的に取り組んでいます。
同様に、ビューティ業界でも「サステナビリティ」「SDGs」ゴールを重視しよう、地球の将来を考えると無視できない重大な課題、という考え方が高まり、さまざまな美容製品を扱う企業やブランドでも、人や動植物、地球環境に配慮した取り組みが進みつつあります。そのトレンドのひとつとして、従来のネイルポリッシュに代わるアイテムとして最近増えているのが「ヴィーガンネイル」です。
ネイルポリッシュには、爪の保湿や保護成分にシルク(蚕)や鳥の羽などの動物由来成分が使われている事があります。ヴィーガンネイルはその代替えとして、動物由来成分を使用せずに植物由来のタンパク質を配合します。アイテムを作る過程で動物実験をしていないのも特徴です。また、ネイルポリッシュの主成分である有機溶剤を、トウモロコシやサトウキビなどの植物由来成分に代えて配合したより爪に優しいネイルも増えてきています。
また、従来のネイルポリッシュに使用される、ホルムアルデヒド、パラベン、トルエンなどの化学成分や、人体にとって有害になりうる、あまり必要ではない物質・成分、発がん性物質などを排除。その代わりに、植物由来の成分が配合された処方になっているのも「ヴィーガンネイル」ならでは。また、それらの成分の原料となる植物もオーガニックなもので環境負荷の少ないものを使用しているものは、特に「オーガニックネイル」とも呼ばれています。
命あるものを殺さず、限りあるものを使わず、地球にやさしく、負担を減らす、そんなこの先の環境を見据えた世界のトレンドに沿って作られているネイルカラーが「ヴィーガンネイル」なのです。
従来、ネイルポリッシュはアルコール、いわゆる除光液で除去するのが一般的ですが、ヴィーガンネイルは水溶性のものも多く、お湯で落ちるものもあり、地球への負荷軽減が結果的に自爪へのダメージも軽減にもつながるので、ネイルを塗るのをためらっていた人や、休日など短期間ネイルでおしゃれしたり遊びたい人にもおすすめです。
「ヴィーガンネイル」のデメリットも、実は多少ある…
環境や自爪への負荷軽減で一石二鳥、いいことづくめと思いきや、実はそればかりではないことも。実は、ヴィーガンネイルにも苦手なことがあります。
例えば、お湯で落とせる「ヴィーガンネイル」ならば、色の持ちがよくなく、1日で取れやすいという弱点に。また、植物由来率の高い「ヴィーガンネイル」は、処方や成分は各メーカーにより多少の違いはあるものの、少し粘土が高く、筆のしごき次第では筆の動きに重さが出ることもあります。所作や指先の使い方によっては、通常のマニキュアより持ちが悪いと感じることも。
けれども、塗りにくさに関していえば、素早く筆を動かして塗ったり、ハケの太さなどを調整するなど、さまざまな工夫で改良、使いやすくクリアできたりもするので、どういうものがいいのか、まだまだアイデア次第で改良する余地は残されているようです。
「ヴィーガンネイル」を食事に例えてみるとわかりやすいかもしれませんが、すべての人が「体にいいからヴィーガン食」というのも無理があるし、「お肉でたんぱく質多めに摂らないと」という人もいる。必ずしも「ヴィーガンネイル」じゃなくちゃ、というわけでなく、時代の流れやおしゃれにも配慮があってこそ、という人が増えてきて、ネイルを楽しむことに加えて、“よりよい未来のために”という選択肢が増えた、ともいえます。
「uka」のネイルカラーもヴィーガン処方、ペディキュアにおすすめなこの夏の新色
多くのサロンワークから得たユーザーニーズを詰め込み、間違いない色味、塗れば即しゃれ見えが叶う選び抜いた色展開が、ukaのネイルカラー推しの理由。この夏の足元を彩る2023年の「uka ペディキュアスタディ」は 、カッティング、デザインで楽しむランジェリーのように、色を選び、色を重ねて、ペディキュアを楽しむ軽やかでヌーディーなランジェリーネイル。ブロンズメタリックとラズベリーレッドの「in case of passion」 と、シルバーメタリックとクリアブルーグレーの「in case of cool」 と、気分やテイスト別の2種セット展開。素肌に纏うランジェリーのように、素足にもネイルを。
爪の保湿・補修効果のための美容成分である、動物性の加水分解ケラチン、加水分解シルク、アルギニンなどを、植物性で爪の保湿・補修効果のある、加水分解野菜タンパクでヴィーガンフリー処方に。酸素透過性のある成分を使用し、爪への負担が少なく軽いつけ心地でストレスフリー。フタル酸ジブチル、ホルマリン、トルエンフリーなどによりより環境負荷を軽減し、ガラス容器の採用でプラスチックの使用を最小限に抑えたサスティナブルな取り組みも応援できるアイテムに。ペディキュアのための全4色展開ですが、もちろんマニキュアとして使っても、その情熱的&クール、相反する2つの色の世界がいつものおしゃれを指先からより格上げしてくれること間違いなし。
ヴィーガンネイル、こんなブランドからも登場!
レブロン ウルトラ HD スナップ!
032 バースデー スーツ
010 マリーゴールド メイヴン
*023 デアデビル(オンライン限定/先行発売色)
サリーハンセン ジェルフィニッシュ ネイルカラー
684 ルッキンフライフォーカクタイ
607 ナレッジイズフラワー
764 カクタスメイクスパーフェクト
ネイルマティック NM ピュアカラー
#サニー
#リヴィ
#イーズ
リンメル カインド&フリー ネイルポリッシュ
152 タイダルウェーブブルー
155 サンセットソア
154 ミルキーベア
EUYIRA(ユイラ) ブラッシングネイルカラー
サンディーグレー
アーシーブラウン
シルバーレイン
マニキュリスト グリーン ナチュラル ネイルカラー
アプリコット
アイリス
【商品のお問い合わせ先】
●ウカ https://uka.co.jp/ukakau/
●レブロン https://www.revlon-japan.com/
●サリーハンセン: 0120-878-653
●ネイルマティック https://nailmatic-woman.jp/
●リンメル https://www.rimmellondon.jp/
●EUYIRA(ユイラ)https://euyira.jp/
●マニキュリスト https://jp.manucurist.com/
取材/羽生田由香