timelesz原 嘉孝さん×いとうあさこさん「僕は“あさこJr.”なので」と言い切る2人のアツい信頼関係に密着

9月26日から開幕する舞台『ドラマプランニング』に出演する、timeleszの原 嘉孝さんと、いとうあさこさん。2度目の共演とあって、撮影もインタビューも終始和気藹々。原さんにとっては、timelesz加入後、初の主演舞台となる本作。出演が決まった際の心境から、タイプロ中のやり取りエピソードなど、おふたりの軽快なトークでたっぷりお届けします。

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タイプロに出演する前から、原 嘉孝という役者の魅力に虜でした

――劇団山田ジャパンの2025年9月公演『ドラマプランニング』に出演するおふたり。出演が決まった際の心境を教えてください。

いとうさん:原先生には、去年、山田ジャパンの舞台『愛称⇆蔑称』に出演してもらいました。その打ち上げの時点ですでに、「また、お願いします」っていう空気が双方から出ていた感じでしたね。

原さん:そう言っておいて、結局やらない、みたいなことってよくあるじゃないですか。でも、具体的にスケジュール調整が始まって、「これ、本当のやつだ」って思って。

いとうさん:原 嘉孝という役者が素晴らしすぎて、山田ジャパンの劇団員もお客様も、「また会いたい」って熱望していたんです。もう次の作品にも連続で! くらいの気持ちでしたが、さすがに「うちの劇団員じゃないんだから」と(笑)、1作品あけて、今作のオファーをさせていただきました。

原さん:こんなに短いスパンで、同じ劇団に出演する機会はなかったので、めちゃくちゃうれしかったです。山田ジャパンさんには、タイプロが始まる前からお世話になっていますが、本当に素敵なんです。あさこさんの〝下の世代を育てよう〟っていう思いも、ひしひしと感じます。前作では、僕がSTARTO ENTERTAINMENTのタレントであることを知らずに観てくれて、興味を示してくれた方も多かったので、そういった意味でも今回の出演は思い入れが強いです。

いとうさん:「あの役者さんは、誰?」って、お客様から注目を集めていたからね。

原さん:出演者としてクレジットが載るとき、僕たちって大体、フルネームの後に事務所名が入るのですが、それをやめてもらってたんです。

いとうさん:どうして?

原さん:役者・原 嘉孝として観て欲しくて。そのクレジットが入るだけで、ひとつフィルターがかかるじゃないですか。それを避けたい気持ちがありました。だから、前作で僕のことを知らない方に評価してもらえたのはありがたかったし、導いてくださった山田ジャパンさんにもう一度参加できるのは、とてもうれしいです。

いとうさん:でも、今回は流石にtimeleszのクレジットを入れないといけないんじゃない? 屋号だし。

原さん:確かに(笑)。今後は入れさせてください。グループを背負ってますから。

――前作の『愛称⇆蔑称』で、いとうさんは原さんのどんなところに魅了されましたか?

いとうさん:烏滸がましいですが、演技力はすばらしいし、作品に対する向き合い方がプロ中のプロ。今まで素晴らしい方にたくさん出会ってきましたが、彼ほど、セリフ入れが早く、それを役である自分の中に落とし込んで発する力の凄さを持った人を見たことがないです。あとは明るさ、優しさ、強いのか柔らかいのかわからないところ、いろんな面を併せ持った人間力、とか。

原さん:魅力的ですよね(笑)。

いとうさん:だよね(笑)。男子校感出すかと思ったら、劇団の後輩をご飯に誘ってくれたり、みんなにさりげなく気を配っている姿もよく目にします。「いい作品を届けたい」という思いも強く感じるし、だからこそ劇団のみんなも再共演を強く希望したんだと思います。私は自走で稽古場に行ったり、座長を乗せて帰ることも多いのですが、座長は帰り道でも「原先生すごい!」って言っていました。そのくらい周りを魅了する素晴らしさを持っている人だと思います。

本多劇場は、下積み時代に通い詰めた特別な場所

――『ドラマプランニング』の公演場所である下北沢の本多劇場に、特別な思いはありますか?

いとうさん:本多劇場の隣にある、小劇場楽園が山田ジャパンの旗揚げをした場所なんです。その頃から、(同劇団の)山田と羽鳥と「いつか本多劇場に立つ日が来るかね」って話をしていました。実は2022年に一度、本多劇場の舞台に立ったのですが、当時はコロナ禍でお客様は一席おき。小屋入りから泣くほどの喜びはありつつも、客席を全解放できず、みんなマスクで、完成形ではなかったんです。本多劇場の満席の客席を目の当たりにするのは今回が初。その景色も楽しみだし、目にした自分はどんな気持ちになるのか、今から震えるくらいうれしいです。

原さん:僕が演劇を始めた当初は、ジュニアで仕事が多いわけでもなかったので、お金がなくて。でも舞台の仕事が入ったので勉強しようと思って、当日券が3千円くらいで比較的安い下北の小さい劇場を、メモ帳片手に回っていました。

いとうさん:メモには何を書くの?

原さん:例えば、心を動かされた役者さんの動きだったり、感じた違和感だったり。それをノールックで殴り書きして、終演後に見返す、というインプットを繰り返していました。だから自分の中で、〝演劇の始まりの街〟に近い印象を持っています。本多劇場は3千円で観られるわけもなく、当時は行けずにいました。その中でも「本多は特別」という先輩役者のみなさんからの教えもあり、僕の中でも思いが募っていった感じです。今作で、初本多(出演)が叶います!

いとうさん:千秋楽はふたりで泣いてそうだよね。

原さん:ほんとっすね。しかも下北に約5年住んでいたことがあって。アーティスティックで、夢を追う人たちが集まる街で、いい意味で執着も思い入れもある場所なので、さらに楽しみです。

原先生がバッキバキの目でタイプロに登場した時はとにかく驚き(笑)

――いとうさんは、原さんがタイプロに参加することを知ったとき、どんなお気持ちでしたか?

いとう:私はいち視聴者だったので、合宿2日目に急に原先生が出てきた場面は、「ちょっと待ってよ」って腰を抜かしました。

原さん:キマった目で出てきた場面ね。

いとうさん:そう。眩しかっただけなんだろうけど、柔和な男のはずが、バッキバキで入ってきたから(笑)。でもその様子を見ていて、山田ジャパンの時も最初、こうだったのかな、って思い返したりして。あのときはまだお互い、どうしていいか手探りだったじゃん。だから、当時はきっとまだ、バキ原だったんじゃないかなって。

原さん:そうかも(笑)。

いとうさん:驚いたけど、タイプロで初めて彼の歌とダンスを拝見したときに、どういう感情なのか、涙が止まらなくなって。結果とオンエアってタイムラグがあるから良くないと思いつつも、感動が勝ちすぎて、1回LINEしたんです。返信不要としたうえで、「知らない原先生を見せていただいて感動しかない。頑張ってと言っていいか分からないけど頑張って」って。そしたら返信をくれて、その後も耐えられなくて2回くらい送っちゃったよね。

原さん:いや、耐えられずに、毎審査後に来てましたよ(笑)。毎回返信不要ってつけてくれるけど、先輩だからそれは無理です。

いとうさん:本当の結果が分からないから、返信不要の一言を添えてましたね。あとは、そんな影響力はないと思いつつ、万が一意識されちゃうと嫌だから、具体的な感想は書かずに、漠然と「泣いた」とか「良かった」に留めておいて、最後の発表を見届けてから、感動したポイントを細かく書いて送りました。

timeleszも山田ジャパンも、チームだからこその魅力がある

――原さんはtimelesz、いとうさんは山田ジャパン、とそれぞれチームに所属していますが、チームの魅力はどんなときに感じますか?

原さん:僕は基本的に、群れているときが好き。だから、スポーツもドッジボールやサッカー、バレーボールとチームスポーツを習っていました。事務所に入ってからは15年間、グループでのデビューを目指し続けてきました。誰かと切磋琢磨して、喜びであっても喧嘩であっても、みんなで分かち合っている瞬間が好きですね。最近でいうと、やっぱりライブ。お客さんの前で汗水流しながら、8人で2時間をやり切る中で、強い絆が生まれている気がします。

いとうさん:山田ジャパンで言えば、みんなでエンディングに向かって、芝居や笑いを紡いでいくところが、痺れますよね。劇団を旗揚げした18年前は、芸人も多くてコメディ要素も強かったので、毎公演後飲み屋に行って、「あそこスベッたな」とか「間が違ったから明日はこうしてみよう」とか、ネタみたいな感覚で試行錯誤していました。今でもその感覚は残っていて、みんなで紡いでゴールを決める感じは気持ちがいいし、チームならではだと思っています。

原さん:timeleszはメンバーそれぞれ得意なことが違っていて。8人でいるときはみんなで一致団結できればいいし、個人個人でも頑張って、その経験をグループに掛け算として持ち込めるところにもチームの魅力を感じて、めちゃ楽しいです。

いとうさん:原先生の役割は、やっぱりお笑い?

原さん:お笑いじゃないです(笑)。僕はお芝居で還元できたら、と思っています!

経験が深く、どっしり構えている40代女性を尊敬しています

――STORYは30代後半〜40代がターゲットのメディアです。原さんは40代の女性に、いとうさんはアラサー世代に、どんなイメージを持っていますか?

いとうさん:今の若い方達って、ゆとりとかZとか、世代で括られるじゃないですか。でもそれって、あまりいい響きを生まないときもある。その中で原先生とご一緒していると、世代ってないのかもしれない、と感じます。その人の育ってきた空気とか感じてきたこと。原先生も私も、下積みが長いので、そういうもので自分が作られると思うし、その重要性を再確認しています。

原さん:いいか悪いかは置いておいて、同世代とか同級生が仕事で悩んでいたら、僕は「辛いならやめな」って言っちゃいます。ひとつに絞る必要がないのは、今の時代のなんとなくの正解だったりするじゃないですか。でも、あさこさんを知れば知るほど、この業界に執着して、諦めずに努力を重ねてきた人は、やっぱりどっしりしていて動じないし、人の苦労も分かってあげられるんだな、と改めて実感します。今日の取材の合間もずっと立っていて座らないし。

いとうさん:それは今日、私は山田ジャパン側の人間だから(笑)――。

原さん:普段のテレビの現場でもあまり座らないって仰っていて、どちらかというと僕もこっち(いとうさん)寄りなので共感する部分も多いです。僕は、いとうあさこJr.なので!

山田ジャパン2025年9月公演『ドラマプランニング』

原 嘉孝さん、timelesz加入後、初の主演舞台。ドラマの制作現場を舞台に巻き起こるトラブルや人間ドラマがコメディタッチで描かれる、劇団山田ジャパンの最新作。

公演日程/2025年9月26日(金)〜10月5日(日) 本多劇場
脚本・演出/山田能龍
出演/原 嘉孝(timelesz)、いとうあさこ、松田大輔(東京ダイナマイト)、永山たかし、清水麻璃亜ほか
公式HP/http://yamadajapan.com/stage/drama-planning/
公式X/@yamadajapan2008

撮影/神戸健太郎 ヘア・メーク/二宮紀代子(原さん) スタイリスト/九〈Yolken〉(原さん) 取材/坂本結香

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