7月2日にシングル『真夏ノ花火』をリリースするLIL LEAGUE。J-POPらしいメロディに“和”の情緒を織り交ぜた新曲で、ひと味違う表情を見せる６人が、楽曲への思いから、最近のグループ内のブーム、そして仲の良さがにじむ寮生活エピソードまで赤裸々に語ってくれました。メジャーデビューから約2年半がたった現在の彼らの素顔をたっぷりお届けします。

新曲は、和テイストで儚くも踊りたくなる！

――新曲『真夏ノ花火』を初めて聴いたときの感想を聞かせてください。

岡尾真虎（以下、岡尾）：いい意味で今っぽくないと思いました。最近はパーティーチューンとかキャッチーなものが流行ってる中で、今回の楽曲は和のテイストで、J-POPを彷彿させるメロディーラインですし、メンバーの歌い方も含めて、LIL LEAGUEが今の時代に日本の良さを落とし込んだ、踊りながらも落ち着いて聴ける楽曲になっているなという印象を持ちました。

百田隼麻（以下、百田）：僕は、最初は正直、歌っているイメージがつかなくて。何回も聴いて練習して、パートを振り分けてもらって、実際にレコーディングして。そして、出来上がったものを聴いてやっと「こんな感じになるんだ」っていう感じでした。デモを最初に聴いたときは「誰がどこを歌うんだろう？」って、どう仕上がるか全然見えなかったですね。

――振り付けやパフォーマンスのポイントは？

難波碧空（以下、難波）：振り付けを担当してくださったKAZtheFIRE（カズ）さんは、これまでも、僕たちの曲に2曲ほど携わってくださった方で。今回は、今までの中でも特に猛練習して、パフォーマンスに力を入れました。歌詞がすごく儚いので、振りも細かく揃えるところは揃えて、6人でその良さをちゃんと伝えられるように工夫して練習しました。サビの部分とかは、わかりやすい歌詞に合わせたキャッチーな振り付けになっていて、手振りも入ったりしているので、皆さんと一緒に楽しめるような構成になってると思います。

誕生日サプライズが年々雑になってる！(笑)

――新曲のタイトルにちなんで、夏の思い出を教えてください。

中村竜大（以下、中村）：初めてホールツアーを行ったのがちょうど夏で。ファンの皆さんと過ごしたその夏がすごく印象に残ってます。デビューして半年くらいで全国を回ることになって、「ちゃんと人が集まるのかな」って不安もありましたけど、実際のライブは本当に幸せな時間でした。

山田晃大（以下、山田）：個人的な話ですけど、LIL LEAGUEがデビューしてから初めて迎えた自分の誕生日に、メンバーがサプライズしてくれたのが夏の思い出です。それから毎年サプライズしてくれてるんですけど、年々ちょっと雑になってきてて（笑）。今年の1月、碧空の誕生日のときなんか、「とりあえず来い」みたいなノリで……。本人もわかってるのに知らんふりしてて（笑）。でも、初めてサプライズしてもらったときすごくうれしくて、夏の思い出として忘れられないです。

岩城星那（以下、岩城）：僕はダンススクールに通ってたころの話なんですけど、出身地の淀川では毎年、花火大会があるんです。僕はレッスンがあって見に行けなかったんですけど、帰りのバスが渋滞にはまって、ちょうど橋の真ん中で止まったんですよ。その場所が絶景スポットで、そこから一人で花火を見ました。周りはカップルだらけで、僕はひとり、イヤホンから切ない恋の歌が流れてて（笑）。すごく切ないけど、冷房も効いてて、座りながらゆっくり花火を見られて、ある意味めっちゃ贅沢だったなって思います。

――今年の夏といえば、7月12日からライブイベントがスタートします。意気込みを聞かせてください。

岩城：新潟からスタートするんですけど、今回はタイトルの通り、ツアーではなくライブイベントという形で開催させていただきます。コンセプトとしては、今までなかなか会いに行けなかった地域の方々にも会いに行って、新しい“LIL Friends”を探す旅に出よう！という想いが込められています。ライブハウス規模での開催は、僕たちにとっても最初で最後かもしれない近い距離感でのパフォーマンスになるので、すごく貴重な経験です。今回のライブでしか見られないような演出もありますし、今後LIL LEAGUEが大きくなったときに「あのライブ行ってないの？」って言えるような内容にしたいと思ってます。各地で美味しいご飯も食べつつ、最高のパフォーマンスを届けたいですね。

メンバーが気づいた、寮暮らしの変化

――ここから話は変わりますが、最近の寮生活エピソードを聞かせてください。初期に比べて変わったことはありますか？

岡尾：ありますね。僕は、岩城星那さんについてなんですけど。

岩城：何？怖い怖い（笑）

岡尾：みんなで使うリビングがあるんですけど、以前は年上組の星那・晃大・竜大の3人の服で床が埋まってたんですよ。足を一歩踏み出したら晃大くんの服、もう一歩で星那くんの服、みたいな。でも去年くらいから突然全部片付け出して。

――いい変化ですね。なぜ片付けようと思ったんですか？

岩城：やっぱり「汚れた部屋は汚れた心」って言うじゃないですか（笑）

岡尾：リビングがどんどん更地になってきて。「こんなに広かったんや！」って気づいたくらいです。おかげで家が本来の姿を取り戻しました。

百田：僕もあります。真虎なんですけど、とにかく起きない（笑）。最初は起こしてくれてたんですよ。一番早く起きて、ほかのメンバーを起こしてくれていたのに、何かを境にパタっと起きなくなっちゃった。

岡尾：最近は夜更かしをしてしまうことが多く、アラームの音も全く聞こえなくなってしまって……。で、原因が分かったんです。スマホの設定で通知音がゼロになってた。最近、メンバーに直してもらったんですけど、大音量でも全然起きないんです。

百田：そんな困るほどではないけど。

岩城：ちょっと腹が立つ（笑）。毎回起こすんですよ。「時間ヤバいで！」って起こすんですけど、「何？」みたいな顔をするんですよ。「なんですか？」「どうしました？」っていう感じで。「いや、起こしてんねんこっち！」って（笑）。

岡尾：僕は碧空についてなんですけど、以前は荷物がめちゃくちゃ少なくて、クローゼットに全部収まってたのに、最近は段ボールが10箱くらいあるんです。引っ越したてみたいな感じが1年も続いていて。

難波：しまう場所がないって言った方が正しいかも。

岡尾：でも部屋の広さはみんな一緒（笑）

難波：僕、あんまり自分で物を買わないタイプなんですよ。ほとんどがいただきもので……。収納の仕方が下手なんだと思います。

岡尾：もう部屋の半分くらいが荷物で埋まってて、ちょっとかわいそうになってきます（笑）。

難波：そこは、僕なりに検討して……。

岩城：真面目に返答すなって（笑）。

難波：皆さん、ぜひ片付け手伝ってください（笑）

芸人さんのゲームがグループ内で流行中！

――最近のグループ内の「小さなブーム」は？

岩城：芸人さんのネタで、「50音のうちの1文字から連想してボケる」っていうやつを、リハ中とかずっとやってます。結構、「これおもろいで」とか「この遊び見つけたで」ってなると共有するようにしています。それと、LINEグループの「誰が、誰と、どこで、いつ」というゲームをやってて、それぞれが指定された要素を一気に送り合って面白い文章を作ったり、結構みんなで遊んでます。

中村：最近は養生テープをぐるぐる巻いて野球ボールっぽくして、それを投げ合ったりしています（笑）

メンバーそれぞれを、一言で表すと…

――皆さんそれぞれのキャラクターを一言で言うと？　まず岩城さんは？

百田：ガキ大将！わんぱく！

岩城：わんぱくガキ大将！

――中村さんは？
中村：僕、怠惰ですね（笑）

山田：怠惰ですね。変わってる。

岩城：真虎は？

岡尾：OMGですね。Okao Matora Godの略（笑）。僕のアーティストネーム的なもので、これは星那くんが提案してくれたんです。本人は記憶ないらしいけど。「将来海外で活動するなら何て名前がいい？」っていう遊びの中で生まれたんです。それが気に入って、いろんなとこで「OMG」って言ってます。

――山田さんは？
岩城：ロマンチスト。ロマンチストのたまご。

山田：まだふ化はしてないです。温めている。

岩城：今、成長段階です。で、隼麻はもうねえ、

中村：小学1年生くらい、それくらい元気（笑）

百田：意思はちゃんとあるから！

――そして最年少の難波さんは？
岡尾：最近、めっちゃかっけえって思うんですよ。毎日何年も一緒にいるのに、顔見たら、「お前、かっけえな」って。

百田：心も顔もイケメン。

岩城：心も、顔も、髪型も変わらないイケメン（笑）。

撮影／木村敦（Ajoite）　スタイリング／ウツミサオリ　ヘアメーク／NAKAJI,MIU（KIND）　取材／服部広子　編集／越知恭子