【見逃せない!韓国ドラマ】自分らしくまっすぐ生きるヒロインに元気づけられるドラマ4選
「最近、感情をつき動かされたことがないかも・・・」そんな風に思うことありませんか? 平穏なことはいいことだけれど、時々欲しくなる刺激。それを、韓国ドラマが叶えてくれます。今回は、人に合わせて疲れてしまった時に見たい「自分らしくまっすぐ生きるヒロインに元気づけられるドラマ4選」。節目や転機を迎えることが多いSTORY世代、自分らしさってなんだろう? そう迷った時に、そっと背中を押してくれるドラマをご紹介します。
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1.ウ・ヨンウ弁護士は天才肌
STORY
主人公のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)は、自閉スペクトラム症。ロースクールを首席で卒業、弁護士試験の成績は1,500点以上、IQ164の天才的な頭脳を持ち合わせ、1度は不合格になった業界第2位の法務法人ハンバダのインターン弁護士に。ぎこちない言動ながら、誰よりも粘り強く被告人の利益を追求し事実を見つけだしていくヨンウ。同級生であり同期となったチェ・スヨン(ハ・ユンギョン)、心優しく純粋で一生懸命なヨンウに魅かれていく訟務チーム職員のイ・ジュノ(カン・テオ)、理解ある上司チョン・ミョンソク(カン・ギヨン)、親友のトン・グラミ(チュ・ヒョニョン)に見守られながら、ヨンウは法律事務所で奮闘していく。
ここが見どころ!
「悪者がでてこない、優しい世界」が人々の心を捉え、放送が始まると本国では右肩上がりで高視聴率を獲得、配信をしているNetflixの世界ランキングでは非英語部門のTV番組で配信開始から6週間連続でTOP10いり、その内2位になったのは1度だけで、TOP1で居続けるほどの大ヒットに。放送当時BTSのRM,JIMIN、JINが、公式YouTubeチャンネルにて主人公ウ・ヨンウの独特の挨拶をBTS風に変えて披露するなど、人気ぶりがうかがえます。人と視線を合わせられなかったり、想定外のことが起きればパニックになったり、同期と同じペースで仕事ができないヨンウですが、人と違う自分の特性にネガティブになることなく、損得勘定なく純粋に一生懸命仕事に邁進、痛快に世の中の不条理を解決していく姿に、人としての在り方を痛感させられる本作品。彼女のひたむきさは会社の同僚をも巻き込み、気が付けば視聴者の心も癒し、明るく前をむかせてくれます。差別や偏見に柔軟にそして強く向き合うヨンウの姿に勇気をもらい、「人と違ったっていい」と、人の目を気にせず自分らしさを邁進するきっかけをもらえるはずです!
2.賢い医師生活シーズン1~2
STORY
ソウル大学医学部で1999年入学組同期でバンド仲間だったイ・イクジュン(チョ・ジョンソク)、アン・ジョンウォン(ユ・ヨンソク)、キム・ジュワン(チョン・ギョンホ)、ヤン・ソッキョン(キム・デミョン)、チェ・ソンファ(チョン・ミド)。時が経ち、医師となった彼らがアン・ジョンウォンの父親の病院であるユルジェ病院に召集され、それぞれの私生活、病院での出来事を通して成長、葛藤、青春する姿を描いた名作。
ここが見どころ!
オペシーンメインの医療系ドラマと一線を画す、ともに働く40歳の同期5人の生きざまに焦点を当てた内容でシーズン1が放送された2020年、韓国では最高視聴率14%というケーブルテレビ放送作品の歴代9位を記録。爆発的なヒットとなり、2020年最も見られたドラマと言われた本作。病気を直し、ドラマではスーパーヒーローのように描かれがちな医師にも悩みがあり、青春があり、趣味もある。病院で起こる患者とのやり取りを交えながら、彼らの日常をユーモラスにドラマティックに描く脚本は撮影の何年も前から準備をしてきたというだけあって緻密であり、張り巡らされた伏線とその回収や登場人物の心理描写がお見事。涙を誘ったかと思えば、ほっこりし、感情のふり幅に振り回されることも(笑)「ファンタジーと言われるかもしれない。が、自分もあんないい人たちの一員になりたい、と思えるように作っている」と話すシン・ウォンホ監督。命が生まれ、命が幕を閉じる人生の縮図とも言える病院という場所で平凡だけれど特別な1日を送る彼らを見ていると、視聴者である私の1日も特別で毎日を噛みしめて進みたいと共感し力をもらえるはず。シーズン1、シーズン2とあるので、ドラマの世界観にどっぷり浸かりたい、疑似体験したいという人にもおすすめです。
3.ミセン-未生-
STORY
囲碁のプロ棋士を目指すも挫折したチャン・グレ(イム・シワン)は、母親のツテで大手総合商社「㈱ワン・インターナショナル」に、入社する。高卒な上に未経験のチャン・グレは周りの風当たりが強い中、その優秀な知能、棋士の経験を生かし理不尽な出来事にもめげず仕事に邁進、奮闘する。その姿は、上司のオ・サンシク(イ・ソンミン)、キム・ドンシク(キム・デミョン)、同期であるアン・ヨンイ(カン・ソラ)、チャン・ベッキ(カン・ハヌル)、ハン・ソンニュル(ピョン・ヨハン)の気持ちを動かし次第に職場で渡り歩く術を身に着けていく・・・
ここが見どころ!
それまでの韓国ドラマのような、財閥とのロマンティックなメロの要素がなく、当時韓国で問題になっていた学歴社会、契約社員問題、年功序列、女性差別、パワハラ、セクハラ、汚職をサラリーマンとして働く新入社員を通して描き、社会現象となった社会派ドラマ。当時、ケーブルテレビ歴代視聴率2位を記録し、名誉ある百想芸術大賞では、男性最優秀演技賞、男性新人演技賞、演出賞を受賞、韓国ではサラリーマンのバイブルと呼ばれるほどに。主演の美形ゆえに悲壮感が増すイム・シワンや頼れる上司を体現するイ・ソンミンの役そのものの熱演はもちろん、バイプレイヤーの層が厚い韓国の俳優陣こその、どこにでもいそうなサラリーマンのおじさん達の名演技と競演に驚かされます。学歴がなく、夢に破れ、孤独で自己肯定感の低い主人公のチャン・グレ。その優しさから理不尽な立場でも自分を責めることしかできないグレの頑張りは、見るものの心に強く響きます。社畜ながら損得を考えず人を評価する上司オ課長に出会ったことで、グレの孤独な心が少しずつ溶け、イキイキとしていく姿、いい影響を受け合い気持ちを改めていく同僚たち、そしてそれに対比するように残酷な現実(セクハラ、パワハラ、汚職、学歴社会など)が妙に生々しくリアリティがあり、すべての世代の人々が共感し、自分ごととして向き合いたくなるはず。諦めずに、真摯にできることに取り組むことで、明日は輝き始める。そんなシンプルだけれど、忘れがちな大切なことを思い出させてくれる人生ドラマです。
4.シュルプ
STORY
世子(ペ・イニョク)、ソンナム大君(ムン・サンミン)、ムアン大君(ユン・サンヒョン)、ケソン大君(ユ・ソンホ)、イリョン大君(パク・ハジュン)の5人の息子をもつ王妃イム・ファリョン(キム・ヘス)は、世子を未来の国王として育成しようとするが、世子が突然病で倒れてしまう。自分の息子を時期国王にしようとたくらむ側室達との教育競争、王の母である大妃(キム・ヘスク)との確執の中で、我が子を国王にするために奮闘する・・・。
ここが見どころ!
朝鮮王朝時代の王室を舞台にしたお受験戦争さながら、我が子を王にするために、どんな時も自分らしくブレずに奮闘する王妃の姿を描いたフィクションで架空の時代設定として制作された時代劇。ただ時代背景を伝えるだけでなく、現代社会でのメッセージを取り入れ視聴者を魅了するのが韓国の時代劇。シュルプでは、女性の立場が弱い時代背景の中で、何かに忖度したり依存することなく、どんな時も自分の意見をもち、人生を自分でハンドリングして生きることの大切さを説いています。絶対的存在の国王の母大妃からの嫌がらせや、高圧的な命令にもめげず、母として、働く女性として、強く正しくいようと奮闘する主人公イム・ファリョンの姿は、まるで令和を生き抜く働く女性そのもの。問題が起きても知恵を使って解決し、十人十色な息子たちの子育てに困っても、厳しく接しながら大きな愛情で子供達を守る姿に共感せずにはいられず、日々子育てに仕事に奮闘しお疲れ気味の私たちに、勇気と希望をくれるはず。今作で若手俳優としてブレークしたムン・サンミンを始めとする麗しいイケメン達が活躍し、現代にも通ずる女性の苦悩や奮闘を時にシリアスに時にコメディタッチに描いた展開なので、堅苦しい言葉使いや、リアリティのない時代背景で史劇は見ずらくて苦手という人こそおすすめです。
取材・文/味澤彩子
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