実録！親子の時間を深める山登り【山育③】

一緒に山登りをすることで、達成感や自分で考える力を身に付ける、「山育」。その魅力を知り、しっかりと計画を立てたら、いよいよ登山本番！Mart WEEKENDERのNanaさん親子が登山する様子をレポートします！

山育の「魅力」と「計画の立て方」はこちらをチェック！

北横岳の登山行程

同じ山でも、登山行程により大変さが異なるもの。今回、Nanaさん親子が考えた登山行程は、子どもも楽しみながら登れるものを目指しました。

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
①　↓　1時間35分
北横岳ヒュッテ
②　↓　10分
北横岳（南峰）
③　↓　5分
北横岳（北峰）
④　↓　20分
北横岳ヒュッテ
⑤　↓　10分
七ツ池
⑥　↓　1時間15分
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅

※合計3時間30分（休憩含まず）
初心者小学生の参考タイム

Mart WEEKENDERのNanaさん親子は、どのように登山を楽しみ山育をしているのでしょうか？その様子をレポート！

トイカメラで記念撮影
ロープウェイを降りるなり、トイカメラでパチリ。気になったものを撮影するのも、ひとつの楽しみに♪

自分で足の置き場を考えながら進む
登山道には岩や木の根っこなどがあり、急な段差も多くあるもの。かのちゃんとのちゃんは、次にどこに足を置くかを確認しながら、一歩ずつ登っていきます。

歩きながら楽しめることを見つける！
ロープウェイ山頂駅のすぐそばには、大きなキツツキのモニュメントが。ロープで操作できるようになっており、交互にキツツキを動かして楽しんでいました！

遠くの山を見ながらおしゃべり
坪庭を歩きながら、これから登る北横岳のほうをチェック！「緑がきれいだね！」などと話しながら進むうちに、いつの間にか山頂が近づいてきます。

興味を持ったら触れて観察して
トゲトゲのある花を見つけて触ってみて「チクッとするね」と確認しているところ。木の幹を触った感触を話したり、鳥の鳴き声を真似したりしながら歩きます。

登山する人とのコミュニケーションも楽しい！
山では会った人に挨拶するのがマナー。「子どもたちが挨拶すると、みなさん『頑張っているね』などと声をかけてくれます。知らない人からのエールは山だからこそ」

1人が疲れても2人で乗り越えられる！
暑かったり疲れたりすると、子どもが不機嫌になることも。「面白いのですが、どちらかが不機嫌になって歩きたがらなくなると、もう一人が元気よく歩き出して、テンションがアップするんです。するとそれにつられて機嫌が直ってきて。双子の登山のいいところです」

最後までやり切る達成感も！
6歳の子と一緒に歩き、おやつ休憩を含めて2時間ちょっとで北横岳山頂に到着しました。「今の年齢でどれだけ伝わっているかはわからないですが、『よくできたね』と声をかけることで自信に繋がっているといいなと思います」

2480mの北峰と2473ｍの南峰の2つの山頂がある北横岳。池や草原、苔むした森など、北八ヶ岳らしい深い自然と、素晴らしい景色を望めます。標高が高くなると高山病のリスクもあるので、体調が優れないときは登山を中止しましょう。

車の場合、中央自動車道、諏訪ICから約25㎞（40～50分）。公共交通機関の場合、JR中央線茅野駅からアルピコ交通バス「北八ヶ岳ロープウェイ」行き（約60分）。

長野県茅野市北山4035-2541
料金：〈往復〉大人¥2,600、子ども¥1,300
※運行開始・終了時間はシーズンにより異なります。
☎0266-67-2009
https://www.kitayatu.jp/ropeway/

建築士としてフルタイムで働く、6歳の双子の女の子のママ。社会人になってから登山を始め、無雪期だけでなく積雪期の登山も行う。Instagram（＠nana_kobe）では、双子のかのちゃん、りのちゃん（通称「ふたごん」）との山登りの様子をアップ。

2023年Mart秋号　大人も驚く発見がきっとある！　「山育」「お片付け育」「土育」　我が家の「週末育」マニュアル　より

撮影／平林直己　取材・文／湊谷明子　編集／倉澤真由美

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