【間延びした面長顔】がキュッと引き上がるチークの使い方って?

年齢とともにゆるんで間延びしてくる下半顔。いつも通りのメークに違和感を感じ余白が気になるなら自然な立体感を演出するチークで印象操作を。顔にメリハリが生まれ、キュッと小顔印象に。人気ヘアメイク岡野瑞恵さんのテクニックなら血色感やツヤ感もアップして、若々しく見えます。

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メークしてもらったのは……TEAM美魔女13期 有田庸子さん(54歳)

販売の仕事をしているので清潔感のあるメークを心がけていますが、きつく見られたり、老け見えしたりと、なんとなくマンネリメークになってしまうという有田さん。素肌も美しくメークも上手にされていますがパーツ全部をきちんと仕上げているので、印象が強くなっています。

親しみやすく少しカジュアルな雰囲気に仕上げるために、ベースメークの延長線上でもあるチークで印象を操作してみましょう。肌はマットにしすぎずツヤ肌に。チークは入れました!ではなく、頰にジワッと滲み出る程度に。透け感のある血色カラーを選び、入れる位置でさりげない立体感を叶えます。下半顔の余白も自然にカバーできるので若々しく小顔効果も生まれます。さらに美人度が上がりますよ。

教えてくれたのは……ヘア・メークアップアーティスト 岡野瑞恵さん

さりげなくトレンドを取り入れた、上品で清潔感のあるメークが好評。常に現場を明るく和ませる、温かい人柄が魅力で数多くの女優、モデルからの指名が絶えない超実力派。

\使ったアイテムはこれ/

左:色を強くのせたり、柔らかくぼかしたり自由に調整可能。磨き上げるように滑らせると、美しいツヤも演出。NARS ブロンザー/セッティングパウダーブラシ #14 ¥6,380(NARS JAPAN)
右:パール、マット、ニュアンサーの3つの質感を重ね合わせることで、頰に高揚感や奥行きが。各色肌馴染みがよく美しい発色。ADDICTION ホリデーアディクション ブラッシュ パレット“アンノウン ファミリア”102 No Way Out ¥7,480(ADDICTION BEAUTY)※10/27数量限定発売

【メークのポイント】顔まわりの極薄コントゥアで骨格を強調。血色オレンジを頰に楕円に入れシアーなパールべージュで境目を肌と自然に繫げます

肌は美容液ファンデで透明感のあるツヤ肌に整えます。チークのコントゥアでさりげなく肌を引き締め、オレンジで頰中央に血色感をプラス。パール感のあるベージュを肌との境目にぼかし入れることでより自然なチークが完成。

1:ベースの素肌が透けるようなツヤ肌に美しく整えます

素肌感のあるツヤ肌に仕上げたいので、美容液ファンデが最適。ファンデは少量を額、左右の頰、鼻、顎の5点に置き、頰の広い面からのばしていきます。顔の中心から外側に向かって塗り広げ、ごく薄づきを意識します。スキンケアした直後のようなツヤ肌印象に。

インテンシブ セラム クリーム ファンデーション 全5色 SPF25・PA++ 30ml ¥10,450(ボビイ ブラウン)

2:チークのベースとなる骨格上に柔らかい影色を入れ肌色調整

右側のブラウンを大きめブラシに取り、手の甲で色みを調節してから頰の高い部分から外側へ、髪の生え際からフェイスラインへとぼかします。

ホリデーアディクション ブラッシュ パレット “アンノウン ファミリア”102 No Way Out ¥7,480(ADDICTION BEAUTY)※10/27数量限定発売、NARS ブロンザー/セッティングパウダーブラシ #14 ¥6,380(NARS JAPAN)

3:ジワッと滲むような血色感を頰の中央にふんわり入れます

ブラシの根元を持ち、筆先を広げすぎないようにして、中央のオレンジチークを筆先に取ります。一旦手の甲などで量を調整し、頰の高い位置、黒目下からこめかみへ楕円に、内側から血色感が滲み出るような感じで薄くチークを入れます。ブラシは立ててピンポイントに、広げすぎないのがコツ。

4:肌との境目に上品なツヤでヘルシーに光を纏わせ、繫ぐことでナチュラルに

左のパール感のあるベージュをブラシに取って量を調整後、③で入れたオレンジチークの外周をかすめながら重ねていきます。顔の中で一番光が当たる、頰骨の高い位置や顎先へも、ブラシをフェイスラインに添わせるようにしながら広範囲にふんわり重ねることで、肌が輝きを増し、より立体感も際立ちます。下半顔がキュッと引き締まって見えるのでフェイスラインもスッキリ、他パーツと引き立て合い、イキイキと若々しく見えます。

仕上がりはこんな感じ

ヘルシーなツヤと血色の自然な骨格チークでフレンドリーな柔らかい印象に。「感動の一言です! 立体感が出て小顔に見えて、健康的でイキイキ、鏡の中の自分はまるで別人で驚きました。チーク、アイシャドウともに落ち着いた色なのに仕上がりは華やか。チークの色選びと入れ方がとても勉強になりました。チークを買い替えたいと思います」

2023年『美ST』12月号掲載
撮影/天日恵美子〈人物〉、相澤琢磨〈プロセス〉、大槻誠一(A-1)〈静物〉 ヘア・メーク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/平沼洋美 取材/中井川桂子 編集/小澤博子

美ST