夫と違う男性との恋愛ってあり?ドラマ「あなして」の脚本家の見解は
夫とは別の男性との恋愛〟って、アリでしょうか。今年話題になった、夫婦のセックスレスをテーマにしたドラマ「あなたがしてくれなくても」の仕掛け人はどう考えているのか?お話を聞きました。
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ドラマ「あなたがしてくれなくても」の脚本家・おかざきさとこさんに伺いました
明治学院大学卒業。TVのリサーチャーを経て2010年に脚本家デビュー。「あなたがしてくれなくても」以外もこれまでにドラマや映画を多数執筆。母として子育てにも奮闘中。
◇ 仲はいいけど、女としての心が満たされていない夫婦が40代には多いと思います
夫が家族として当たり前の存在になることで〝女として見てもらえない〟〝触れてもくれない〟 という寂しさを感じるようになったという40代の女性は多くいらっしゃいます。このドラマの脚本では心が満たされないというワードをよく使用していたのですが、それは性欲が満たされない意味ではなく、体温を感じていたいという女心なのです。
いちばん深い関係だったはずの夫と心の繫がりが失われてゆくなかで、もう一度夫婦で向き合いたいという女性の繊細で切ない部分にも、男性には気づいてほしいところです。
誰しも承認欲求を満たしたいという気持ちはあります。自分だけを見てくれるわかりやすい承認欲求がSEXであって、ただそれが、いつしか夫婦の時間が長くなるといちばん手に入りにくい承認欲求になってしまうのです。
子育てや仕事で認められることは頑張ればいいことですが、SEXで心を満たすことは1人の問題では解決しないため余計に苦しくなるのです。
「うちSEXレスなんだよね」と躊躇なく話せる女性が増えてきましたが、ちゃんとその問題に夫婦で向き合えてはいない現状。本当は「もう女として想ってもらえないのは寂しい」ということについて夫と話をするべきなんですが、そこまで踏み込むにはさらなる壁がある。
夫に相談することで、夫にもプレッシャーになってしまう…。とても繊細で難しい問題です。この課題には何枚もの壁があって、出口がない。悩んでいるなら他に目を向けるのもひとつの手なのかもしれません。
ちゃんとしている人ほど正論や倫理観で苦しんでいると思います。夫以外に目を向けたからといって、解決にはならないですが手を差し伸べてくれる誰かがいるだけでも心が満たされたりするのかもしれませんね。
「まだ女でいたい」は性欲を満たしたいわけではない
・出口がなく苦しんでいるなら、外に目を向けるのもひとつの手
・夫のプレッシャーになることもあるので慎重に話し合って!
撮影/沼尾翔平 取材/小出真梨子、竹永久美子 ※情報は2023年11号掲載時のものです。
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