AIの専門家に聞いた…「4年後に社会で必要なくなってしまうスキル」4選【診断つき】

ChatGPTなど生成AI機能がより進化して身近になり、私たちの仕事をとりまく環境もめまぐるしく変化しています。自分がやりたいことを選び、自分らしく働くことができる「キャリアフリーダム」な状態を手に入れるために必要なことについて考えます。

「キャリアフリーダム」に近づくためにやるべきこととは?

今の自分の「変化への対応力」はどれくらい?AI時代に求められるスキルとは?「キャリアフリーダム」に必要なポイントをチェック!

「キャリアフリーダム」に欠かせないポイント…どれだけ当てはまる?

    今の自分の「変化への対応力」は今の自分の「変化への対応力」は

「『キャリアフリーダム』に必須な変化への適応力をチェックできる『プロティアン・キャリア診断』。12個以上当てはまるならどんな変化がきても大丈夫でしょう。4〜11個の人はキャリア形成はできているけれど、変化への対応力を強化したいところ。3個以下の人は現状のキャリア維持にとどまり、変化に対応できていない状態。該当しない項目の中でできそうなことから始めて変化適応力を身につけましょう」(栗原さん)

実は必要とされるスキルも短期間でこんなに変わるんです

    「『キャリアフリーダム』に必須

    ’23年に必要なトップ10スキル

    「『キャリアフリーダム』に必須

    ’27年に必要なトップ10スキル

World Economic Forumの発表によると今後4年で特に重要なスキルは分析的思考とクリエイティブ思考。また、’23年に必要とされている上位10のスキルのうち、4つのスキルが4年後の’27年には消え、新たに4つのスキルが加わると予想され、変化のスピードはさらに加速しそうです。「スキルは形がなく、うまく言葉にできないものなので、自分のスキルを言葉で伝えられるようにしておくことが今後のキャリア形成においても大切です」(栗原さん)

今後必要とされるのはどんな職業?

    World Economic

    引く手あまたなのはデータ・サイエンティスト
    「データ・サイエンティストは数学や統計学、プログラミングなどのスキルを駆使し、大量のデータを分析・解釈する専門家。マーケティング戦略の最適化や顧客の行動パターン解析など、多岐にわたる課題解決をサポートします。ビジネスのあらゆる意思決定がデータに基づいている昨今、企業にとって非常に価値のある職種。オンラインで本格的に学べるコースも増えています」(石角さん)

    World Economic

    余暇時間が増えることに伴いアート・エンタメも需要増に
    「仕事が効率化し、余暇に使える時間が増えることで注目されるのがアート・エンタメ分野。人間の感性が必要になる仕事の需要が今後伸びていくと予想されます。文化、芸術の力を生かした仕事やデザイン×マーケティングなど、情報社会が加速していくなかでビジュアルやエンタメの力で惹きつけるようなスキル・能力もニーズが高まりそうです」(栗原さん)

学び続けるリスキリングはCLASSY.世代にも必須!

「4年学んで40年働く」時代か

「4年学んで40年働く」時代から引く手あまたなのは「4年ごとに学び直す」4to4の時代へ
「AI時代はスキルの賞味期限がわずか4年と言われ、継続的に新たなスキルを獲得し続ける人材が求められます。リスキリングをする時は①自分の年齢など前提条件を手放す②自分のスキルを棚卸しする③そこに何をかけ合わせたら相乗効果が生まれるか、かけ算で考える④リスキリングを実行⑤自分が求める働き方、条件を手に入れるために交渉する、というステップで進めて行きましょう」(石角さん)

教えてくれたのは...

パロアルトインサイトCEO・石

パロアルトインサイトCEO・石角友愛(いしずみともえ)さん
日本企業へのAI導入の第一人者。ハーバードビジネススクールでMBAを取得後、 Google本社などを経て起業。新著『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP社)も好評。

プロティアン・キャリア協会/4

プロティアン・キャリア協会/4designs(株)CGO・栗原和也さん
キャリア自律の推進・講師を務める。外資系IT企業で5,000名超の学生と対話した経験から、若い世代のキャリア支援に力を注ぐ。

撮影/渡邉明日香 イラスト/雨月 衣 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc