申真衣さん【姉妹同時の七五三】は「短時間で疲れない」を最優先!
撮影/倉本侑磨<Pygmy Company>
子育てを通して今まで以上にお金の大事さを実感するようになったけど、お金の使い方や貯め方なんて学校では教えてくれなかったし、みんなはどうしているの……?そんなママたちの悩みにこたえるべく、元外資系金融会社勤務、現在は社長としても活躍されているVERYモデル・申真衣(しんまい)さんに、毎月読者から寄せられたお金に関する質問に答えてもらうコラム連載。第26回は「七五三」がテーマです。(過去の連載はこちらから)
【第26回】今月の質問
子どもの七五三。双方の両親は呼ぶべきか、着物は着るべきかなど、どんなプランがいいか迷っています。
着物はリユースも選択肢の一つ
娘たちは今年7歳と3歳。2人そろって七五三をすることにしました。私は娘と着物を着るつもりです。上の子の3歳の七五三のときは、私は自分の着物を着て、子どもの着物は友人に借りたので着付け代と記念撮影の代金だけで済みました。今回は子どもたち2人の着物を百貨店でレンタルして、前回同様にホテルの写真室で撮影しようと考えています。混み合う時期を避けて12月にやるつもりですが、やっぱりお金はそれなりにかかりますね。
私は三姉妹で、姉妹の子どものうち、女の子は合わせて5人もいます。いっそ着物を購入して、いとこどうしで着回したほうがお得だったかも? と姉妹で話したほどです(笑)。
とはいえ、娘たちの七五三が重なることはもうないので、これがきっと最後! と割り切って楽しもうと思っています。着物や帯揚げの色など、親子でさりげなくリンクコーデにしようと思って、着物好きの友人にアドバイスをもらっているところです。
私は前回の七五三でも着物を着ました。このとき着たのは、着物は千總、帯は川島織物のリユースです。新品で着物を、帯や小物まで一揃い購入すれば数十万円、ともすれば100万円以上かかることもありますが、リユースなので手ごろな価格で気に入ったものが手に入れられました。
私は身長が高いので、そもそもリユース市場でサイズが合うものが見つかることが少ないんです。自分のサイズに合う好みの柄が見つかれば、リユースはかなりお得だと思います。
ところで「こんな明るい色柄は若い人向けね」と年配の人に言われたという話を聞きました。「着物は格式やマナーがややこしい」という人もいますが、私はルールにとらわれすぎず、いくつになっても好きな柄、色の着物を着たらいいと思っています。細かいことを言っていると、ますます着物人口が減ってしまいそうな気がします。洋服では着られないような華やかな色を着るのも楽しいと思いますよ。まだなかなか時間が取れませんがいつか着物を着て観劇にも行きたいです。
七五三は「子どもが疲れない」スケジュールを意識
今回の七五三では、お寺や神社での御祈祷は今のところ予定していません。人によって意見が分かれるところではありますが、私は一日の中に予定を詰め込まず、当日は家族で記念写真が撮れたらそれだけでもいいかなと思っています。上の子が3歳のときも、着物が窮屈で早く脱ぎたいとせっつかれたので、きっと今回も下の子の機嫌がもたないだろうと考えました。着付けして撮影して、もし時間があったら近くの神社にふらっとお参りだけしに行くかもしれません。だいたい3〜4時間で終わるイメージです。撮影が終わったら着物は脱いで、予約なしで行けるホテルのラウンジで軽く食事ができればいいですね。
予定を詰め込みすぎないのは、子どもが疲れないことを一番重視しているから。子どもが疲れて不機嫌になってくると、つい「ちゃんとして!」と怒ってしまいがち。家族みんなが気持ちよく過ごすために、子どもの機嫌を何よりも重視しています。両家の祖父母が集まって七五三をする家庭も多いかもしれませんが、我が家は「よかったら見に来て」くらいのスタンス。家族4人だけでこぢんまりやろうと思っているので、気楽なのかもしれません。
もしも、七五三を祖父母が楽しみにしていて、費用もサポートしてくれるような場合は、「おじいちゃん・おばあちゃんのためのイベント」という側面も考えると思います。祖父母が好みそうなお店を手配する、写真も祖父母と一緒に撮影するなど、一緒に楽しめるイベントにしてあげると喜ばれる気がします。家族行事に「こうするべき」という決まりごとはなく、それぞれの家族のスタイルに合わせて楽しむのがベストではないでしょうか。
シンマイさん家のクリスマスは?
私は日ごろからイベントそのものよりも、その日に家族で過ごせることを大切にしています。誕生日に人を呼んでにぎやかなパーティすることはないけれど、ケーキを買ってきて家族で食べるのは毎年恒例です。結婚記念日には行ってみたかったフレンチを予約するなど、毎年夫婦で過ごすようにしています。
クリスマスは、子どもと部屋の飾りつけを一緒にやったりプレゼントを考えたりする時間を楽しみたいです。クリスマスにはあえて、毎年同じ店のケーキを頼んでいます。「我が家の定番」を作って、子どもたちが大きくなっても忘れることのない思い出を作れたらうれしいです。
記念日の過ごし方は人それぞれ。これが正解というわけではないですが、わが家なりに見つけたスタイルを大事にしたいと思っています。
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取材・文/樋口可奈子
※本文中の写真はすべて申真衣さん提供