優しげな印象と裏腹の、力強い演技で連続ドラマの終盤にはすっかりファンになってしまうVERY読者が後を絶たない俳優・松下洸平さん！　俳優だけでなくアーティストとして多才に活躍する彼に、子を持つ母として気になる質問──努力の方法や決まった道筋のない道を進む「感性」はどう培われているのか？をぶつけてみました！

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──幼いころはどんなお子さんでしたか？

僕は、手のかかる子だったと思います。田舎育ちで、家の中でゲームをするよりも、外で遊ぶ方が多かったです。家の近所の山に遊びに行って転び、血だらけになって帰ってきたことも。好奇心旺盛だったので、木登りでも自分のポテンシャルを信じてものすごく高いところまで登って、下りられなくなって助けを呼んだこともありました（笑）。

──お母さまは幼稚園教諭、画家、ボディビルダー。

母も僕も、「自分の好きなことを仕事にしている」というところは共通しています。下積み時代、あまり仕事がなかったときも、悩みを抱えたときも、母親はあえて多くを語らずにそっとしておいてくれました。きっと母自身も同じような経験をしたことがあると思うんですよ。自分の腕一本で食べていくことの難しさ、お金を稼ぐことの苦しさもよくわかっていると思う。言葉にしなくてもどこか通じ合っているようなところがある気がします。

──松下さんご自身も絵を描くのが好きと伺っていますが、子どもが絵を好きになるヒントや上達のコツはありますか？

んー、たくさん紙とペンを用意すると良いかもしれないですね。カラフルなクレヨンや色鉛筆、絵の具など画材はなんでもいいけれど、たくさんの色があるとそれだけでワクワクすると思います。何枚でも自由に描けるように白い紙をいっぱい用意して、できたら子どもと一緒に描く時間を作れるとなおよいと思います。

──今回のドラマはバディものですが、松下さん自身は家族や大切な人との関係において気を配っていることはありますか？

親しい人であっても、相手に対してプラスの感情を抱くときもそうでないときもあると思うんです。でも、どんなときも、自分が相手に対して思っていることを「なるべくストレートにちゃんと伝える」ということを大切にしています。家族と今は離れて暮らしていますが、心配事や報告、家族間のやりとりで感じたちょっとした違和感なんかはなるべく全部伝えるようにしています。

──近しい人や大事な人だと本心を伝えづらいということはありませんか？

僕自身、いつでもうまく言えるというわけではありません。悩み、時間がかかることもあります。いざ伝えるときは勇気が必要だけど、一度言ってみると言葉ってドバドバッと出てきたりするんですよ。結局、自分自身で溜め込んでしまって、誰が一番損するか考えたんです。それは、誰でもない自分だし。話さないことで知らず知らずのうちに自分の中でストレスが溜まっていってしまって、それが心や体にダイレクトに表れると思うんです。家族や友だち、支えてくれるスタッフに対する感謝の気持ちや愛情もなるべく包み隠さず伝えたいと思っています。

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