30代で家を買わないと損する?「一生賃貸で過ごす上で知らないとマズいこと4つ」

人生で多くの人がいちばんお金を使うのが住居費。なんとなく賃貸のままできたけど、そろそろ買ってもいいかも…と物件購入を検討し始めた時に気になるのは「購入と賃貸、どちらが得なのか」問題。もはや永遠のテーマといってもいい、この問題について本気で考えてみましょう。

「借りる」問題のメリット・デメリット

30代女子の家は「買う?」「借りる?」、本気で考えてみた

    人生で多くの人がいちばんお金を

    【将来の安心感】
    賃貸の場合、オーナー側で住民の年齢を60歳まで、65歳までと区切っている物件もあるので、老後は若い頃より借りられる物件の選択肢が絞られる可能性も。その一方で自治体ごとに高齢者へ対応した賃貸物件に対して補助金をオーナーに支払う取り組みもあり、今後は制限が緩和されていく方向になりそう。

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    【物件の仕様・レベル】
    賃貸のオーナーとしては利回りを最優先に考えるため、仕様はできるだけコストカットされていると考えてよいでしょう。オーナーにとって仕様のよさは利回りの悪化につながります。分譲賃貸物件に住めば仕様のよい部屋に住めますが、そのぶんオーナーはローンや管理費、固定資産税などよりも高く貸したいと思っているため、割高になる可能性が高いでしょう。

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    【身軽さ】
    住んでみて周辺環境が思っていたのと違った時などや、転勤、結婚などのライフイベントに応じて身軽に引っ越すことができるのが賃貸のメリット。

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    【お金の問題】
    将来の賃料の相場が読めないため、住居費のコストがどれくらいになるか今の時点ではわからないという不確定要素がついてまわります。振れ幅があることに抵抗がなければ不確定要素が多い賃貸だからこそ、地方などに移住して大幅にコストを下げられる可能性も。

「借りる」場合に知っておくべきTips

知っているとよりお得に、快適に住むことができるTipsを紹介

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    フリーランスや副業中の場合、家賃の一部を経費扱いに
    フリーランスの人は自分が住む部屋の面積のうち、居住空間と事務所として使う空間の実際の割合に合わせて、賃料の何割かを経費として計上することが可能。その割合は職業によっても異なります。また、持ち家の人も建物に対する減価償却費の一部が経費計上可能ですが、事務所部分は住宅ローン減税の対象外だったり、売却の際、自宅であれば売却益の3000万円まで非課税なところを、事務所扱いだと事業用として課税されるので、注意が必要です。

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    賃貸で定期的に引っ越すことの隠れたメリット
    賃貸なら2年に1回の更新のタイミングで引っ越しをすれば、2年ごとにフルクリーニングされた部屋に住むことができます。更新料は発生しないものの、引っ越し費用などがかかるため、コスパの面では大差はないかもしれませんが、定期的にリセットされた部屋に住めるのは賃貸ならではの価値と言えます。

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    賃貸でも部屋の仕様を自分好みにアレンジできる物件も
    部屋を自分好みに変えたりリフォームしたら、退去時に原状復帰をするのが通常の賃貸契約。しかし最近は築年数が古い物件を中心に、自分が費用を負担してリフォームした部分に関して原状復帰が不要という物件も増えてきています。ちなみに分譲物件もベランダなど共用部は勝手にリフォームできないので要注意。

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    住宅も「サブスク」なら日本のどこにでも住めちゃう!
    最近は住む場所を転々と移動して楽しめるサブスクの住居サービスも登場。「ADDress」は月¥44,000で日本全国に住み放題、同じ部屋を最大14日まで利用可能。「HafH」は月1泊まで¥2,980~1カ月上限なし¥82,000でホテルなども含むワーケーションが叶う旅のサブスク。法律上はどこかに住民票を持つ必要があるため、実家に住民票をおいたり、拠点となる家の家賃を抑えておきつつ、一つの場所にとらわれず、暮らすのもアリな時代になっています。

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風呂内亜矢さん/ファイナンシャルプランナー
26歳の時に貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®を取得。著書も多く、様々なメディアやYouTube『FUROUCHI vlog』などでお金に関する情報を発信。

イラスト/カツヤマケイコ 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc