大草直子さんが唸った、3万円以下で買える「ミラオーウェンのハーフ丈コート」

〈Mila Owenのハーフコート〉

コート¥25,300(ミラ オーウェン/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店)

コートの丈はどんどん長くなり、ここ数年はマキシ丈が普通だったのに、どうして今年、急に短くなったのでしょうか? そう、今シーズンは、いわゆるミドル丈がイントレンド。コンバットブーツやサイドゴアブーツなど、カジュアルでストリートっぽい靴が流行したから、と私は勝手に分析しています。

ボリュームがある足元にロングコートでは「重たすぎる」。例えば、こんな1枚なら、ブーツとの相性もパーフェクト! 黒のタートルネックニットに細身のデニム、そしてサイドゴアブーツなんて、理想のスタイリングです。選ぶポイント。丈はもちろん、顔がすっきり見える大きめの衿、腕が華奢に見える太めのアーム。身頃、袖に入った縦に流れるシーム使いもスタイルアップ効果が高く、さらにフラップ付きのポケットやボタンが少し下についているのも、モードな雰囲気。ピーコートのような生真面目さやトラッド感とは違い、STORY世代が格好良く着こなせるのがポイントです。

選んだのは、キャメルやネイビーではなく、深いブルー。黒で締めると格好良く、グレーだと知的なイメージにコーディネートできます。暖色のもつわかりやすい華やかさとは違い、景色になじみながら際立つのは、こんな色です。同じ素材を1枚重ねたダブルフェイス、裏なしだから春まで着られます。最後になりますが、このクオリティで3万円以下!

大草直子さん
大草直子さん
大草直子・スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。『飽きる勇気』(講談社)が好評発売中。年末年始は 家族で北海道ステイ予定。温泉入っておいしいものを食べて。たま~~にスキーして(笑)。5歳からやっているので、まあまあ滑れます♡

撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2022年2月号掲載時のものです。

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