「暮らすように旅する」を叶えるオークウッドホテル京都御池が誕生!編集R=原 里奈の宿泊体験記|STORY

いくつになっても、その歳なりの発見があるからやめられない京都の旅。
旅慣れた40代なら、古都に溶け込むような落ち着いた旅を楽しみたいもの。それを叶えてくれるのが2021年10月1日にオープンしたオークウッドホテル京都御池です。

こちらのホテルの最大の特徴のひとつが立地。
京都市営地下鉄京都市役所前駅から徒歩2分、烏丸御池駅から徒歩6分、御池通を少し入った京都の中心地にありながら、街の喧騒を離れ、あたかも住んでいるかのようなホテルステイを実感できます。

    • ホテルは全120室。うち16室はサービスアパートメントタイプで、フルキッチン、洗濯・乾燥機などを備えており、まさに「暮らすように旅する」仕様。
      エントランスやロビー、カフェラウンジCafé O、コワーキングスペースには、廃棄予定だったご神木の楠の木のベンチ、Time&Styleの日本製家具、京都を題材としたコンテンポラリーアート、二条城や銀閣寺といった文化遺産の復元に使用される土佐和紙を用いた壁などが配され、“削ぎ落された上質”が大人の旅情を盛り上げます。

      このホテルを特徴づける試みが、「京都市交通局の地下鉄・バス1日券」「御朱印帳」「オールデイリフレッシュメントチケット」「朝食」がセットになった宿泊プラン「古都を巡る~ディスカバー京都~」。御朱印帳とおすすめルートを片手に、ホテルのおすすめルートを巡るもよし、お気に入りのコースを自らカスタマイズして訪れるもよし。京都散策後はカフェラウンジCafé Oでおかわり自由のさまざまなドリンク、軽食でリラックスすることができます。

      王道ルートは、「金閣寺→銀閣寺→祇園→八坂神社→清水寺→三十三間堂」。試泊では、「金閣寺→龍安寺→仁和寺」を訪ねました。

私にとっては人生初となった金閣寺。正式名称は鹿苑寺といい、足利三代将軍義満が1397年に着工しました。三島由紀夫の小説『金閣寺』にも描かれたように、1950年放火によって消失し、1955年に再建されました。バブル期の1987年に完了した修復工事には20kgの金が使われ、総経費は7億4,000万円! 最高の秋晴れが鏡湖池(きょうこち)に映る「逆さ金閣」までも堪能させてくれました。

龍安寺では「石庭」をついに自らの目で見ました。日本に生まれたボイジャータロットリーダーなら、自分の目で見ておかなくてはならないカードに描かれたモチーフのひとつです!

「石庭」は20番のカード「Time-Space 時間-空間」に描かれています。「水がないのに水がある」枯山水は、時間と場所のシンクロニシティや同時性を意味しています。
スティーブ・ジョブズも愛したというこの石庭には多くの謎が詰まっています。ぜひ再訪したいです。

最後に訪れたのは仁和寺。吉田兼好『徒然草』にある「仁和寺にある法師」を思い出しました。
それにしても、この寺が建てられたのは888年。金閣寺の着工が1397年だと思うと……。古都の悠久の時の流れを感じずにはいられません。

「Time-Space 時間-空間」そのものの如く、京都という土地と時間に溶け込み楽しんだ今回の旅。

最後の最後に、オークウッドホテル京都御池について私が感動した2つのことで締め括らせてください。

ひとつは、ホテルのアメニティにイタリア発のヘアケア&スキンケアブランド、Comfort Zoneが採用されていること!
サステナブルなこのブランドに京都のホテルで会えて嬉しかったです♡

もうひとつはロビーのトイレがオストメイト対応だったこと。
最近、ひょんなことからオストメイトの方の記事を読み、「自分が通う病院にすらオストメイト対応トイレがない」と書かれていて驚きました。
ただでさえ遠出を躊躇しがちなオストメイトの方たちにとって、オークウッドホテル京都御池が楽しい京都旅の拠点になればいいなと思いました。

【オークウッドホテル京都御池】 〒604-0953 京都市中京区富小路通御池上る守山町165-1

取材/編集R=原 里奈(ボイジャータロットリーダー)

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