コンビニ食材として大人気のサラダチキンは、今年で誕生20周年。
じつは、おうちでも簡単につくれることを知っていますか?
常備しておけば、いろいろなレシピに使えて重宝すること間違いなし!
Martistで管理栄養士の土肥さんが巷にあふれるレシピを参考に徹底試作。
試行錯誤の末にたどり着いたもっとも簡単で美味しいつくり方を発表します!
Mart推奨!「おうちサラダチキン」基本レシピ♪
【材料】
鶏むね肉……1枚(約300~340g)
砂糖……小さじ1
塩こうじ……大さじ2
酒……大さじ1
米油……大さじ1
※油を加えると、鶏肉の水分が逃げにくくなり、しっとりと仕上がります。栄養価が高く、味にクセのない米油がおすすめですが、別の油でもOKです。
STEP1 鶏肉の下処理
鶏むね肉は皮をはがしたら、表面についた目立つ脂や筋を取り除き、キッチンペーパーで水分を拭き取る。
肉の厚い部分に包丁の刃を斜めに入れて切り開き、厚みを均一にならしたら、フォークで両面にまんべんなく穴をあける。
1.皮をはずす
2.目立つ大きい筋があれば取り除く
3.取り除いた筋がこれ
4.キッチンペーパーで水分を取る
5.肉に極端に厚い部分があれば、包丁の刃を斜めに入れ
6.切り開いて厚みを均一にならす
7.両面にまんべんなくフォークで穴を開ける
※鶏肉にはカンピロバクターやサルモネラなどの菌が多く存在している可能性があるので、素手で触らずビニール手袋などをするのがベター。使用後の道具やシンクはしっかり洗浄・消毒したい。
STEP2 肉に順番に下味をつける
耐熱温度100℃以上のジッパー付きポリ袋に肉を入れ、下味の材料を「砂糖」「塩こうじ」「酒・米油」の順番に袋に加えて、その都度もみ込む。
全体がなじんだら、ポリ袋の空気をしっかりと抜いてから口を閉じ、室温に30分置いておく。
1.まずは砂糖。肉の両面に半量ずつ入れてもみ込む。砂糖は「保水性」が高く、肉をしっとり軟らかく仕上げる効果あり
2.次に塩こうじを肉の両面に半量ずつ入れ、再びもみ込む
3.最後に酒と米油を入れて、さらにもみ込む
4.この状態で下味冷凍も可能。使う前日には冷蔵庫に移して解凍し、調理する30分前には室温に出すように
STEP3 湯せんする
大きめの鍋に2ℓ以上の湯を沸かし、耐熱皿を底に置く。沸騰した湯に、下味をつけた鶏むね肉をポリ袋ごと沈める。
湯が再び沸騰したら火を止め、鍋のフタをして40分置き、余熱でじっくりと火を通す。
1.高温の鍋底に直接ポリ袋が触れると溶ける恐れがあるので、耐熱皿を下に置くと安心
2.沸騰前に火を止めたり、お湯の量が少ないと、余熱が早く冷めて肉の中心まで火が通らないことがあるので注意!
STEP4 冷蔵庫で冷やす
鍋からポリ袋を取り出したら、袋ごと流水にさらして粗熱を取る。
その後、冷蔵庫で1時間半から2時間ほど冷やして完成!
1.鍋から取り出したら、まずは流水にさらして粗熱を取る
2.冷蔵庫に入れて、1時間半から2時間ほど冷やす
\完成♪/
完成したサラダチキンは、冷蔵で2 ~3日、冷凍で1カ月ほど保存可能。
ポリ袋の中のうま味の溶け込んだ汁も調味料として活用できるので一緒に保存しておくと便利です。少量ずつ使いたい場合は、使いやすいサイズに切ってラップに包んでからジッパー付きポリ袋に入れて冷凍しても。
「解凍すればすぐ食べられるので、私は下味冷凍より、つくってから冷凍する派です」(土肥さん)
教えてくれたのは
Martist土肥愛子さん
管理栄養士の資格を持ち、Martを中心にフードコーディネーターとして活躍。簡単にできて、カラダも喜ぶレシピの提案が大得意! ストック食材として、サラダチキンを普段の食卓でもよく利用しているそう。
発売中のMart10月号では、この基本のサラダチキンを使ったアレンジレシピや、プレーン味だけではないカレーや和風だししょうゆ、レモンペッパーなどの味変バリエーションチキンをご紹介。サラダチキン好きな方はぜひチェックしてみてください。
撮影/長谷川 潤 レシピ考案・フードスタイリング/土肥愛子 取材・文/田島えり子 編集/永島 大
Mart2021年10月号 「おうちでサラダチキン」の時代です! より