【フライパンひとつで絶品パスタ】若山曜子さんの時短レシピ6選

子どもが大好きなパスタを、お湯を沸かさずにフライパンひとつで!若山曜子先生の「フライパンパスタ」は、まさに忙しいママの救世主。子どもも大人も喜ぶ、簡単で美味しいレシピを教えていただきました。

 

1:ツナとブロッコリーの和風パスタ

絶妙にマッチしたツナとごま油の風味は、
大人も子どもも好きな味

ツナ缶のうまみを生かしたパスタは、オイルタイプを使ってしっかり味を深めるのがポイント。ブロッコリーはパスタと一緒に茹でればいいので簡単なうえ、栄養バランスも良くなります。ブロッコリーほか、アスパラやキャベツなどお好みの温野菜でも。

【水分】
水…2 1/4カップ

◉材料(2人分)
スパゲッティ…160g
水…2 1/4カップ
ツナ缶…(オイル漬け)2缶
ブロッコリー(小房に分ける)…150g

A
マヨネーズ…大さじ2
醤油…小さじ2
ごま油…小さじ1

塩…小さじ2/3
ごま油…大さじ1
海苔…適量

◉作り方
1. フライパンにごま油、塩、水2 1/4カップ、半分に折ったスパゲッティを入れ、くっつかないようほぐしながら強火にかける。
2. 沸騰したらブロッコリーを入れてざっと混ぜ、蓋をして、弱めの中火で袋の表示時間の1分前まで煮る。スパゲッティがくっつかないよう適宜ほぐす。
3. 蓋を取り、ほぐしながら強火で水分をとばし、ツナは缶汁ごと入れて混ぜ、Aを加えて和える。器に盛り、ちぎった海苔を散らす。

 

2:ミートソースパスタ

野菜の甘いたっぷり。
みんな大好きメニューもフライパンひとつで

ひき肉はごろっとした塊に焼き付けることでジューシーに。野菜とケチャップの甘みが加わり、深みのある味わいになります。煮込むことで美味しくなるショートパスタは、フライパンパスタ向き。温めなおしても美味しいので、時間差で食べたい日にもおすすめです。

【水分】
水…2カップ
赤ワイン…1/2カップ
ホールトマト缶…1/4缶(100g)

◉材料(2人分)
リガトーニ…140g
水…2カップ
合いびき肉…250g

A
玉ねぎ(みじん切り)…1/4個
にんじん(みじん切り)…1/2本
セロリ(みじん切り)…1/2本
にんにく(みじん切り)…1かけ

赤ワイン…1/2カップ
ホールトマト缶(はさみで粗く刻むか手で粗く潰す)…1/4缶(100g)
塩…小さじ2/3
ナツメグ…少々

B
ウスターソース、醤油…各小さじ1
ケチャップ…大さじ1
バター…大さじ1/2

パルメザンチーズ(すりおろす)
イタリアンパセリ(ちぎる)…各適量(お好みで)

◉作り方
1. 何も引かずにフライパンを熱し、ひき肉を広げて入れ、塩小さじ1/2・胡椒少々(ともに分量外)をふり、フライ返しで押し付けながら強めの中火で焼き付ける。
2. ひき肉から出た脂をキッチンペーパーで拭きながら、こんがりしたら大きめにほぐして裏返す()。脇にAを加えて炒め、赤ワインを全体に加えて煮立たせる。
3. アルコール分がとんだら、ホールトマト缶、水2カップ、塩、ナツメグ、リガトーニを加えて()強火で混ぜ、煮立ったら蓋をして弱めの中火で表示時間まで煮る。
4. 蓋を取り、強火で混ぜながらとろみがつくまで煮詰めたら、Bを入れて絡める。
5. 器に盛り、お好みでパルメザンチーズ、イタリアンパセリをふる。

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3:キャベツとソーセージのカレークリームパスタ

まろやかなコクの中に
トマトが爽やかなアクセント!

こってりしすぎないよう、トマトを入れて軽くするのがちょうどいいバランス。子どもも好きなカレー風味は何にでも合うので、家にある野菜や鶏肉を入れたりと、応用も利きます。仕上げのナンプラーでうまみもアップ。苦手じゃなければ是非加えてみて!

【水分】
水…1 1/2カップ
生クリーム…150ml

◉材料(2人分)
ペンネ…160g
水…1 1/2カップ
ソーセージ(食べやすい大きさに斜め切り)…5本(80g)
生クリーム…150ml
にんにく(みじん切り)…1かけ
トマト(ざく切り)…1個
キャベツ(ざく切り)…150g
塩…小さじ1/2
カレー粉…小さじ1
ナンプラー(または醤油)…小さじ1
オリーブオイル…小さじ1

◉作り方
1. フライパンにオリーブオイル、にんにく、ソーセージを入れ中火にかけ、香りが出るまで炒める。
2. 水1 1/2カップ、生クリーム、塩、ペンネ、トマト、最後に覆うようにキャベツを入れ強火で混ぜ、煮立ったら蓋をして弱めの中火で表示時間まで煮る。
3. 蓋を取り、カレー粉とナンプラーを加え、強火で混ぜながらとろみがつくまで煮詰める。

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4:ナポリタン風トマトスパゲッティ

トマト缶を使うことで
キレのよい軽やかな味わいに

ゆで汁にとろみがあるので、ケチャップは控えめにしトマト缶でさっぱりと仕上げました。パスタが水分を吸い込むよう、トマト缶は2回に分けて加えるのがポイント。ピーマンはしゃきしゃき感が残るよう最後に入れますが、柔らかめが好みなら最初から入れても。

【水分】
水…2カップ
ホールトマト缶…3/4缶(300g)

◉材料(2人分)
スパゲッティ…160g
水…2カップ
新玉ねぎ(薄切り)…小1個
ベーコン(3㎝角に切る)…80g
マッシュルーム(薄切り)…3~4個
ピーマン(へたをとって薄切り)…1個
にんにく(薄切り)…1/2かけ
ホールトマト缶(はさみで粗く刻むか手で粗く潰す)…3/4缶(300g)
ケチャップ…大さじ1
塩…小さじ2/3
バター…小さじ1
粉チーズ…適量(お好みで)

◉作り方
1. フライパンにベーコンとにんにくを入れ、中火にかけて炒め、香りが立ったら新玉ねぎ、マッシュルームを加えて炒める。
2. 新玉ねぎがしんなりしたら、水2カップと半分に折ったスパゲッティ、塩、ホールトマト缶の半量を入れて強火でほぐし、煮立ったら蓋をして、弱めの中火で表示時間の1分前まで煮る。
3. 蓋を取り、トマト缶の残りとピーマンを加え、強火で混ぜながらとろみがつくまで1分ほど煮詰める。
4. バターとケチャップを入れて絡める。器に盛り、お好みで粉チーズをふる。

 

5:番外編①「キムチクリームのパスタ」

濃厚クリーミーな一皿は
食べ応えも満足感も抜群

豚キムチに生クリームを合わせたこっくりパスタは、味噌が風味アップの隠し味。キムチの味はメーカーによって違うので、バランスを見ながら加えて。きのこの他にねぎなどを加えてもいいし、チーズを加えてさらに濃厚にしてもいい。アレンジも色々楽しめます。

【水分】
水…11/2カップ
生クリーム…150ml

◉材料(2人分)
ペンネ…160g
水…1 1/2カップ
きのこ類(椎茸やエリンギなど食べやすい大きさに切る)…150g
豚ばら肉薄切り…120g
白菜キムチ(ざく切り)…1/2カップ(120g〜150g)
生クリーム…150㎖
味噌…小さじ1
小ねぎ(小口切り)…適量

◉作り方
1. フライパンに豚肉ときのこを入れ塩少々(分量外)をふり中火にかけ、軽く炒める。
2. 水1 1/2カップ、生クリーム、ペンネを入れ強火で混ぜ、煮立ったら蓋をして弱めの中火で表示時間まで煮る。
3. 蓋を取り、白菜キムチと味噌(溶きながら)を加え、強火でとろみがつくまで煮詰める。器に盛り、小ねぎを散らす。

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6:番外編②「春野菜と帆立のジェノベーゼパスタ」

バジルの香り溢れるパスタは、
グリーンで春らしく

刺身用の帆立は余熱で軽く火を入れ、しっとり半生に仕上げるのが美味しい。バジルペーストを作っておけば、最後は和えるだけでいいので簡単です。ペーストはラップに挟んで冷凍保存しておくと便利。じゃがいもやお肉にかけるだけで美味しい一皿に。

【水分】
水…2 1/4カップ

◉材料(2人分)
スパゲッティ…160g
水…2 1/4カップ
刺身用の帆立貝柱(縦4等分に切る)…150g
アスパラガス…3~4本(100g)
スナップエンドウ…4本(80g)

A
バジルの葉(ちぎる)…20g
パルメザンチーズ(粗刻み)…20g
松の実(乾煎りする)…20g
にんにく(芽を除く)…1/2かけ
オリーブオイル…大さじ2
塩…小さじ1/3

塩…小さじ1/2
オリーブオイル…大さじ1
◉作り方
1. Aをミキサーやフードプロセッサーにかけ、ペースト状にする。(回りにくいときは、水大さじ2~3を加える)
2. アスパラガスは根元の硬い部分を切り、下1/3の皮をピーラーでむき、食べやすい大きさに切る。スナップエンドウは縦半分に割って筋を取る。
3. フライパンに水2 1/4カップ、塩、オリーブオイル、半分に折ったスパゲッティを入れ強火にかけてほぐし、煮立ったら蓋をして弱めの中火で表示時間の1分前まで煮る。
4. 蓋を取り、アスパラガスとスナップエンドウを加え、強火で混ぜながらとろみがつくまで水分をとばし、帆立貝柱を加えて火を止め、1を入れて和える。

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Point:フライパンパスタ成功のカギ

フライパンは28cmで少し深いものがベター
フライパンは28㎝で少し深いものがベター。パスタを入れたら常にフツフツとしている状態がよいので、弱めの中火で煮込みます。くっつかないよう、ときどきほぐすのもポイント。最後に強火で一気に煮詰めて仕上げます。まずはレシピ通りの分量で作り、ご自宅のフライパンやコンロに合わせて調整を!

▲水分はレシピ通りの量を!

▲ロングパスタは半分に折り、水分が冷たいまま投入OK!

▲沸騰したら蓋をし、弱めの中火に。

▲最後は強火で汁気が少し残るまで水分をとばす


若山曜子先生
パスタは好きですが、お湯を沸かす時間や湯切りが面倒くさい……というのも正直なところ。ソースの仕上げとアルデンテのタイミングを合わせるのも難しいですよね。もっと簡単にできたらいいな、と考えたのがこのフライパンパスタです。フライパンひとつで作れるから、とってもお手軽。パスタにソースがしっかりしみ込んで美味しいし、一緒に煮込むことでソースに程よいとろみもつく。簡単に美味しいパスタが作れます。

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Profile
料理研究家。雑誌や書籍、テレビのほか料理・菓子教室主宰など幅広く活躍。フライパンひとつでできる人気シリーズの『フライパンパスタ』(主婦と生活社)や、最新刊『おいしい理由がつまってる わたしの好きな10のお菓子』(文化出版局)も発売中。

料理/若山曜子 撮影/清水奈緒 スタイリング/つがねゆきこ 取材・文/佐々木陽子 編集/磯野文子
*VERY2021年5月号「フライパンひとつで「子どもパスタ」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。