坂口健太郎さんインタビュー【前編】|「とりあえずやってみるしかない」
CLASSY.5月号に登場してくれた俳優の坂口健太郎さん。現在公開中の主演映画『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』への思いを中心に、本誌ではご紹介しきれなかったお話をCLASSY. ONLINEで2回にわたって公開! 前編では『シグナル』で長期にわたって演じた役について、またオフの過ごし方について聞きました。
主演作を通じて学んだ「当たって砕けろ」精神
-坂口さんにとって連ドラ初主演作だった『シグナル 長期未解決捜査班』。ドラマに続き、劇場版でも“現在”を生きる刑事・三枝を演じています。
「“初○○”って1回しかないので、それがこの作品だったのは嬉しかったです。10話連続のドラマに主演したのは初めてでしたが、三枝という役を通していろんなことを学んだなと思っています。連ドラでは三枝の人生の数年を描いていて、その後のスペシャルドラマから映画へとキャラクターが少しづつアップデートされているような感覚がすごくあったんです。名前も職業も精神的にも同じ一つの役をずっと演じているんですが、たとえば連ドラにはあまりなかったアクションシーンが映画では重要な部分になったように、少しづつ肉付けされて更新していく役というイメージがあって……。そんな役はあまりないんじゃないかと思いますね」
-長期にわたって、三枝という役を演じたことで得られたことはありましたか?
「三枝から学んだことの一つに『当って砕けろ精神』というか、『わからないことでも、とりあえずやってみるしかない!』ってところがあったかもしれないです。よく言われる、“座長としての立ち方”というか、現場の“居方”一つとっても、今まで主演じゃない時は主演の方の背中を見せていただいていましたが、いざ自分が主演になった時はどうなんだっていうことも、この作品で初めて経験させてもらえました」
実は「休みはあまりいらない」タイプ⁉
-本誌のインタビューでは「オフの時間は家で過ごすことが増えた今、家のなかを充実させることにこだわっている」と語ってくれました。今、欲しいものの一つがワインセラーだとか?
「以前は家に帰ったらビール飲んで、その後は焼酎とか軽く飲むくらいだったんですが、家にいる時間が長くなるとずっと飲んじゃうんですよ。最近はワインを飲むことも多いので、ワインセラーがあるといいなと思って。ワインの味に詳しいとか、すごく知識があるわけじゃないので、“カッコつけ”みたいなものなんですけどね(笑)」
-もし何日か休みが取れたら何がしたいですか?
「僕、休みはあまりいらないなって思うタイプなんです。ちゃんと休もうと思えば短い時間でも休めると思うし、長期の休みならいらないなー」
坂口健太郎
‘91年7月11日生まれ 東京都出身 血液型O型●’14年に俳優デビュー後、ドラマや映画に多数出演 。’17年『64-ロクヨン- 前編/後編』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。’18年『シグナル 長期未解決事件捜査班』で連ドラ初主演。最近の主な出演作は映画『仮面病棟』、ドラマ『そして、生きる』など。
『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』
韓国で数々の賞を受賞したドラマを原作に、‘18年に日本でリメイクされた連続ドラマがオリジナルストーリーで映画化。現在を生きる刑事・三枝が過去を生きる熱血刑事・大山と、繋がるはずのない無線機を通じて協力し、新たな事件を解き明かす。出演/坂口健太郎 北村一輝 吉瀬美智子ほか 監督/橋本一 原案/「시그널(シグナル)」©Studio Dragon&ASTORY/脚本:キム・ウニ 脚本/仁志光佑 林弘●全国東宝系にて公開中
撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/廣瀬瑠美 スタイリング/壽村太一 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集部)
ジャケット¥ 41,800( ワーダー/デザインワークスイチキュウロクゴトウキョウ) シャツ ¥31,900(サイ/マスターピースショールーム)