知っておいて損はない!印象がアップする4つのコツ【仕事編】

相手との会話が盛り上がるかどうかを、「相手の話し方」や「面白い話題があるかどうか」で判断していませんか? 

あなたの反応の仕方次第で、相手との関係が大きく変わるかもしれません。

今回は、国際基準マナー講師の筆者が、印象がアップするちょっとしたコツをご紹介いたします。

 

(1)歯が10本見える笑顔で

笑ったときに、上の前歯は何本くらい見えていますか?

接客のプロは、笑ったときに歯が10本見えることを意識して、笑顔の練習をしています。

歯や口のつくり、大きさによって個人差はありますが、口角をグッとあげて、いつもより1、2本多く歯が見えるように笑ってみましょう。相手に伝わる印象が格段にアップしますよ。

(2)何気ない挨拶にひと工夫

「おはようございます」「お疲れさまです」と、何も考えずに言葉だけを口にして、挨拶をなんとなく終わりにしてしまっていませんか? 

相手の名前を呼んだり、きちんと相手の顔を見て挨拶をしたり、毎日のことだからこそ、挨拶にもひと工夫が必要です。

メールを送る際も「いつもお疲れさまです」「お世話になります」を定番にしていませんか? 

前回お会いしたときのことを思い出してひと言添える、最近の話題に触れてみるなど、考える時間があるメールだからこその挨拶ができたら素敵ですよね。

(3)瞬発力を意識する

「急に振られると答えられない」「突然の質問に反応できない」という悩みが、筆者のスクールに在籍する女性からよく挙がります。

会話はキャッチボールと言われますが、飛んできたボールを返せなければラリーは続きません。

よく考えて発言することは大事ですが、会話には瞬発力も必要なので、あまり間を取るのはよくありません。

会話の受け答えが苦手な人は、会話の中でよく聞かれる質問をリストにしてみて、いつでも答えられるように事前に準備しておくとよいですよ。

メールのレスポンスも同様。「あとで返信しよう……」で何日も経ってしまうのはやはりマイナスイメージ。確認したらレスポンス、くらいの瞬発力をもてるとよいですね。

(4)小さな約束をきちんと守る

「あとでメールしますね」「また電話します」といった小さな約束をきちんと守れていますか? 「言うだけで実行していない」「忘れていた」ということが続くと、信頼関係も揺らいでしまいます。

つい忘れてしまいそうな小さな約束にもきちんと反応できてこそ、信頼されるビジネスパーソンと言えます。「いつか……」と思っていた約束には、ぜひ今日きちんと返事をしてくださいね。

 

一つひとつを挙げれば、たいしたことではないかもしれません。

けれども、印象アップを目指すなら、このような積み重ねがとても大切。まずは、今回挙げた4つの中で、何ができていて何ができていないのかを、チェックしてみませんか?

文/大網 理紗(おおあみ りさ)
リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『世界で通じる至高の作法』『大人らしさって何だろう。』など。

画像/PIXTA(ピクスタ)(Fast&Slow、zak、tomos) 参考文献/大網理紗『人生を変えるエレガントな話し方』(講談社)