キャリアに迷った時、背中を押してくれるメンター。完璧なロールモデルじゃなくてもいいし、会社の先輩や元上司、働くママ友や身近な家族の場合も。今回は、VERYモデルの申真衣さんと㈱Mentor For代表取締役社長の池原真佐子さんがメンターについて対談。お二人にとってどんな存在なのか、メンターの作り方などお話を伺いました。

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◉PROFILE

［左］㈱Mentor For代表取締役社長
池原真佐子さん

メンタースキルを学ぶスクール運営と、プロの社外メンターを企業の女性等にマッチングしてD＆Iを推進する事業を展開。

［右］VERYモデル 申 真衣さん

2・6歳女の子のママ。外資系証券会社に11年勤務した後、会社を共同創業。経営者、VERY専属モデル、二児の母といくつもの顔を持つ。

──お二人にもメンターがいますか？

申　定義はしていませんが男女含め沢山います。特に、元上司の紹介で出会ったメンターの方はキャリアを拓くきっかけをくれた大切な存在。私の思いを言語化する後押しをして目標をクリアにしてくれました。また、一歩先の視点からのアドバイスに感謝し、慕っています。私にとって、単なる相談相手ではなく、自分をもっと引き上げてくれる存在ですね。彼女からしてもらったように、私もほかの誰かに手を差し伸べられるような存在になりたいと思うようになりました。

池原　私にも素晴らしいメンターがいて、現在は会社の顧問や役員の方も尊敬し慕っている存在です。会社の立ち上げ・臨月・夫の海外駐在タイミングが重なり、女性の人生設計の難しさや女性のあるべき姿に対する固定観念に囚われ悩んでいた時、壁を突破できたのがメンターの存在だったことからこの事業を考えました。申さんは大学生のメンターをされているとお聞きしたのですが、どんなことをされていますか？

申　後輩の紹介で大学生のメンターをしています。自分自身、メンターにキャリアを拓くきっかけをもらえたこともあり、自分も視野を広げるお手伝いができればと思って。いろいろな人を紹介したり、異なる視点から見るようにアドバイスをしたり、というようなことをしています。

池原　必要な情報や助言は時々で変化するので、タイミング良く一歩先の視点からアドバイスをくれる存在は貴重ですよね。いわゆる「相談相手」と異なるのは、あくまでメンターは自己理解を助けてくれる相手ということだと思います。悩みの有無に関係なく、課題を細分化し、視界をクリアにしてくれる人。ワーママには、正解がない育児と働き方を理解した上で、選択肢や視野を広げてくれる人が必要です。仕事と育児の二者択一ではなく、柔軟に。自分の今いる世界からは出てこないような選択肢やインプットが得られる相手となるメンターをぜひ作ってみてください。

メンターって、自分のチアリーダー
みたいなもの！

　　申 真衣さん

ツイードジレ￥31,900（ロペ） シャツ￥27,500（ハイク／ボウルズ） デニム￥24,200（ヤヌーク／カイタックインターナショナル） イヤカフ￥16,500　ピアス￥20,900　バングル￥52,800　リング￥28,600（すべてGARNI／ガルニトウキョウ）

──どうやったらメンターが作れますか？

申　この人いいな！と思ったら、積極的に懐いて欲しい。私なんかが…と尻込みしてしまう人も多いと思うのですが、たとえば、少し手に入りづらいお菓子を持っていく、なんてどうでしょう？（笑） 相手に対して少しでもギブをすることで心が軽くなります。素敵だなと思う人がいたら、私は積極的に一緒に過ごす時間を増やしてみます。人って懐かれて嫌な気持ちはしないと思うんです。そして、育児や仕事について、いろいろな人に話を聞いてください。正解がなく、人それぞれの選択肢と人生があるので、沢山の選択肢の中から自分に合うやり方を選んで欲しいですね。

池原　申さんのいう通り、頼る側の「メンティー力」も大事。日本の女性は特に、自己肯定感が低いとよく聞くので、お菓子の例は名案ですね！　また、どんな方法であれ、自分の世界から半歩出てみるのも良いと思います。趣味サークルやインスタなど、新しい出会いや、気になる人が見つかるかも。思い切ってアクションを起こすことで、輪が広がることもあると思います。

自分の人生の視野を広げてくれる。
それがメンターだと思います。

　　池原真佐子さん

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