専門家に聞く「夫が更年期と気づいたらどうすべき?」
夫が更年期と気づいたら……。妻だって一人の人間!自分も労りながら夫と向き合って。
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夫の更年期症状に気づけないのは、妻失格?踏み出すべき一歩とは
教えてくれたのは...海原純子先生
ストレスや心理に関する著書多数!
東京慈恵会医科大学卒。医学博士。日本医科大学特任教授。2014年に同大健診医療センターで「ストレス予防ドック」開設し、現在、昭和女子大学ダイバーシティ客員教授。
【妻ができること①】気持ちが上向くことに誘ってみる
メンタル不調時は、空いた時間に不安が入り込むので、楽しいことに集中できる時間を計画。例えば、家族で週末に旅行や食事、近場への外出もOK。うつっぽく不安に陥らせない時間を、家族を巻き込んで作れるとより効果的。
【妻ができること②】夫が一人で過ごせるサードプレイスを作る
夫との距離が近すぎると、お互い色々と見えるものが多く些細なことでも言い争いに。カフェやコンビニなどでたった10分、パーソナルタイムを作る習慣を。逆も然り。夫も妻もそれぞれ一人、冷静になれば解決することもあります。
【妻ができること③】3:1の法則で、自分自身の気持ちを上向きに
1つ落ち込んだら、3の割合で気持ちがほっとすることをしたり考えたりする、という心理学用語。夫にカッとしたら、お茶を飲む、猫をなでる、ドラマを観る、などでマイナスの感情を上書きすることが大事。うつや怒りのスパイラルにひきずりこまれないように。感情は伝搬するという研究があり、負の感情の夫から少し距離を置くのがベスト。逆に、妻の気分がいいと、近くの夫もいい気分。
相手に選択権を与える話し方を!
医療関係者が患者に対して無理やり心をこじ開けないことを大事にするように、「何か手伝えることある?」という気持ちを伝えることや年齢的に失われがちな自己肯定感を保てるような話し方が有効。
取材/羽生田由香、日野珠希 イラスト/井上明香 ※情報は2023年2月号掲載時のものです。
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