藤本美貴さん「夫婦関係、いっぱいぶつかったからこそ今の私たちの形があります」
女、40代。数々の修羅場をくぐり抜けた先に妻はどんと構えた昭和のお父さんみたいに……。かたや、細かく家や子どもに小言が止まらぬ夫。私たち、なんだか逆転しちゃったみたい?ストレス募る夫婦カンケイ、どうすればいいの?夫婦仲のこと、藤本美貴さんに聞きました。
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いっぱいぶつかったからこそ、今の私たちの形がある
藤本美貴さん
1985年北海道出身。2002年ソロデビュー後、タレントとしても活躍。夫は芸人の庄司智春さん。3児の母。「ハロー!ミキティ」は登録者40万の人気YouTubeチャンネル。
私、家で物が散乱しているのがすごく嫌で、すぐに引出しにエイッて突っ込んじゃう。そうすると夫が、「どこに何が入っているかわからない」って言ってくるわけですよ。でも、100回開ける私と数回だけの夫。そんな人に合わせる必要ないですよね(笑)。
とはいえ、「じゃあ、あなたが片付けて」なんて言ってもやるわけないし、そこは笑顔でウンウンわかった〜って片付けるフリをしたり、どこか一つだけ、すごく綺麗にして、やりました感をアピールしたり……。夫の言い分に要領よくコミットして満足させてあげるんです。
結局、こちらがすでに覚えてすらいないことなのに、夫はずっと同じことで怒ってる。だから気にしないのが一番。夫が何かで怒ってきて、その怒りに正面からぶつかっても疲れちゃうだけ。自分の心を乱すことなく、言われたことを自分の責任って思わないで「そっか。じゃあ、どうしたらいいと思う?」って聞いてみたり、意見に共感すると、怒りが整理されて、お互いハッピーに。
今までもたくさんけんかして、平行線のまま長引くのが一番しんどいということがわかってきて。だからといって我慢はしたくないので、言いたいことがあるときはテンション変えて超ポジティブに言う! 人間だから声のトーンと表情を変えるだけでかなり印象が違うんです。
ただ、心に余裕が持てないときは、話を聞いてる感を醸し出しつつも「洗濯物干そ!」と言ってその場を離れ、気持ちを立て直します。少し時間を置くと、夫も状況を悪くしようと思って小言を言っているわけじゃないと考え直せるし、正解なんて一つじゃないなって思えるんです。
夫の意見は否定せず、こういうパターンもあるよねって自分の意見を言えたらすごく建設的。だって私たち、仲間なんだから。我慢はしないけれど末長いハッピーを一緒に目指したいです!
藤本さんの「夫婦カンケイ改善のルール」
①イラッとしても怒りの中でぶつからない
②ニコニコしながらスルー、ジョークで切り返す
③できないものはできない。無理しない自分をわかってもらう
④まずは自分をハッピーにする
撮影/森脇裕介 ヘア・メーク/氏家恵子 スタイリスト/小川真央 取材/竹永久美子 ※情報は2023年2月号掲載時のものです。
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