更年期の体と肌に!10年後もキレイのために「飲むオイル、食べるオイル」【オススメ4選】
40代、若いころと違って、体重が増えやすいのに減らしにくかったりすると、真っ先に思い浮かぶのが脂質の制限。ダイエットにおいてあまりよくないというイメージがあるものの、正しい知識がないと、本来必要なものまで排除してしまい、下手に老けを加速させてしまうことも…。そこで今回、オイルのスペシャリストである一般社団法人日本オイル美容協会の代表理事YUKIEさんに、40代こそ摂るべきオイルについて伺いました。
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PROFILE
YUKIEさん
オイルコンシェルジュ。一般社団法人日本オイル美容協会代表理事。
米国医学博士のもと、日本人初のオイルセラピストを習得。オイル美容界のエキスパートとして、食や化粧品などを通して、幅広いオイルや美容の知識を生かした実践的な美容アドバイスを行い、効果的で正しいオイル選びの指南役として幅広く活動中。
公式サイト:一般社団法人 日本オイル美容協会
公式Instagram:@yukie_oil_concierge
40代には、量ではなく、質重視のオイルが不可欠
スキンケアや保湿目的での支持は高いのに、こと“食べる”オイルや油となると、太る印象ばかりがまだまだ先行してしまいがち。そんな現状にYUKIEさんはNO!と警鐘を鳴らしています。更年期にさしかかる40代女性こそ、量ではなく質が重要、自身の体を作る、サポートする良質なオイルを選んで、味方につけるのがいいそう。そこで、脂質の役割について、おさらいです。
脂質の役割・・・
人間にとって必要な三大栄養素のうちの1つ。生きるためのエネルギーや細胞膜の材料として使われ、体の調子を整える生理活性作用をもつ。また、案外知られていないのが、ホルモンの原料として体内で使われている。
これら重要な働きをする脂質ですが、どんなオイルでも良いわけではないのです。オイル選びの際に注目すべきは、そのオイル(脂質)に含まれる成分の1つ「脂肪酸」の種類。美容のために積極的に摂りたいのは、体で合成できないため、食事でぜひ摂りたいのが、必須脂肪酸「オメガ3系」と「オメガ6系」の脂肪酸を含むオイルなのです。
更年期になると女性ホルモンのゆらぎが生じてきますが、そもそもどのように女性ホルモンが分泌されるか知っていますか?
脳の視床下部が卵巣にむけて指令を送り、女性ホルモンのエストロゲンを分泌します。そして脳からの指令を受けて排卵がおこります。排卵を境にもうひとつの女性ホルモンであるプロゲステロンが分泌され、受精が無ければ子宮内膜は剥がれ月経となります。
これが40代後半、更年期にさしかかると、脳からの指令を受けても排卵や女性ホルモンの分泌が減少するのに、それでも脳はしつこく卵巣に対して指令を送り続けるために、脳が疲れ、ホットフラッシュや気持ちの落ち込み、動悸や不眠、倦怠感、というさまざまな自律神経失調の症状、いわゆる更年期特有の症状が出てきます。これらの乱れや傾きを整える作用があるのが、必須脂肪酸の「オメガ3」と「オメガ6」なのです。
「これらの必須脂肪酸を含んだオイルこそ、まさに40代からその先の10年、50代の健康をも左右するものです。今から気を留め、しっかり摂取することをこころがけて」とYUKIEさん。
「オメガ3」を摂れる魚食、1週間に何回食べてますか?
体内で作られない必須脂肪酸「オメガ3」「オメガ6」だからこそ、食事で積極的に摂りたいものですが、高たんぱく低脂肪な食品の代表・鶏肉や大豆、ビーガン食などでは、実はあまり考えなくても「オメガ6」が摂取できてしまうんだとか。ヘルシーだから使用する人も多い、おなじみのごま油やグレープシードオイルなども、オメガ6が豊富なオイルです。
一方、日々の食生活の中で意識しないとなかなか摂取できない「オメガ3」は、マグロ、イワシ、ブリ、サバ、サンマといった青魚の脂肪分に多く含まれるもの。一度は聞いたことのある「DHA」、「EPA」は、まさに「オメガ3」系の脂肪酸の一種。1週間×3食で週に21回の食事のうち、主菜で魚を食べる回数はどのくらいあるでしょう? あまり思い出せない、肉食がほとんど…であるなら、それはきっと「オメガ3」が足りてないかもしれません。
オメガ3系の脂肪酸には、魚の脂肪や魚油に含まれるDHA・EPAがあり、1日に1食、せめて1週間の食事のうち半分は摂りたいとYUKIEさんは言います。ただ、魚をさばくのが難しかったり、苦手だったり、昨今の価格高騰、海洋汚染問題なども気になって、なかなか摂りにくいのも事実。そこで、魚がDHA・EPAの摂取元とする藻類から、安定的に「オメガ3」を摂取しようという動きが、既に欧米ではあるのだとか。これら藻類由来のサプリメントなども活用しても◎。
ほかに、αリノレン酸もオメガ3系の脂肪酸で、代謝酵素をうまく利用し、情報伝達物質に変える働きを担っています。アマニやエゴマに多く含まれ、実からでも、絞ったオイルからでも、摂取するといいのだとか。
なかなか摂りにくい「オメガ3」を摂るには? おすすめオイル4選
100%ココナッツ由来のMCTオイルに、魚由来ではなく藻類がつくり出したDHA・EPAを特殊技術により酸化しにくく安定化させた状態でブレンドした食用オイル。
Mo3 リポバランスオイル 184g ¥4104 (味とサイエンス)
藻由来で、揺らぎやすい女性の健康に必要なオメガ3のDHAをベースに、オメガ6を含有、ヨーロッパでは古くから「女性のためのオイル」と呼ばれるボラージオイルをプラス。揺らぎを感じる女性をサポート。
ヴィーガンDHA+ボラージオイル サプリメント <90カプセル>¥4,104(たかくら新産業)
米国北部、北ヨーロッパなど寒冷地で育つアブラナ科アマナズナという植物由来で、オメガ脂肪酸(オメガ3、オメガ6、オメガ9)が豊富。別名薬味オイルとも言われ、加熱に強く、炒め物などにもおいしく便利。
カメリナオイル270g ¥1,976(ブルージュール・ジャパン)
オメガ3が豊富な亜麻仁(あまに)・荏胡麻(えごま)を北海道の自社農園で栽培し、加工、製品化まで行う稀少な国産オメガ系オイル。小さじ1杯で一日分のオメガ3を摂取できる。
左BONANZA OIL EGOMA 110g 国産(北海道産) エゴマ油・右BONANZA OIL AMANI 110g 国産(北海道産)アマニ油 各¥1,620(OMEGAファーマ―ズ)
毎日コツコツ、10年継続できる形で健康へ投資を
「私自身も目下40代後半真っ只中ですが、40代は更年期を経て、閉経を待ち構える体です。40代をどう過ごすか、何を摂取するか、体の状態はどうか、ということを、ストイックに短期間でなく、今後10年通して細く長く続けられるものを行うのが、健康寿命をいかに長くできるかということに直結すると思っています。サプリメントや生食のオイル、加熱もできるオイルなど、ライフスタイルや好みに合わせて、1日ティースプーン1杯分から、オメガ3系オイルを摂取してみてください。一朝一夕で効果を感じるものではなく、細胞が入れ替わる期間・ひと月以上は続けてみて、健やかで美しく、豊かな人生を送るための土台を整えてみてください」(YUKIEさん)。
取材/羽生田由香
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