2023年01月14日 19:00
/ 最終更新日 : 2023年01月14日 19:00
CLASSY.
知らない間に結構冷えている…「真冬に大人が体を温めるためにできること」
いよいよ本格的な寒さが到来。「冷えは万病のもと」と言いますが、みなさんは温活していますか?未病が多いと言われる30代は、冷えていると自覚していない人も多いそう。改めて温活のメリットを知れば、私たちの体はもっと絶好調に!
いくつ当てはまる?知らずのうちに体を冷やす習慣
冷水や白湯など水を飲みすぎる
「毎日水は2ℓ以上!」と美意識の高い人はよく言いますが、実は水を摂取した分、運動や半身浴で循環させて排出させないとただのむくみに…。排出できずに溜まった水分=冷却水として体を冷やします。白湯も同様で、飲みすぎには注意!
毎日コーヒーを何杯も飲むのが習慣
コーヒーをはじめカフェインが多く入っている飲み物は、血管が収縮しやすくなります。仕事中のクセで気づいたら何杯も飲んでしまうなど、過剰摂取は気をつけたほうがよさそう。1日1~2杯程度なら問題ありません。
サラダや洋菓子をよく食べる
グリーンサラダやスムージーなど物理的に冷たいものや、夏が旬の野菜は体を冷やしがち。ダイエット目的で野菜を食べるなら、蒸し野菜やスープにするなどの工夫を!スイーツが好きな人も白砂糖を多く使った洋菓子には注意が必要。
冷えている実感がなくイマイチ温活の必要性が分かりません…!
30代ライター・広田香奈のお悩み
広田:先生に教えていただいた体を冷やす習慣、ほぼ該当しました…。それなのに自分では冷えている実感がないのが、末恐ろしいです(笑)。
石原先生(以下、先生)広田さんのように実は冷えている女性って、すごく多いと思います。若い頃って元気だし、自分の健康のことについてそんなに考えないですよね。
広田:はい…!特に水分の取りすぎで体を冷やしていることは、勘違いしている人が多いと思いました。
先生:白湯も胃腸が温まる点ではいいのですが、体内に入って時間が経つと水ですからね。だからこそ水分はただ飲めばよいのではなくて、飲んだ分出して、巡らせることが前提になります。もし白湯を飲むとしたら、生姜やシナモンパウダー、蜂蜜、味噌など何かを足した〝ちょい足し白湯〞がおすすめです。血管が開くし、血流も断然UPしますよ。
広田:〝ちょい足し白湯〞、メモしました!実は冷えている女性が多いとのことですが、体が冷えると具体的にどんな悪影響がありますか?
先生:分かりやすい例が、私の若い頃の経験談です。運動しない、湯船に浸からない、コーヒーやビールもたくさん飲む(笑)。そんな生活をしていたら、肩こりに頭痛、生理痛、生理不順、便秘、花粉症、巨大ニキビ、多汗症…とにかく不調だらけだったんです。今より体重も10㎏重かったし、基礎体温も36℃くらいでした。今は基本的に37℃あるので、1℃違います。周囲の友達に話しても「そんなのみんな同じだよ」という反応だったので、この不調が普通だと思っていたんです。そこから研修医になってさらに仕事も忙しくなって、「私このままだとヤバイ…」と思って、生活も意識も変えて。運動、お風呂、食事、腹巻きなど温活へ意識を向けると、まず基礎体温が上がりました。すると体重も減る、生理痛も花粉症も改善する、不調が全部なくなっていったんです。
広田:先生が身をもって温活の重要性を実感されたんですね…!これはもう、説得力しかないです。
「温活」で体に起こるイイコト
ターンオーバーが整いハリのある美肌に
体が温まり血流がよくなると、肌代謝がよくなりターンオーバーも整います。逆に血流が悪いと体の隅々の細胞まで血や水分が行き渡らず、肌が乾燥しがちに。くすみやシミにもつながります。
生理痛やPMSが改善する
ここでポイントになるのも血流!血流が悪いと、生理痛や生理不順、PMSなどのあらゆる不調を引き起こすからです。内側と外側の両方から体を温めて、毎月のお悩みを解消しましょう。
肩こりや腰痛が和らぐ
体に〝こり〟や〝痛み〟が出るのは、血流の悪さが原因。肩こりや腰痛がカイロなどで温めるとラクになるように、日頃から温活をすることで血流が改善して、〝こり〟と〝痛み〟も和らぎます。
すぐに始められる!30代女子的♡温活ルーティン
「このルーティンを取り入れれば、絶対に調子がよくなりますよ」と石原新菜先生、直伝!忙しい30代女子のために、朝・昼・夜に意識したい温活ルーティンを教えてもらいました。
【朝のルーティン】
熱いシャワーを浴びる
寝ている間は動かないため、朝は低体温になりがち。約43℃の熱めのシャワーで首や肩甲骨、脇の下などにある「褐色脂肪細胞」を刺激すると、エネルギーが燃えて体がポカポカしてきます。
【昼のルーティン】
腹巻きを活用する
筋肉量が少ない女性は冷えやすいため、冬だけでなく夏もお腹を冷やさない意識を持つことが大事。腹巻き歴16年の石原先生がたどり着いたのが、ショーツ一体型の洋服に響かない腹巻き!
お腹や腰までしっかり包み込むショートパンツ。お腹周りは2重仕立てでより温かく!ヒートテックウエストウォームショートパンツ¥990(UNIQLO)※一部店舗のみで販売
【夜のルーティン】
就寝前は音楽やアロマでリラックス
明るい照明やスマホの光は脳を興奮させてしまい、睡眠のホルモンであるメラトニンの分泌を抑えてしまいます。就寝前は照明を薄暗くしたり、自分なりのリラックス方法でゆっくり過ごして。
温活賢者の温めグッズを公開!
日頃から温活を実践している賢者は、声を揃えて「温活で体が変わった」と語ります。そんな方々がリアルに愛用している温めグッズがこちら!
モデル・加治ひとみさんおすすめアイテム
【右】「コンビニで気軽に白湯が買えるなんてすごく助かる!」※私物【中】「下着に貼るだけで、温泉に浸かっているような心地よい温度感が続きます」ウィズフェムよもぎ温座パットオーガニック6回分¥1,199(グラフィコ)【左】「体の内側からポカポカに温まって、リラックスできるハーブティー。女性リズムのお守り的なものを選んでいます」ウーマンブレンドティーバッグ30個入り ¥4,430(マリエンジャパン)
CLASSY.リーダーズ 夏目頌子さんおすすめアイテム
【右】「硫黄の香りがして、温泉気分が楽しめます。ポカポカに温まる!」ヒマラヤ岩塩バスソルト520g ¥1,980(アムリターラ)【中】「血流をよくする〝温めのハーブ〟と呼ばれる、赤ブドウの葉のハーブティー。ポリフェノールも豊富で、エイジングケアにも」コスメキッチン エルボリステリア ティザンヌ ヴァンルージュ 70g¥2,700(コスメキッチン)【左】「ルイボスティーベースのチャイでカフェインフリー。スパイシーで美味しい!」ヨギティーチャイルイボス 16袋入り¥972(オーバーシーズ)
ヘアメーク・川村友子さんおすすめアイテム
【右】「体に血が行き渡っていると体が断然軽い!目もしっかり開くような感じもします」ヘルシーワン アイアン60粒入り¥3,024(ヘルシーワン)【中】「お腹、腰、デリケートゾーン、すべてに自分で触れて、意識を向けて、温めることが大事。2種類の美容液でフェミニンエリアのくすみやハリ不足にもアプローチできます」シンプリス センシュアル フェミニン デュオ セラム V-lite 22.5g/V-tite 22.5g ¥6,930(シンプリス)【左】「薄いのに保温性に優れた腹巻き。メリノウールの素材がポイントです。登山家も体温調節のために着用しているという、実力派!」メリノウール ジャカード ウエストウォーマー¥3,520(モンベル)
教えてくれたのは…
医師・石原新菜先生
イシハラクリニック副院長。温活やフェムケアに関する分かりやすい発信で、メディアでも引っ張りだこ。著書には『1週間で体が変わる「温め美人」生活』(三笠書房)などがある。
撮影/五十嵐 洋 イラスト/green K 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc