キッチンもこれで解決!ライフオーガナイザー・鈴木尚子さんの使いやすい収納術

ライフオーガナイザー・鈴木尚子さんが指南する、片付けを簡単にするためのシステム作り

半世紀も生きていれば、いろいろとものも増えます。

これからの人生をものにわずらわされず、よりよく、豊かに暮らすためにも、ここらで一度、家の中を見直してみるのはいかがでしょう?

HERS世代は片づけの適齢期。ライフオーガナイザー・鈴木尚子さんの自宅から、片づけの”仕組み作り„のヒントを学びます。

第三回目はキッチン編を7月号本誌より、一部抜粋してご紹介します。

第一回目のリビング&ダイニング編はこちら
第二回のテレビ周り&パントリー編はこちら

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profile
Naoko Suzuki_ライフオーガナイザー。
SMART STORAGE!(https://smartstorage.jp/)代表。「楽に、楽しく、美しく」をコンセプトに、空間の整理だけでなく住・衣・食のライフスタイル全般にわたる提案や講座を行い、よりよく年を重ねる‶agewell〟な暮らしをサポートしています。ブログ(https://ameblo.jp/naowr/)も人気。

 

■片づけるための基本プロセス

1 全部出して選ぶ
2 仲間に分ける
3 ざっくり仮置きする(元の場所に戻す)
4 収める(ものの場所、収納方法、収納グッズの決定)
5 維持する

 

~キッチン編~

「まずすべてのものに収納場所を確保すること。どこにどう収納すれば?という方は、家の中でうまくいってる場所を1カ所探してみて下さい」

「家族の習慣や傾向を観察して収納場所を決め、決めたらそこに戻せるよう、仕向けることも大切です」

 

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「料理は家族全員で。みんなにわかりやすく出し入れしやすく収納」

家族で使うために、わかりやすく、使う場所に近いところに、なるべくワンアクションで出し入れできるように工夫されています。

黒、ナチュラルウッド、シルバーと色を揃えているのですっきり見え、ものを選ぶ時も迷いがないとか。

 

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必ず使う塩、胡椒、オリーブオイルやツール類はコンロの横に出しっぱなしに。

 

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毎日使う食器は、出し入れしやすい吊り戸棚の下段が定位置。来客用はパントリーへ。

 

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よく使うコップや薬、保存袋などは引出しに。

 

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保存袋などはかさばる箱から出して、ブックスタンドを活用して収納しています。

 

~HERS読者‶片づけ〟お悩みあるある~

Q. いただきものをしまい込んで賞味期限切れにしてしまう

A. しまい込むと忘れるので、出しっぱなしにして家族が食べられるようにしたり、目につく場所に収納場所を作るのがおすすめ。食べきれそうにない時は、早めに他人に差し上げるなどしましょう。

 

 

「HERS世代は老後に向けて、家の中のものや、収納の仕組みを見直すのに最適な時期。半年くらい腰をどんと据え、諦めずに試しながら整理してみてください。

家が片づく仕組みができ、暮らしがシンプルになれば家事の負担も減り、自分の時間が増えます。

片づいた先の心豊かな暮らしのためにも、今のうちに持ち物や収納方法、ライフスタイルそのものを見直してみてはいかがでしょうか」

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撮影/川上輝明(bean.) 取材・文/鈴木奈代 構成/小橋健太郎