稲沢朋子さんがSTORY表紙モデルを卒業して2年――。 同居していたお嬢さんが結婚、息子さんが地方赴任で家を出て、共に独立。STORY世代のロールモデルとして前を走る、イナトモさんの、48歳にして「卒母」を迎えた今を追ってみました。

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まだまだ続くミライのために婚活もしなきゃだけど、今は女友達との時間が楽しい

「STORY」を卒業してすぐに、気の置けない女友達と共にバリ旅行に行ってきました。考えてみたら、女友達と海外旅行へ行くなんて、本当に久しぶりで！　海外渡航というと、モデルの仕事で年に何回かロケに行かせていただいたのですが、その時はリラックスできる幸せな時間でした。家事や子ども達の世話から解放され、仕事のことだけに集中できるのですから。でも、これからはこんなふうに女友達と旅を楽しむ、自由な時間が増えていくのでしょう。

娘や息子達は、「私達が傍にいられない今、そんな頼れる女友達がいてくれると安心」と言う一方、「それ以上に、ちゃんとしたパートナーがいてくれたらもっと安心！」と口を揃えて言うんです。母の先を越して結婚した娘も心配なのでしょう（笑）。この年齢になると、自分も相手も若い頃とは背負うものが違うので結婚という形がベストなのかはわかりませんが、心の拠り所となってくれるパートナーは、やはりいるといいな、と思っています。だから、ＨＡＰＰＹな未来のために、婚活も頑張らなくちゃ！（笑）

夢は、真剣にゴルフを始めた息子や娘夫婦、そして未来のパートナーと共に、コースを回ること。だから、私自身、皆についていけるように、ゴルフを始めようと思っています。そして、近い将来、この手で孫を抱いてみたい。「孫は目に入れても痛くないくらいに可愛い♡」と言うけれど、それを体験してみたいんです。

これまで重ねた経験から、年齢のせいで諦めるのはもったいない。仕事もプライベートも、新しいステージが始まった今、ゆっくり一歩一歩前へ進んで行こうと思います。

仕事もプライベートも新しいチャレンジに踏み出して！

PRを手がける栗原佐知子さんとは共通の友人がきっかけで知り合い、今はプライベートでも大の仲良し。一緒に旅行に行く仲です。オシャレもグルメも趣味が似ているので会っている間はずーっと弾丸トーク。この日も、二人ともモヘアニットで丸かぶりでした。私はLES TRICOTSD’OのニットにYANUKとモデル・野沢和香ちゃんのコラボデニムを合わせて。

イナトモさん、48歳のファッション現在地

展示会で注文して一番に届いたのがエレンディークのグリーンのコートとアンクレイヴのチェックパンツ。コロナ禍でたくさんの服の断捨離を経験したので、最近は買う前にひと呼吸置いて考えるようになりました。

桜色のグローブ・トロッターは特に海外旅行の予定はなかった時期に「これから色々な場所へ旅をしたい」という思いを込めて手に入れたもの。私の新しい出発記念のアイテムです。

撮影/須藤敬一、沼尾翔平〈ともに稲沢さん〉清藤直樹〈静物〉 ヘア・メーク/野口由佳、室橋佑紀、後藤若菜(すべてROI) 取材/安西繁美 ※情報は2022年12月号掲載時のものです。

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