【親の介護体験談】「自宅」or「施設」どちらを選ぶのが正解?
いつかは訪れるかもしれない親の介護。実際に介護を経験した家族はどのように接し、どのように乗り越えていったのか、先輩たちのお話を伺いました。今回は施設選びに苦労した方と、自宅ケアを選んだ方の2パターンをご紹介します。
▼あわせて読みたい
介護が必要になったら頼りたい…【ケアマネジャー】って何をしてくれるの?
Case1:東京、関西と離れた場所での施設選びに準備を実感
9年前に父が亡くなり、母は独り暮らし。喪失感からお洒落や美容に興味を示さず、気力を失いかけていました。娘(孫)と励ましても効果なし。孤独を訴える母からの電話が鬱陶しくなるほど。
ところが昨年、歯を折るなど事故が続き急遽施設を探し始めました。でも人気施設は即埋まっていき、途方に暮れました。
同居も考え始めたとき、希望していた500人待ちの施設に空きが出て即入居。面会に行くとご飯が美味しい、皆が優しくてありがたいと顔つきも穏やかで肌も艶々。人に見られるせいか指輪や時計もつけて、明るい母に戻りました。とはいえ92歳、週に数回は連絡を取り合うようにしてます。
──A・Nさん(55歳)東京都
Case2:義理父母の介護が続き、自宅でも施設のように
義父が病気で入浴を拒むようになって介護保険課に相談。自宅ケアから入院に。一時は、病院の義父と実家にいる義母を両方毎日訪問。そして義母は「施設に入りたくない」と希望、本人の気持ちを尊重して、親族の誰かが毎日訪問することに。
毎日2回のヘルパーさん、週1回の看護師さん、2週間に1回のドクター訪問をお願いしています。さらに週2回のお風呂と毎日お弁当の配達も頼んでいます。夜中は手薄ですが、ケアマネジャーさんからは施設並みのレベルと。義母も心身ともに安定し、様々な方の助けを借りて、介護する私たち家族にも気持ちの余裕ができました。
──H・Mさん(56歳)神奈川県
こちらの記事もおすすめ
お笑いコンビ「メイプル超合金」のツッコミとしてM-1グランプリ決勝に出場したことでブレイクし、瞬く間にお茶の間で大人気となった安藤なつさん。実は小学校低学年から叔父さんの家に遊びに行き、障がいのある方のお世話をされていたそう。安藤さんが20年以上携わった「介護」への思いを語ってくれました。
2022年11月20日 06:30
「介護美容」という言葉を聞いたことがありますか?介護や看護の現場で、ご高齢者や患者さんにメイクなどを施してあげることを指します。ちょっとリップを塗ってみたり、おめかししてあげることでキレイになる喜びを感じてもらい、それが生きる力となるそうです。
2022年12月10日 17:30
年齢を重ねるにつれてコスメの効きがイマイチだったり、肌コンディションが思わしくなかったり、エイジングケア※1に悩んだ時に一品導入したいのがラグジュアリー美容液、〝ル・セラム〟。最近〝お肌の曲がり角〟を実感されたという佐田さんの、生き生きとした輝きを放つ肌のそばにもその存在があったようです。
2022年11月17日 12:00
2022年『美ST』12月号掲載 取材/八尾美奈子 編集/小澤博子