相川七瀬さんが教える、運を呼び込む正しい神社の参拝の仕方
歌手活動と3人の子育てをしながら、45歳から学び直しとして國學院大學神道文化学部に進学し、現在も精力的に学生生活を送る相川さん。なぜ今、大学で学び直しをし、神道を学んでいるのでしょうか? 神道を学ぶきっかけや、相川さん流のいい運気を呼び込む正しい参拝の仕方、癒しや力をくれたおすすめの神社についても伺いました。
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PROFILE
相川七瀬さん
1995年「夢見る少女じゃいられない」でデビューし、「BREAK OUT!」「恋心」などのヒット曲で知られるロック歌手。音楽活動にとどまらず、赤米大使など多岐にわたる活躍で、著書も多数。21歳男児・15歳男児・ 10歳女児の母。2020年にはデビュー25周年を迎え、同時に大学進学も果たして現在は大学3年生。雅楽をアレンジに取り入れたアルバム「中今」は2023年1月25日発売予定、収録曲「むすんでひらいて」は2022年12月21日先行配信。
公式サイト: https://www.nanase.jp/
Instagram: nanasecat
運を呼び込む正しい参拝の仕方
お正月になると、初詣の参拝を計画している人も多いのでは。そこで、相川さんに、運を呼び込む正しい参拝の仕方を教えていただきます。
鳥居をくぐる前には一礼を
鳥居は神社の外と内を分ける意味があるとされ、ここから中は神様の領域であることを示しています。
手水舎では手、口を清める
水でみそぎをして、「心身を清める場」の手水舎。右手で水を汲んで、左手、右手、左の手の平に水を受け、口をすすぐ。口に含んだ水を出すときはひざをかがめ、左手で口元を隠すのがマナーです。
(最近はひしゃくが置かれてないことがほとんどなので、手で汲んでいます)
「二礼二拍手一礼」でお参りする
1:姿勢を正し、深いお辞儀を2回行う
2:胸の高さで、右手を少し引いて手を合わせ、2回打つ
3:手を胸の前で合わせ、心を込めて祈る
4:深いお辞儀をする
「今一瞬一瞬を大事に生きる」神道の考えで、心を整えブレを少なく
相川さんは、自宅近所の氏神様や、子どもたちとの散歩の途中にある神社に、しばしばよくお参りするのだそう。どんなことをお願いするのかと尋ねてみたところ、自分個人のお願い事を祈念するより、ありがとうと感謝の気持ちを伝えることが多いとか。それも、神道を学ぶことによって、年を重ねるごとにそういう思いが強くなってきたのだといいます。
「神道には、『中今(なかいま)』という、今この瞬間を大事にするという考え方があります。過去を悔んだり、未来を心配するのではなく、「今、この瞬間」に過去・現在・未来のすべてが同時に存在しているという考え方です。神社で手を打つことは、その響きを聞き、今ここに立っていることで、今の自分になる、今を意識するということ。過去や未来にくよくよすることなく、今この瞬間を大事に生きようという考え方に立ち戻ることで、本来の自分の気、すなわち元気を取り戻すことができる。神道では、呼吸を大切にしているので、お参りし手を打つことと呼吸で、自分をチューニングし、心を整えるといういい効果が得られるのではないかと私は考えています。神社は全国に8万社あると言われていて、実はコンビニよりも多いんです。今は御朱印ブームなどもあり、ふだんからもっと気軽に参拝できるようになって身近になりましたよね。あらためて、なぜこんなに神社があるのか。それは、日本という国の中に、神様が溶け込んでいるからなのです。海、山、森、川、太陽、月、という自然の中から生まれた八百万の神様がいて、私たちの暮らしとともにいるからなんですね」。
今を生きる私たちは未来の人たちの先祖、 神道やお祭りを残してつないでいきたい
「今、昔から伝わるお祭りを見ることができるのは、前の時代の人たちが大事に守って残してきたからこそ。もし誰も守ることがなかったら、そのお祭りに出会うことはなかったのだと思います。言葉、習慣、独特の歴史を記憶しているお祭りを、未来を生きる人たちのために、アーカイブとして届けたいと思っています。それが、その時代の何か生きるヒントになるかもしれないと思うと、神道の中今の考えから、誰もがみんな脈々とつながっていることに気づかされます」。
●【前編】子どもが大きくなったら…相川七瀬さんの学び直し計画
●【後編】癒しと力をいただける相川七瀬さんおすすめの大好きな神社(明日公開です)
撮影/河内彩 ヘアメーク/RYO 取材/羽生田由香 撮影協力/金王八幡宮
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