【専門医がアドバイス】今のメガネやコンタクトで満足?近視矯正最前線

いつも使っているメガネやコンタクト、ずっと同じものを使っていませんか?現在の近視矯正はだいぶ進化があり、お使いのそのメガネやコンタクトを買ったときとはいろいろと変わっていることもありそうです。

今回は、メガネやコンタクトの選び方、現在の近視矯正事情をはじめ、目を労わるあれこれを、大森海岸やまもと眼科内科の院長・山本央子先生に教えてもらいました。

大森海岸やまもと眼科内科
院長 山本央子先生

日本眼科学会認定眼科専門医。医学博士。聖マリアンナ医科大学卒業。昭和大学眼科学教室入局後、昭和大学臨床眼科大学院入学。その後、静岡県御前崎市立総合病院、昭和大学藤が丘病院、菊川眼科を経て、2015年5月に大森海岸やまもと眼科内科を開院。

 

時期や体調に合わせてコンタクトを選べる時代に

ここ20~30年で特に進化しているのがコンタクト用品。特に、使い捨てコンタクトは品質が格段に上がり、材質や用途に合わせて種類も増えています。かつてハードしか選べなかった人も、今ではソフトの使い捨てタイプを使える可能性が。ただし、その品質を生かすには、体調による視力の変化やその時期の目の状態(花粉時期の炎症や、乾燥期のドライアイなど)を考慮した材質やレンズを専門医に選んでもらうことが不可欠。使い捨てタイプを使っている人はコンタクトがなくなるごとに、そうでない人も季節ごとに眼科専門医を受診するのがおすすめです。

 

大人の「見えづらい」の原因は目の疲れとドライアイ

近視とは、目に入った光が、目の奥にある網膜よりも手前で焦点を結ぶ状態です。大人になってからの「見えづらい」は、近視が進んだのではなく、ピント調整力の低下によるものが主流で、原因の多くは目の疲れやドライアイ。特にドライアイは、エアコンが効いている部屋など湿度の低い環境にいたり、PCやスマホなどを見る際にまばたきが減ることで誘発しやすくなります。目を休ませることを意識してください。

 

メガネやコンタクトレンズ以外の選択肢も

メガネやコンタクトのほかにもレーシック手術や、オルソケラトロジーによる視力矯正を選択する人も増えています。特にオルソケラトロジーは近年、子どもも使えるようになるなど適応対象年齢が広がっています。

■オルソケラトロジー
・矯正方法:就寝中に専用のハードコンタクトを装着することで角膜を矯正し、日中は裸眼で過ごすことができる。
・メリット:レンズの度数により、視力の調整が可能。装用をやめれば元に戻せる。
・デメリット:夜間にレンズを装着するため、レンズのケアの手間がかかる。

■レーシック
・矯正方法:レーザー手術によって角膜の屈折力を変化させる。
・メリット:1回の手術で効果が出る。
・デメリット:老眼が進んだ際、手元が見にくくなり、焦点が合いづらくなっても元に戻せない。

 

編集部が選んだキーアイテム

■PCやスマホで疲れた目に
PCやスマホを長時間使ったあとなど、〝ちょっと目が疲れちゃった〞というときにおすすめの目薬。ピント調整機能を改善し、目の疲れを緩和するビタミンB12などを配合。目薬を差すだけでなく、「大事なのはいったん目を休めることです」(山本先生)。

サンテPC(12ml)¥800(参天製薬)

■目の周りを温めれば疲れもスッキリ

「目の周囲を温めて血流がよくなると、目の周りにたまった疲労物質が流れるので疲れがとれますよ」(山本先生)。

電熱式ヒーター内蔵のアイマスクは、充電池もしくはUSBケーブルがあれば職場などでも使えます。

ルルドめめホットチャージプラス ¥5,500(アテックス)

■ブルーライトなどの刺激から目を守る

紫外線やブルーライトによる光の刺激から目を守ってくれる成分の「ルテイン」。ブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれる色素成分ですが、体内で合成することはできないので、サプリでとって目の調子を整えて。

ルテイン 光対策 ¥1,143(DHC)

■バスタイムにゆっくり目を休めて

一日の中で、目を休める絶好のチャンスがバスタイム。防水のワイヤレススピーカーで音楽を楽しみながらリラックスしましょう。レトロかわいい外見ですが、本格的な音声はさすが世界的ブランド。カラフルなカラーがそろっているので、選ぶ楽しさも。

JBL GO2 (左)シアン、(右)イエロー 各¥3,880(ハーマンインターナショナル)

 

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取材・文/須賀華子 構成/タカノマイ(Mart編集部)

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