「〝歳をとる〟のではなく歳をもらっている。年齢が変われば、その体を包むオシャレが変わるのも自然なことです。変わっていく進化を楽しんでいけばいいので、〝昔はこれが着られた〟と振り返ることすらナンセンス」と語る大草直子さん。

STORY世代に絶大な支持を集める大草さんと、10月で43歳になったカバーモデル高垣麗子さんが、エイジングをポジティブに変えていく秘訣を語ります。今回は【体のラインが変わってきたときの服】について。

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体のラインが 変わってきたときに、新たに似合うように なったのは？

【左】1つサイズをあげたニット /【右】テーラードジャケット

＜1つサイズをあげたニット＞
体重は変わらないのに、体の輪郭が緩くなり、丸みを帯びてくる……。そんなときは1サイズUPするのも手。身頃にゆったりとした遊びを作るだけで新しいオシャレに出合える。そして、冬こそオールホワイト！ 素材感に特徴が出る季節だからこそ存分に楽しんで。

ニット￥34,100（トック／ヴェルメイユ パー イエナ 青山店）パンツ￥19,800（ユナイテッドアローズ／ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店）バッグ￥18,700〈カルス〉ブレスレット￥16,500〈アンセム フォー ザ センセズ〉（ともにアマン）ピアス￥55,000（アグメス／エスケーパーズオンライン）

＜テーラードジャケット＞
20代では背伸びして着させられている感じがするし、30代は逆にリアルにすぎてしまうジャケット。40代こそ一番似合う世代。日常にどんどん取り入れて。大草さんが愛してやまないというマディソンブルーのジャケットは一生もの。

ジャケット￥167,200パンツ￥48,400（ともにマディソンブルー）ピアス〈左〉￥144,100〈右〉￥203,500（ともにキウナ／エスケーパーズオンライン）その他は本人私物

丸みを帯びた体に鋭角なラインをくれるアイテム

変形ピーコート

丈はショートでもマキシでもなく、ミディアムなものを。どんな身長の人にも似合うし、ボトムスを選ばないのも魅力。フォルムは鋭角でも、優雅な光沢感、ソフトな肌触りの上質な素材感で、心地いい高揚感に包まれます。

コート￥63,800（ヴェルメイユ パー イエナ／ヴェルメイユ パー イエナ 青山店）タートルネックカットソー※参考商品（AMARC STORE）スカート￥35,200（アストラット／アストラット 新宿店）バッグ￥16,500（ビューティ＆ユース／ビューティ＆ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店）ブーツ￥39,600（ファビオ ルスコーニ／ファビオ ルスコーニ ジェイアール名古屋タカシマヤ店）リング〈右手小指〉￥264,000（トーカティブ／トーカティブ 表参道）リング〈右手薬指〉￥313,500（マリハ）

＜高垣さんコメント＞

若い頃から馴染みのあるピーコートが体型変化の味方になるなんて！ 今までは子どもが小さかったのでアウターは機能性が最優先でした。でもある程度子どもも成長してきたし、だんだんファッション性を優先し、選べるようになりつつあります。せっかくなら長く着られていいものが欲しい。そう思ったとき、体型の変化にも味方になってくれるアウターがピーコートと聞いてなるほど！ と。学生時代から馴染みのあるアイテムだけど、キリッと感と女性としてのしなやかさが共存していて、確かに50代、60代になって着ていても素敵だなって。

＜大草さんコメント＞

体型の変化が著しい40代。肩や背中など、自分では気づかない部分に自然と肉がつき、丸みを帯びてきたとき、頼りになるのが鋭角なラインを描く変型ピーコート。今期のトレンドも加味し、ぜひおすすめしたいアイテムです。長め丈の四角いライン、大きな開衿など、鋭角なラインで丸みのある体を包んであげるとすごく素敵。20代は服が10枚あったら8枚が似合う。30代になるとそれが5枚になり、40代になると3枚になる。でもそれが最高に似合っていればそれでいい。

撮影／YUJI TAKEUCHI（BALL PARK）　モデル／高垣麗子【身長：170㎝】　ヘア・メーク／木部明美（PEACE MONKEY）スタイリスト／大草直子　取材／石川 恵　 ※情報は2022年12月号掲載時のものです。

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