草野絵美さんに40代ママの悩み相談「中学生はSNSやネットとどう付き合うべき?」
コロナ禍でオンライン授業がスタンダードになり、小学生から一人一台タブレットを持つ時代。IT教育が進む一方で、デジタルオンチな親世代は危険な面に目がいきがち。今回はQ&A方式で、子どもの可能性を広げる活用法を探ります。
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話題の草野絵美さんに40代ママたちのお悩みをぶつけてみた!【小学生編】
中学生編:スマホである程度何でもできるから不安もある……
教えてくれはのは・・・<右>草野絵美さん
1990年生まれ。Fictionera代表取締役。東京藝術大学非常勤講師、ミュージシャン。小学生NFTアーティストZombie Zoo Keeperの母。
<左>STORYライター 山崎智子 46歳
中3女子、高2男子の母。子どもたちそれぞれ、親のサポートがなくともある程度使いこなしているので、実際スマホやタブレットをどう活用しているかさえ、まったくわからず不安も……。
Q1. この年齢からの子どもとの ルール作りの難易度が高いです
A.ネットは決して匿名でも特別でもなく実社会と変わらない
ネットのほうが巧みに悪用しやすいというだけで、例えば路上を裸で歩くと犯罪になるなど、実社会での行動規範と同様に利用には責任を持つことを教えましょう。さまざまな犯罪事例、特にデジタルタトゥー、詐欺、高額請求など最悪の事態を繰り返し伝え、適度に自分で体験して学び取り、何かあったときは大人に相談するよう、よき理解者になって。
Q2. SNSでの人とのポジティブな繫がり方が知りたいです
A.趣味で繫がるのはイイこと! リアルで2人で会うのは避けて
例えば、LINEのグループチャットなどは、変な人がいたら退会させる規範や自浄作用でコミュニティができているので、試しに趣味で繫がってみても◎。仲良くなってリアルで2人で会おうという誘いは、できれば高校生になってから。中学生を狙っている危ない人や、同い年かと思いきやおじさんだったとか、潜む危険もしっかり話し、困ったときの相談相手になって。
Q3. 大人数LINEでトラブルに巻き込まれたり、トイレにまでスマホを持ち込んだり。SNSとの適度な距離を保つ方法はありますか?
A.オンラインでない外の世界に興味を持っていってあげて
思春期は想定されるトラブルも大きくなる時期。ネット社会の狭い世界でなく、外の世界に目を向け、スポーツやワークショップに出かけたり、興味のあるものを見つけるチャンスに。ネットの使い方も、まったく使わない日を設けたり、趣味を発表するために使ったり、と見直しても。大人は子を信頼し、危険なことは冷静に対処していく姿勢を見せることが大切です。
Q4. お金の授業もある現代。中学生のうちから株、資産運用はできますか?
A.小2からジュニアNISAを運用。もっと早く始めれば良かった
NFTアートの売上げもあり、家庭内でお金や税金など金融教育を息子にきちんと説明しています。小2からジュニアNISAを運用している息子、シミュレーションアプリが難しく、その選定などは親が先回りして使ってみて子にすすめるのがベストだと実感。親自身学べるチャンスになる、自分の仕事生活に役立つなど、日々息子に成長させてもらう「ネオ子育て」、只今真っ最中です!
<草野さん>Tシャツ¥9,900サスペンダーパンツ¥10,800(ともにヴァンヌフ/ボヌール)
撮影/河内 彩 ヘア・メーク/沼田真実(ilumini)取材/羽生田由香 ※情報は2022年9月号掲載時のものです。
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