女優・長谷川京子さん「思春期の子育て、今は正直”迷い”ばかりです」

所属事務所から独立し、新たなスタートをきった長谷川京子さん。 女優、母、女性。そこに「社長」 としての顔が加わり、さらにハードな毎日を送っています。どんなときも努力を惜しまず、妥協しない。そんな彼女を突き動かす信念とビジョンとは。今回は『プライベート編』です。

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「社長」としての顔も加わった長谷川京子さんが今、大切にしていることとは

<母>

-- 心もカラダも揺れる思春期の子育ては、ひたすら一方通行。 正直、今は「迷い」ばかりです。

思春期は健康な証拠と言いますが、正直かなりしんどくて。親離れが始まり、把握できないことが増える時期。どのご家庭でも悩みの種だと思いますが、SNS問題は危なっかしくて心配が絶えません。

私なりに母業を頑張っているつもりですが、親に対して感謝がないのは本当に頭にきたりします。やりっぱなし、出しっぱなしでこの子たち将来本当に大丈夫かな、って(笑)。

ただ、子どもの考えや意見に対して「それはダメ」と真っ向から否定はしないようにしています。そもそも大人と子どもは視点が違うし、その子の目線に立ってみたら、違う考えや想いが見えてくるかもしれない。それを大人の先入観で頭ごなしに決めつけず、余白を残すようにしています。

あとは、やっぱりとにかく挨拶とマナー。それがしっかりできたら成績はとりあえず、今はいいかなって思ってます(笑)

ニット¥136,400 パンツ¥112,200(ともにメゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパン クライアントサービス)

<女性>

-- 30代は子育てに奔走。ファッションも自然と母目線に。40代は再び、自分の「好き」に正直なオシャレを楽しみたい。

40代になり、再び20代の頃に着ていたボディコンシャスな肌見せ服を手に取るようになりました。

30代は子育てに夢中で自然と服装もいい母ベースに。ある意味、お母さんがこんな服着ちゃいけないって思っていたのかもしれません。子育てが落ち着き、今はもう一度「女性」を楽しみたい気分です。

理想の女性像は常にあります。「成熟していて、知性があって色気があってしなやか。そしてユーモアがある」。人の意見を否定せず、受け入れながら、しっかりと自分の意見も言えて、ネガティブなアクシデントがあったとしても、笑いでポジティブな思考に変換できる人。

恋愛はしていたいけど、結婚は今はいいかな。正直、必要性を感じていません。1度したわけだし(笑)。今はこの先、自分がどういたいかを考えるベースづくりの時期だと思って、何事も真摯に。全力で応えていきたいですね。

ドレス¥198,000(ヌメロ ヴェントゥーノ/イザ)パンプス¥162,800(ジミー チュウ)ピアス¥66,000 ネックレス¥1,760,000 右手薬指リング¥132,000 右手小指リング¥132,000 左手薬指リング(上)¥143,000 左手薬指リング(下)¥132,000(すべてシャランポワ)

20代で購入したドレスに再び袖を通すように

若い頃は、好奇心が先に立ち、背伸びしてハイブランドの服を買っていました。DOLCE&GABBANAの体にフィットするワンピース。もしかして40代になった今の方が似合うのかもしれません。

Kyoko Hasegawa

1978年生まれ。モデルとして活躍後、女優デビュー。ランジェリーのプロデュースやファッションブランドとのコラボなど、幅広く手掛ける。2児の母。

撮影/中川真人(CUBISM) モデル/長谷川京子 ヘア/Dai Michishita メーク/佐々木貞江 スタイリスト/長澤実香 取材/石川 恵  ※情報は2022年10月号掲載時のものです。

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