学校で過ごす子どもの「生理中のケア」はどうすればいい?
一日の大半を過ごす学校だから、生理期間は快適に過ごしてほしい。母の目が届きにくい学校生活、数々のセミナーを通して生の声に触れてきた髙橋さんに解決策を伺います。
▼あわせて読みたい
男の子に「生理」のことをどう伝えたらいいですか?【性教育医師が教える】
◯ 教えてくれたのは...Be-A Japan代表取締役 髙橋くみさん
ショーツ自体が液体を吸水し、一日中快適に過ごせる超吸収型サニタリーショーツを開発・販売。吸水ショーツの寄贈や親子向け生理セミナーも開催。
生理について知ることがQOLを上げる第一歩です
経血が出る場所、経血の内容や色、初めての生理前のおりもの……などを知らないお子さんや、自身の経血量を知らないお母さんも多く、親子セミナーでは生理に関する知識の低さを実感。生理をタブーなものと認知してしまっている子、そのように育ってきた母親が多いのも現実です。正しい知識を得れば、生理を当たり前に受け入れ、悩みもきちんと解決でき、結果としてストレス軽減とQOL向上に繋がります。
女子たちの悩み、これで学校でも一人で解決できます!
1.私たち「生理バレ」が怖いんです
小学校5~6年生で生理を迎えている子は半数程度、「私しか生理きてない」と友達には隠す傾向に。カサカサ音・サニタリーボックスの開閉音を聞かれたくなくて、神経ピリピリ。
2.体育の前の休み時間が足りない!
体育着に着替えて、トイレでナプキンを取り替えて、体育館や校庭へ移動……なんて、休み時間が全然足りません! 取り替えられずモレが気になって、授業中も気が散ってばかり。
3.部活やクラブ、白いユニフォームが 多いからモレ・ズレが心配です
真っ白なユニフォームや道着などが比較的多い運動部悩みあるある。モレやズレ、経血ジミを気にするあまり、集中力に欠けるし、良いパフォーマンスが発揮できない!
4.中学受験を目指しているのに 勉強に集中できないんです…
PMSで頭がぼーっとしたり、生理中は腹痛、腰痛、眠気もあるのに、さらに学校や自宅での「生理バレ」やモレ・ズレを回避するあまり、神経を使い、精神的にドッと疲れてしまう。
生理、おりものが普通のことだということを日常的に話そう
おりものが出るようになると、そろそろ生理が来るサイン。おりもののことまで理解している子は少なく、病気!?とびっくりしてしまうことも。下着が黄色っぽくなったり、ニオイが少しすっぱくなったり、生理周期や体調で量や色、質感の変化も話しておきましょう。
対象学年じゃなくても、 保健室を気軽に頼ってもいいというアドバイスを
トイレにナプキンを設置する学校も増えているものの、「突然、生理が来た」「持っていない」という時は、悩まずすぐ保健室を頼るということをお子さんに伝えておくとベスト。また、親も学校の状況を把握しておけば、いざという時、困った友達の助けに繋がります。
吸水ショーツを試してみよう
始まりたての1~2年目の量であれば、一日中1枚で充分な吸水力。ナプキン取り替えなし、カサカサ音やモレなど「生理バレ」なし、トイレに手ぶらで行けて快適! ムレやかゆみも軽減され、プチストレスを解消しQOLアップに。経血の出方のクセ把握にも〇。
生理が来はじめの体の仕組みを親子で理解する
初潮から約1~2年は周期が安定せず、個人差はあるものの経血量も少なめ。「いつ来る?」「来たらどうする?」など、生理にまつわる心配事は、正しい知識によって改善・解決することがほとんど。たとえ学校や親が不在時に生理になっても、きちんと受け入れ対処できます。
このすべてが「生理は恥ずかしいことではない・隠さなくてはいけないことではない」 に繫がっていきます!
撮影/嶋野 旭 取材/田路暢子、羽生田由香 ※情報は2022年8月号掲載時のものです。
おすすめ記事はこちら
・これからの子供に本当に必要な力とは?・【性教育ワーク連載vol.10】「やせたね」とほめることは危険!? 体型を気にしている子どもは結構多い!
・【性教育ワーク連載vol.2】1回15分。「ねぇ、生理って知ってる?」