2022年08月24日 17:00
/ 最終更新日 : 2022年08月24日 17:00
CLASSY.
大人の先輩に聞いた「30代で買って後悔しないブランドアイテム」の選び方4つ
素敵な先輩たちに「30代で買った、あなたの名品は何ですか?」とたずねると、自身の人生や考え方を重ね合わせた名品エピソードを聞くことができました。それぞれの思いがこもった、ストーリーのあるアイテムたち――。さあ、あなたは30代でどんな名品をお迎えする?
「30代のハイブランド名品との向き合い方」大人の先輩に聞いてみました
【ETRÉ TOKYO代表・JUNNAさん】
自分の“好き”という感覚を育てるには、実際に触れて、経験することに価値がある
私の30代は人生もファッションもトライしてみること、そして成功&失敗して得られた経験の蓄積に、一番価値を置いていました。自分にとっての〝好き〞という感覚を育み、「今の私、いいかも!」と思える状態を作ることが何よりも大事だと思うからです。それはお洋服の着こなしにおいても、買物の仕方においても同じこと。「ちょっと背伸びしちゃった」「やりすぎた」と失敗することもあるけれど、それは人から見たり聞いたりしたものではなく、自分が触れて、袖を通してみないと絶対にわからないこと。特に今はSNSをはじめたくさんの情報に溢れていますが、自分には似合わないと最初から頭でっかちにならず、まずはトライ!自分の価値観で選んだアイテムって、クローゼットの中でずっと大事にされる一着になり得るんです。
【WRAY代表・谷内侑希子さん】
ピークで忙しい今ーータスクが多岐にわたるから思考も装いもミニマルに
起業、そして2人目の出産もあり、30代は自分の持つ〝顔〞が増えてタスクも多岐にわたるようになりました。経営者であり母であり、多くの顔を持つということはTPOも増えるということ。仕事ではお取引先のほかにも、投資家の方や金融機関の方と話すことも多いので、相手に派手な印象を与えず、自分の気持ち的にも仕事モードになれるものを手に取るようになりました。TPOを横断して使えるミニマルなアイテムが理想です。
【ライター/PR・金 セアルさん】
自分の生き方を投影しながら「これからも頑張ろう!」と背中を押してくれる存在
昔からファッションが大好きで好きなものがはっきりしていたので、何かを買う時に自分の目や判断を疑うことはありませんでした。母にも「あなたはセンスがある」と自己肯定感高めに育てられたので(笑)。ライターを始めて10年の節目、PRの仕事で大きな案件を終えたことも重なり、35歳の時に何か思い出に残るものを買おうと思いました。一生モノのバッグにしようと思いつつ、誰かと被るのは嫌だったんです。その中でデルヴォーに決めたのは、当時『大丈夫、愛だ』という韓ドラで主人公がデルヴォーのルーモアを持っているシーンがあって!日本での知名度は今ほどではなかったけれど、自分的に「このブランドは絶対に来る!」と感じたんです。バッグの中では過去一番の清水買いだったことにも緊張しました。でも大人の階段を上った気がして嬉しかったし、「もっと頑張ろう!」と背中を押してもらえた感じがします。
【スタイリスト/児嶋里美さん】
人にどう思われるかトレンドが何かよりも、まずは自分が好きかどうか
20代はほぼスタイリストアシスタントとして過ごし、本格的に仕事をするようになったのが30代。少しずつ買い集めたのがヒールパンプスとジュエリーです。小さいジュエリーや可愛い靴を組合せて、それ一つで勝負するというより自分らしくコーディネートしていくのが好き。アシスタント時代に「素敵だな。いつか自分も…」と憧れてきたものを、きちんと自分で選んで買えるようになりました。多少背伸びしてでも憧れのものを買った経験は自信にもつながるし、身につけた時の高揚感は自分だけが感じられるものだと思います。
取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc